3年書き続けたら自分がどんな書き手なのかわかってきた話【2021年総括】
今年もたくさんの方にお世話になり、フリーライターとして一年を終えることができそうです。私に関わってくれた全ての人に御礼を申し上げます。
書く仕事ははっきり言ってめちゃくちゃ辛いのですが、人生の話を聞き、それを書き残すことはとても大切な仕事だと思っているので、続けられています。
3年書き続けてわかったことがあります。それは、私は「人間」に興味がある書き手だということです。
特定のトピックについて書きたいとか、あの人の話が聞きたいとか、そういう気持ちは正直あまりありません。
どういう因果か、私に人生の話をしてくれることになった人のために、できることをしたい。その人が歩んできた物語を誰よりも心を傾けて聞きたいし、誰よりも上手く書き残したい。
取材で要求されていることに加えて、その人の愛されるべき点、尊敬されるべき点を見つけて印象的に描くことが、私の提供できる付加価値だと気づきました。
2021年も心に残るたくさんの出会いがありましたので、振り返っていこうと思います。
念の為、ここに掲載していない記事が心に残っていないわけではありません。全てを掲載すると100本を超えてしまうので…何卒ご容赦くださいm
100%ビジネス系のFastGrowさんの記事でありながら、この2本はかなり自分の色を出せたんじゃないかなと思います。葛藤や困難を乗り越えた2人のことを、人間的に好きになってもらえたら嬉しいです。
エンジニア以外の方でも楽しんでもらえる記事になったと思います。こじみくさんの「元エンジニア」という意外な側面、そしてエンジニアというキャリアが起業にどう役立つのかを知ってもらいたいなと思って書きました。
取材で感じたDMM.com CTOの渡辺さんの人間的な魅力をどうしても描きたかったので、かなり攻めた内容で執筆してみたところ、ほとんどそのまま受け入れてくださり感謝しています。DMM様からもお褒めの言葉をいただき、ありがとうございました。
理路整然と話す方ほど、ちらっと見せる人間性が魅力なんですよね。ソウゾウ様の採用担当の方に喜んでいただけたようで、巡り巡って別媒体の編集者さんに声をかけていただくきっかけになったという、ありがたい記事です。
『マイノリティデザイン』という書籍、そしてコピーライターの澤田智洋さんとの出会いは、2021年最大の「事件」だったかもしれません。月並みな表現で恐縮ですが、総理大臣になってほしいと思った。
フードデリバリーWoltさんの記事。全部興味深く読んでいただけるんじゃないかと思います。Woltという会社自体が魅力的ですし、そこで働く人たちの物語も描きがいのあるものばかりでした。
Forbes CAREERさんでは電通デジタルさんの記事もたくさん書かせていただきました。特に新聞社から転職された井上さん、起業を経験した後に入社した清水さんのお話は力強く、印象的でした。(他の皆さんのお話も素晴らしかったです)
昨年に引き続き、type就活さんで藤田社長の就活生向けメッセージの記事を書かせていただきました。短い言葉が持つ力強さを大切にしました。
これがZ世代か…と思わせる素敵なリーダー。写真やサイトデザインも美しいです。もし数年後に取材できる機会があったら、そのときどんな進化を遂げられているのか楽しみです。
「学び直し」について背中を押してもらえる記事です。ご本人の感情豊かな語りをそのまま再現したいなと思って書きました。私も将来は研究者になりたいな。
何も聞かずに読んでほしい一本。信念さえあれば、できないことなんてないんですね。辛い過去を想わせないほど明るい性格がすごく素敵だなと感じました。
元大津市長の越さんは心から尊敬できる行動力をお持ちの方。やるべきことを遂行する力強さを持ちながら、自分の心を「自由」にすることも忘れない。憧れる生き様です。
知る人ぞ知る木村石鹸の木村社長。事業承継を通じてお父様への想いが変わっていったのが感じられて、とても感動しました。2021年度心を動かされた取材NO.1。
Eight Career Designさんはとてもデザインが美しいサイトです。緒方さんは人生について深く思考されている方でした。普段はあまり語らない一面を描けていたら幸いです。
「リブランディングのストーリーをドラマチックに描いてくれた」と、クライアントからお褒めの言葉をいただきました。オルビスさんというスタートアップの歴史が感じられる一本です。
来年はどんな方に出会えるのか、今から楽しみです。これからも大切な人生の物語を聞かせていただいた御礼を、最高の文章でお返しできますように。