「満月と幽霊とプリン」
第298話 2015年8月2日 新潟県十日町
満月が田んぼを照らしていました。
そこには幽霊がいて、人間の妬みのような悪しき気持ちを食べていました。
すると、人間の嫌な気持ちがどんどん世の中から消えていって、
悪口を言う人が少なくなり、みんな幸せになりました。
でも争いごとはまだ絶えず、夫婦喧嘩をしている人たちがいました。
さらにたくさんの幽霊が出てきて、喧嘩の仲裁に入りました。
夫婦喧嘩は、冷蔵庫にとっておいたプリンを食べたか、
食べなかったかでもめていました。
幽霊はどう仲裁するか、yahooの知恵袋で聞いてみました。
でも、ベストな回答がなかったので、長老に聞いてみることにしました。
長老がいっぱいプリンを作れば良いと言ったので、
その結果、プリン屋さんを開くことになりました。
すごくプリンが美味しくて、ネットやテレビでも取り上げられましたが、
そのプリン屋を妬む人間がたくさん現れたので、
幽霊は元の悪しき気持ちを食べる生活に戻りました。