業務アプリケーションシステムの開発・構築・運用管理の標準化 (Ⅴ.移行基盤、移行作業)
業務アプリケーションシステムの開発・構築・運用管理の標準化(Ⅴ.移行基盤、移行作業)
Standardization of the software development management、infrastructure construction management、and operation management of application systems.
(Ⅴ.Migration infrastructure and migration)
鈴木一明
Suzuki Kazuaki
1.はじめに
本編では、移行基盤と移行作業について解説する。[第Ⅳ編」で紹介したように、発注者の分散化やⅠTベンダーの多様化により、業務システムの構築はマルチベンダー対応となる場合が多く、アプリケーション開発と基盤構築が分離され、基盤構築の設計が疎かになっているのが現状である。
基盤構築と同様に移行基盤と移行作業についても、アプリケーション開発工程のみに重点を置き、移行計画(スケジュール等)が疎かになり、移行期間を考慮しないでサービスを開始するケースが非常に多い。
特に、現行システムから新システムへの移行する場合に「何を検討し」、「何を行うのか」、が明確になっていないことから、現行システムの調査・分析が十分に行われていない。また、アプリケーション開発や基盤構築、運用・保守と移行基盤の構築や移行作業との関連を的確に把握されていない等が見受けられる。そこで、移行基盤と移行作業について解説する。
ここから先は
業務システムのアプリケーション開発、システム導入、運用管理等を行っているIT関連の人材が基本的な知識、手法を理解するための解説である。 更…
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?