大阪府の新型コロナ感染状況の分析(2021.01緊急事態宣言要請)
大阪府の新型コロナ感染状況について可視化、分析し、緊急事態宣言が必要であるエビデンスを提案する。高齢者(70歳以上)の感染者推移と日毎の死亡者数の推移の可視化を行った。死亡者の推移は、高齢者推移の約10日程度の遅れ(陽性者推移の約2週間遅れ)の推移である。更に第3波の死亡者率(死亡者数/高齢者数)は約9%(死亡者数/陽性者数は1.8%)であった。なお、高麗率(高齢者/陽性者)は20%であった。
大阪府の感染状況は2020年の年末にGoToトラブルの停止(11.24)により感染者は減少したが、年開け後、クリスマス&師走の人々の外出、会食等が原因となり、感染爆発となっている。即、緊急事態宣言を発するべきである。また、大阪市と大阪市以外の感染状況と微分値曲線の可視化をした。
大阪府の重症者の推移について、可視化、分析してみた。入院重症者数は、病床を確保するために監視する指標として重要である。しかし、予測には、新規に重症化する患者数(新規重症者)のデータから1週間後の予測できる。新規重症者数の推移は、陽性者数推移の5±2日程度遅れた推移であり、第3波の新規重症率は3±0.5%。また、第3波の死亡率(死亡者数/陽性者数)は約1.8%、新規重症者の回復者数(新規重症者数-死亡者数-入院重症者数)から、回復率が推定できる。
正月からの感染爆発により、新規重症者数、入院重症者数が急増する事が予想できる。
大阪府の市中感染についても可視化、分析した。なお、分析手法は『note.com』に掲載済みである。上図は陽性者数の微分値曲線で、分布の増減の可視化であり、最適化関数の標準偏差σと平均値μ(ピーク位置)を推定できる。中図は致死率(死亡者数/市中総感染者数)を仮定し、累積死亡者数から検査率を推定し、市中感染者数を推定した。また、簡易実効再生産数と市中感染者の可視化図である。下図が推定結果の可視化図である。
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