「雪の中で子供会」
第277話 2015年7月26日新潟県十日町市
あるところに雪がたくさん降る町があって、
子供たちの雪祭りが行われていました。
雪だるまを作ったり、雪合戦をしたり、かまくらの中でそうめんを食べたりして、
夜になると空に花火も上がりました。
これは12月の年越しの祭りで、年が明けるとみんな新年のあいさつをして、
雪でできた神社へ初詣に出かけました。
その神社にお参りすると、
1年間無病息災で過ごせるというご利益がありましたが、
今年はなぜかそうなりませんでした。
それは、これが全て雪祭りに参加していた
子供たちみんなの夢だったからでした。
夢がはっと覚めると、正夢になっていて、
外には3mの大雪が積もっていました。
お題:町
記号:◆佐藤(司会)◇参加者*会場の様子
◆「あるところに、町があったそうなんですが、どんな街なんですか?」
◇「雪がいっぱい降る町。」
◆「雪がしんしんと降り積もる町。さあそんな町では何が行われていますか?」
◇「雪祭り。」
◆「賑やかそうな雪祭りが行われていた。どんなことが行われてますか?」
◇「みんなで雪だるまをつくったり・・」
◆「雪だるまをつくったり?たり、なんですか?」
◇「雪合戦大会をしたり・・」
◆「たり・・なんですか?」
◇「かまくらを作って、中でそうめんを食べる。」
◆「なんか我慢大会みたいですね?」
*会場笑い
◆「そうめんをたべて・・これは雪祭りをやっているのは誰なんですか?」
◇「そこに住んでる子供たちじゃないですか?」
◆「子供たちが参加していて・・このまま盛り上がっていくとどうなっちゃうんですか?」
◇「ちょっと夜になってきて・・・花火大会が。」
◆「花火も上がり・・じゃあ、もっとそもそものところを聞いて行こうかな?このお祭りを開いた理由ってなんなんですか?」
◇「12月だから。」
◆「12月だと、なんか特別なんですか?」
◇「12月?これから新しい年を迎えるからかな?」
◆「なるほど、年越しか何かの祭りなんですかね?花火も上がり、宴もたけなわ。このあとはどうなっちゃうんですか?」
◇「みんなで年を越す。」
◆「そこが祭りの最高潮なのかな?そこでは何か特別なことがあるんですか?」
◇「あけましておめでとう。」
◆「挨拶をまずしなきゃいけない。みなさん新年のあいさつをして、どうなる?」
◇「次は・・みんなで・・どうしようか・・・どうしようかなぁ・・じゃあ今度は、雪で作った神社でお参りに行きます。」
◆「ちょっと崩れないか心配ですが、雪の神社にお参りに行く。初詣に行くとなんか特別なことがあるんですか?」
◇「行くと、その・・一年間みんなが病気をせずに過ごせます。」
◆「相当なご利益があって・・どうなっちゃう?」
◇「・・・・そうならない。」
◆「そうならない?なぜかお参りしたのに、ご利益がない。なんでなんですか?」
◇「・・・・そうねえ、それはみんな夢の中の出来事だったから。」
◆「なるほど。全ては夢の中の出来事で・・これは誰が見てた夢なんですか?」
◇「これ?・・(長考)・・・実はここに出てきた子供たちみんなの夢。」
◆「全員の夢の集積で・・はっと目が覚めると、これはどうなっちゃうんですか?」
◇「・・・正夢になった。」
◆「そのまま正夢になっちゃって、最後どうなっちゃうんですか?」
◇「夢が覚めて、正夢になって、外には3mの雪が積もっていました。」
◆「夢から覚めると、外には3mの大雪が積もっていました。めでたし、めでたし~。」