IN&OUT of TOKYO25「新しい時代が、新しい写真から始まるということ」/一日一微発見174
久しぶりに「東京」について書いておこうと思う。
東京についての「予感」のようなものは、僕にはいつもある。
大阪の郊外で生まれ育った僕にとって、東京とはつねに加速する街で、自由と破局がないまぜになった街。
ちょっと前の沸き上がる上海や中東の街より、エキサイティングなのだ。
だから、例え今の渋谷駅周辺の光景は、実に東京らしい。
東京が再びコロナの波をかぶっている。連日、感染者は500人以上を続けている(欧米はもっとすごくて連日、1日に数万人の感染者が出ていて、ロックダウンを行う都市も出ているのだが)。
東京のことに触覚が動くのも、いよいよコロナ第3波がやってきたこととも関係しているかもしれない。
アメリカ大統領選は、最終決着に近づきつつあるように見える。しかしトランプが敗北を認めず、勝ち目のない愚かな裁判闘争を展開。
このままいけばコロナに対する無策によって失職した大統領と歴史に名を刻むだろう。
さて先日、青山のSKWAT+ twelve booksで、POST/PHOTOトークシリーズを行った。無観客である。
夕方4時から小林健太と。7時半からは羽地優太郎と小島啓多と話した。
テクニカルは北君が協力してくれてYouTubeで配信した。(8時半に終了して、猛ダッシュで最終の新幹線を目指して渋谷駅にタクシーを飛ばしたのだが、三連休の初日だったが、渋谷は、驚くほど人気が少なかった)。
記録しておきたいのは、この日の3人とのトークは、2020年においてすでに何か「新しいこと」が始まっているということを互いが自覚しあう、素晴らしい機会となった、ということだ。
狙ったわけでなく、期せずして重要なタイミングがやって来たという気持ちがした。
このPOST/PHOTOトークは、コロナでオンラインとなったVABF(トーキョーアートブックフェア)の、G/P +abpのプログラムとして行われた。
第1回目が川島崇志+多和田有希、2回目が水木塁、3回目が小林健太、4回目が羽地優太郎と児嶋啓多とである。
その日、僕と林修三が恵比寿の事務所からタクシーでSKWATに着いたのは4時20分前だった。VABFはもう数日前から始まっていたが、僕たちは、まだNEOTOKYOZINEを作り続けていたのだ。
ここから先は
¥ 150
応援よろしくね~