「過疎の村の奇跡」
第292話 2015年7月31日 新潟県十日町
あるところに山奥の小さな村、「あざみひら」がありました。
村は段々と寂れて、人口がへって27人になっていました。
今日は夏祭りで、裸踊りやご馳走がたくさんあって、
お酒も進むと、太鼓がなってみんな愉快に踊りだしました。
すると、楽しくて村から誰も出ていかなくなりました。
そして、外からも祭りを見に来る人が増え、
その中にカップルも誕生しました。
結婚して子供も生まれ、人口が増え、夢は牛のお医者さんになりました。
おわり
<評>
佐藤が「ゴロゴロ莇平」の活動でお世話になっている、
十日町市の「あざみひら」をモチーフにしたはなし。
おそらく参加者にその土地にゆかりのある人がいたから、
このモチーフになったと記憶している。
題名にあるとおり、過疎の村への希望が盛り込まれた物語。
オチの「夢は牛のお医者さん」は
かなりの莇平通でないと反応できないワードになっている。
現在の莇平の実際の人口は50名あまり。
現実が物語に追いつく日もそう遠くはないのかもしれない。