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インタビューライティングの仕事が最高な理由

インタビュー記事の作成なんて、よくそんな面倒くさい仕事してるな、と言う人もいるかもしれません。

実際かなり手間はかかります。取材準備をして、実際に会って話を聞いて、文字に起こして、構成を考えて、執筆して見直し。ものによりますが、1記事につき、ざっくり8時間はかかります。

腰は痛いし、目も痛くなる。そして心を消耗する仕事でもあります。

それでも私は、この仕事って最高だなと思います。思い入れを持って、本気で取り組んでいます。一体何がそんなに魅力的なのでしょうか。

答えはこの3つのループにあると思っています。

【取材時】話を聞いて取材相手のファンになる
  ↓
【取材後】自分の世界が一気に広がる
  ↓
【執筆時】取材相手に記事でお返しができる

【取材時】 話を聞いて取材相手のファンになる

話を聞いていると、相手の人生の一部を追体験しているような感覚になり、鳥肌が立つほど感動することがあります。

この人はどんな人で、人生に立ち現れた出来事をどんな気持ちで迎え、どんな変化を遂げてきたのか。

目を見ながら話を聞いていると、その人がここまで人生を歩んできたことに、自然と敬意が湧いてきます。そしてほとんどの場合、相手のことを好きになります。

いつも思うのは、「まるで映画を1本見たような時間だったな」ということ。でも、映画と違うのは、全てが実際に起きたことで、今この瞬間私だけに伝えられた物語であること。

こんなに贅沢なことってあるでしょうか?

【取材後】 自分の世界が一気に広がる

ぼんやりとしか知らなかった世界で活躍している人に取材すると、急にその世界の解像度が高まります。今までスルーしていたニュースも耳に入るようになるし、興味を持って調べるようにもなります。

インタビューのたびにそれが繰り返されることって、結構すごいことだと思うんです。普通に学校で授業を1年受けていても、会社で仕事を1年していても、突き動かされるように何かを調べたくなることって、そうはないんじゃないでしょうか。

リアルな語りは、聞いた人の世界を急激に広げる力を持ちます。知的好奇心が旺盛な人にとってはたまりません。「10代からこの仕事ができていたら、どんなに良かっただろう」と思うくらいです。

【執筆時】取材相手に記事でお返しができる

ここまで、取材相手には素敵なものを頂いてばかりでした。映画のような人生を追体験させてもらい、自分の興味関心まで広げてもらいました。

そして、「もらいっぱなし」で終わらないのが、この仕事のいいところ。記事を書くことで、頂いたものをしっかりとお返しすることができるんです。

だから執筆するときは、やる気しかありません。感謝の気持ちと、私なりの愛で、必死に書きます。

そうして書き上げた記事をインタビュー相手に喜んでもらえたりしたら、天にも昇る心地。執筆するまで私の中にとどまっていた物語が、記事になり、社会に広がっていく。その喜びは何にも代えられません。

やっぱりこの仕事は最高

インタビューライターの仕事のやりがいを一言で言うと、「自分が好きになった人の物語を社会に届けられる」ことだと思います。

「伝えなきゃ」と使命感に駆られて書くことは幸せです。作業自体は大変ですが、しんどい以上に、やりがいが大きく上回ります。

お話を聞かせてくれる一人一人に感謝しながら、ずっと書き続けていきたい。そう思っています。



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