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業務アプリケーションシステムの開発・構築・運用管理の標準化 ( Ⅵ. I T I L解説と適用)

業務アプリケーションシステムの開発・構築・運用管理の標準化 ( Ⅵ. I T I L解説と適用)
Standardization of the software development management infrastructure construction management、and operation management of business application systems. (Ⅵ. Description of ITIL® )

鈴木一明
Suzuki Kazuaki

1.はじめに
 IT活用も小規模なホームページから大規模システムと多種多様になり、大型コンピュータ(汎用機) からサーバ群へと分散化された。
 P Cサーバの普及の伴い、IT技術の経験がなくても、情報システムが構築できる時代となり、IT技術の経験のない一般事務系の人でも情報システムの構築・運用管理を行っている状況である。更に、各企業・法人においても、重要な業務システムの構築・運用管理がIT専門部門から業務・管理系の部署に分散され、独自に構築・運用管理を行っている状況である。そのため、情報システムを構築したが、「システム運用管理って何をするの?」、「運用マニュアルって何を書くの?」、「運用マニュアルはあるが、内容を知らない」、「作業を依頼したいが、何を求めたらよいか解らない」等の問題が発生しているケースが非常に多い。
 前編までは、企画・計画フェーズの要件定義とプロジェクト計画、アプリケーション開発標準、基盤構築とシステムテスト、移行基盤について、紹介した。本編以降については、運用・保守フェーズの標準化がいかに必要かつ重要であることから、運用・保守に関する業界標準であるプロジェクト運営に関わる「PMBOK®」、ITサービスマネジメントに関わる「ITIL®」を踏まえ、各企業・法人における業務システムの運用管理について、国際標準規格(「PMBOK®」、「ITIL®」等)に準拠した手法を解説する。まず、本編では、「ITIL®」の紹介と、その適用について解説する。

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