失恋17日目
ここに書いたことはあの人には届かないから、本当は直接言いたいことなんかを少しだけ書きます。
あなたに会うまでの私の恋は、いつも自信が無くてその辺に届けようとしなかった好きが散らばっていて、いつも静かに見守るような恋愛というのも恥ずかしいようなものだった。
本当の私は面白くないし愛嬌も無い。
みんなの言う良い人なんかじゃないし、本当の意味で好きな人に振り向いてもらえたことなんて一度もない。
その方が長く好きでいられるからと、いつもリスクを取らなかった。
だから、無意識に目で追ってたなんて、こんなにちゃんと好きだったなんて、気づいた事なかった。
こんなに失恋が後を引くものだって知らなかった。
友達に戻るのもそれはそれで辛いことだと、あなたは知ってたから「無理しないで」って言ってくれたんだなと今更あの日かけてもらった言葉の意味を理解した。
告白して優しく振られただけでこんなに辛いなら、過去に数年間付き合ってから別れる経験をしたあの人はどれほど辛かったのだろう。
まだ好きだけど、これ以上苦しんでほしくない。
今まで無かったことにした恋心達のツケが、25歳にして回ってきたのだと思った。
だから思ったよりも苦しくて逆に笑ってしまう。
辛い時ほど笑おうとしてしまうのはどうしてだろう。
あの日の自分の浅はかさを殴りたくなった。
2年半の中であの日だけは特別な日だった。
1月15日。私だけの特別。
あなたと一緒が良かったなんて、
今はもう言えない。伝えちゃいけない。
私にはあなただったけれど、あなたには私じゃなかった。それだけのことがどうしてこんなに苦しいんだろう。振った方も苦しいって今は少しだけ分かるかもしれない。
これは私だけの心の1番奥の方に閉まっておく。
うっかり開いてしまわないように。
目から溢れないように。
いつか私も閉まったことすら忘れる日が来て、
あなた以外の人を好きになれる日が来るその時まで。