Shale 100 Gyakusou
もう1ヶ月も前の話。
週末(6/11-12)に近場でテントでも張ろうかなぁ…なんて考えていたんだけど、天気予報が怪しいので、ふと思い立って、それならマイルやってやろうと決めた。
その週末のテントを張って遊ぶ予定を立てていた塚田さんとうねちゃんにテント泊のお断りとマイルの決意表明したら応援に来てくれるって。
うれしい反面、応援とかされるとDNFしにくくなるな…て、ちょっと思った。
コースはいつものシェールなんだけど、いろいろあって、少しアレンジしてみた。
①逆走
前からやってみたいと思っていたので、それを実行することに。鍋蓋→菊水→摩耶。
②猪怖い
ずっと一人きりなんで猪が怖い。猪多発ポイント(再度公園から二本松)をロードに変更。
③職質回避
最近、コース上にある神戸山口組の組長宅に銃弾が撃ち込まれるという事件があったのでそこを回避して、水吞アルプスをコースに組み込んだ。
④自宅がベース
周回コースなので、自宅に立ち寄って補給や休憩もOKな設定。
数値的には一周約32.5㌔、累積約1,600mのコース。後からデータを振り返えってみたら水吞アルプスのせいで累積が500m増えていた。SUUNTO調べ。
さて、金曜日は早めに帰宅して、21時頃に就寝zzz。だいたい3時間くらい寝て、午前1時頃に家をスタートしたんだけど、最初から眠い。
眠気と戦いながらナイトトレイルを進み、朝7時半頃にベース(自宅)に戻ったら、ちょうど、塚田さんたちが新神戸に到着するとのことだったなので、一旦ベースで落ち合うことに。
今回の自分ルールは、no poleで100マイル。
登りがヘタレなので長いのをやるときはストック必携だし、なんならストック禁止の長いのは避けているんだけど、サイノクニを遠くから眺めていて、どんな感じかな…と、思って。
それと、ここでIBUKI端末をほぼ強制的に持たされた。応援する側にとっては最強のギア。こっちにはプレッシャーだけど。
2周目の途中、再度公園で二人と再会。2周目の後半(再度公園→シェール道→摩耶→新神戸)を一緒に走ってくれた。やっぱ仲間と一緒は楽しいな。
二人はそこから夜の街へ繰り出して、町中華からサイゼリヤ(マグナムボトル)かまして、タクシーでテン場である再度公園に移動したらしい。
3周目はけっこうな雨。16時くらいだったかな。
雨降ってるし、けっこう眠くて、家で寝ようか迷ったけど、明るい時間帯を無駄にしたくないのでいやいやスタート。
ずっと頭にあったのは二人は今頃酒飲んでるんだよなってこと。これって応援か…。
なんとかベース(自宅)に戻ったけど、相当眠い。
シャワー浴びて、少し眠ることに。でも、布団で寝たら終わりだってわかっていたので、テン泊用のマットで横になる。
1時間ちょっとしか眠れなかったけど、モチベーションはかなり低かったけど、なんでこんなことやってるんだって思ったけど、午前2時頃に4周目スタート。
思い返すと、この時のモチベーションは再度公園に二人がいることだけだったかも。小雨降る中でテントを張って待っていてくれると思って、ベースを出た。
※この時はマグナムボトルかましてタクシー移動するほど酒を飲んでいたとは知らなかった。
テントを見つけたけどテント内に人が動く気配がない。ちょっと立ち止まっていたら中から「ゴホン」って咳払いが聞こえて、それを「がんばれよ」って解釈してそこを離れた。
2回目の再度公園ではうねちゃんが待っててくれた。塚田さんも起きていたらしいけど、ここ、荷物から目を離すと老人が荷物を漁りに来るので荷物番をしているらしい。
やっぱり応援は心に沁みる。ありがとう。
午前8時頃にベース戻ってお湯を沸かしてカレー飯を食って、5周目は早々に出発した。
周回コースの5周目はもうゴールしたも同然。気温が上がってきてそれだけが気がかりだったけど、結果的には杞憂に終わった。
再度公園に着いたら二人で待っててくれた。
ここから距離にして5㌔位のコースがきついパートだったので塚田さんに頼んで一緒に回ってもらったらすごく楽に進めた。
やっぱりペーサーはいいな。
「また後で」って言って5周目の後半へ。
シェールの5周目と言えば…。5周目を走る者だけに与えられるシェール槍に登る権利を行使しなければならない。
5周目は我ながら走った。特に怪我もないし、調子もよい。杣谷峠から掬星台までも走れたし、摩耶の長い下りもまあまあ攻めた(つもり)。
あと少しでこの自分でもよくわからないチャレンジから解放されるといううれしさで、この時は楽しさしか感じていなかった。
ゴールは新神戸駅近くの公園にある連翼亭(中華風東屋)。39時間かけてFINISH。
塚田さんとうねちゃんがビニールテープでゴールを演出してくれて笑った。最高なんだけど。
今回の気付き
思い立って100マイルなんてやるもんじゃない。
BCAAはいいけどクエン酸は入ってない方がいい。
応援がないと100マイルは無理。
大会の100マイルより辛い。
振り返ると楽しさしか思い出さないのが危険。
杖が無くてもなんとかなる。