スティーブン・ギル『Hackney Flowers』/目は旅をする042(地図のない旅/行先のない旅)
スティーブン・ギル『Hackney Flowers』
NOBODY 刊
思えばスティーブン・ギルとのつきあいも長くなったなと思う。G/Pgalleryで一番最初に個展をやった海外の作家であり、その後も数度展覧会を開催した。新聞形式の写真集もabpから出版したこともある。
出会いは忘れられない2007年のこと。
僕はまだG/Pgalleryを始める前で、ParisPHOTOに視察に行っていた。フェアの閉店まで会場にいて、ドイツの書店のシャーデンの連中と合流して晩御飯を食べに行ったのだ。その中にたまたまギルがいた。
出会いの女神に感謝したい気持ちだった。
なぜならそれ以前に、ロンドンのphotographer's galleryの売店で、土の中に埋めておいて掘り出した写真集『Buried』を見て驚き、これはただ者ではないと思っていたからだ。
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