「うたかたうたゆめ」
第291話 2015年7月30日 新潟県十日町
海の上にお茶漬けがありました。
それは暑すぎる天国に絶望した神様のご飯でした。
神様は暑い天国に雪を降らせればよいことに気づき、
雪を降らすと海が真っ白になって、雪だるまがたくさんできました。
雪だるまもお茶漬けを食べたいと言って、食べ始めると、
食べ過ぎてお腹を壊して、溶けてしまいました。
神様は海の底の天国へ行って、静かに一人で眠ろうとすると、
そこで目が覚めました。
おわり
<評>
「夢オチ」「神頼み系」の傾向のある話。
全知全能で何でもできそうな神様が出てくると、
逆に参加者はいろんなことが上手くいかない展開に持って行きたがる。
この話の神様も自分のやりたいことが何一つできていない。
また、そもそも夢を見ていたのが神様なのかどうかも定かではない。