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欲望やエゴを超えたデザインに向かえ!(柳宗理記念デザイン研究所にて)/一日一微発見287
金沢は個人美術館(記念館)がいくつもあって、それが都市の魅力を増幅している。
朝からの仕事を終えて、予約しておいたお寿司屋さんに行った後、浅野川近くの街をふらついていたら金沢美術工芸大学の柳宗理記念デザイン研究所に出くわした。
そうだ、いつか行こうと思って忘れていた。
柳さんは1956年に金沢美術工芸大の教授になって、それから約50年間にわたって教鞭をとっていたのだ。その資料が寄贈されて、資料館となっている。
開館したのは知っていたが、偶然の出会いほど嬉しいことはない。
柳さんが手がけた食器や家具などが、展示と言うにはあまりに自然体で配置されていた。
手に取ってはいけないが、ほとんど人の家の中に入ってモノを見ているような気になるリラックスした場所だった。
壁に柳さんのデザインについての考えが短文で引用されていた。
その中からいくつかを書き留めておこう。
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