2月中旬からの宮城県、福島県の新型コロナ感染拡大状況(緊急事態では)
全国的な第3波新型コロナ感染も2月末までに減少傾向(一部大都市は下げ止り)であるが、東北地方の宮城県や福島県は2月中旬から感染爆発。特に宮城県は感染拡大が止まらない。3月14日現在で、すでに12~1月の検査陽性者数のピークに匹敵する検査陽性者数になり、更に増加傾向である。
宮城県の検査陽性者数と日毎死亡者数の推移と仙台市の検査陽性者数、高齢者数の推移を図04-01に示した。宮城県の感染状況は検査陽性者の大部分が仙台市である。また、12~1月より高齢者率が低いことから20~50歳台の現役世代の感染爆発と思われる。原因としては、3月11日の東北震災10年目の復興イベントの準備で県外(特に首都圏)からの出張&飲食が原因と思われる。県外からの全員とは言わないが、一部スーパースプレッダーが含まれていたと推測できる。また、簡易実効再生産数と市中感染者数の推移図を図04-16に、感染の増減の指標として検査陽性者数の微分値曲線を図04-11に示した。
福島県の検査陽性者数と日毎死亡者数の推移と郡山市の検査陽性者数の推移を図07-01に示した。福島県の場合は、常磐線沿線の郡山市などが感染の大部分であることから、宮城県と同様に東北震災10年目の復興イベントの準備で県外(特に首都圏)からのスーパースプレッダーによる出張&飲食が原因と思われる。なお、福島県の感染状況は減少傾向となっている。
対策といては、PCR検査を増やすことが急務である。特に仙台市の場合は青葉区国分町の飲食街の一斉検査及び県外からの飲食店利用者のPCR検査が急務である。更に、接触者調査として政府厚生省の基準ではなく職場、同僚、家族の全員を対象とすべきである。