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決戦は土曜日⑥

話し合いをする際、夫が有責者な以上完全に私が優位になれる状況であります。有責者に対して話し合いをする場合、特に再構築を望む場合気を付けた方が良いのが「相手を追い込みすぎない」という事。

こちらはサレた側なので「知ったこっちゃねぇわ」って想いがあるのは当然です。それが普通です。私もそうです。だけど自分に有益をもたらす為ににはこれは割と必要な事だと思ってます。

残念な事にこんなに非人道的な事をした人も「人間」なのです。

あれもこれも全てを要求して相手の逃げ道を全て遮断してしまうと、その要求は通りにくくなります。だから私はあえて「逃げ道」を彼には何個か用意してました。その一か所しか逃げ道が無かったら彼はそこに逃げて「うん」と言わざると得ません。そう、これは「逃げ道」と見せかけた「追い込み漁」みたいなものです。

10要求したい事があったら、1,2個は隙間をわざと作る

夫婦カウンセラーの先生には再構築を望むなら「相手と接触しない」「慰謝料を請求しない」など相手への譲歩の様なモノを入れると再構築しやすいと言われました。でも絶対に自分の中で譲れないものは譲らなくて良いとも。私はこの二つに関しては譲る気が無かったので、そこに「逃げ道」は作りませんでした。

さて話は決戦の日に戻ります。

話し合いの中でふと思いだしたので夫に「両親にはいつ話すの?」と聞くと

夫「・・・今日話すよ。これが終わったら・・・すぐ」

私「ふぅん・・・じゃあ両親に聞いてみる?」

夫「・・・何を?」

私「(夫君が慰謝料を請求しないでくれというから)私のこの傷は慰謝料以外で何で払って貰ったら良いですか?とか」

夫「・・・」

私「・・・私はサレた側だからさ。こんな一生残る様な傷をつけられてそれを100万200万で償えるなら安いもんだろって思っちゃうんだけど。別にその額を今請求するつもりはないんだけど。仮に離婚に至ったらもっと取れる訳だよね。300万とかさ。」

夫「・・・・」

私「相場そんなもんだけど本当に安いよね。人の心に一生残る傷残して家庭崩壊させて300万とか安すぎる。300万貰ったってその傷は消えないしさ。まぁ離婚しない場合はもっと安いけど。もし仮にここで離婚だってなった方が彼女は大変だね?」

夫は彼女に対して「守ってあげたい」という心理があります。何故なら「自分が巻き込んだから」という意識が強いからです。だからこそここで離婚を選択する事が今以上に「守りたい相手」にとっても如何に不都合かを一応教えておきました。

「慰謝料」という点でどう私が望む方に運んだら上手くすんなりいくか考えてました。なので夫に聞いてみる事に。

私「夫君はさぁ・・・私の立場だったらどうする?」

夫「・・・俺は・・・・(少し考えて)離婚しないって選択するのが分からないから・・・俺がそっちの立場だったら離婚しかないって思う。離婚しない事が相手への最大の報復って考えでするかな・・・」

私「報復・・・それは相手の男に対して?」

夫「そうだね。相手の男に対してもそうだしichikoに対しても」

私「ふーん」

夫「だから・・・ichikもそういう目的で離婚しないのかなって思う」

私「違うよ」(ちょっとかぶせ気味)

私「復讐のためって事でしょ?」

夫「そうだね」

私「それは違うね。私は別に夫君を縛り付けたい訳でもないし。」

私「この私の気持ちは誰にも理解されないよ。こんな事されて沢山傷つけられて何で離婚しないの?って言われる。それは普通。でも私の中で最初から離婚の選択はなかった。『なんでだろう?』って思うけど、少なくとも復讐の為ではないね。」

夫「・・・・」

私「私達さぁ・・・付き合ってた頃も入れたら7年かな。凄くお互いの事が見えてなかった7年だったね。だから・・・ここで終わりにしたくない。」

夫「・・・・」

私「不倫なんてしょうもない事やって本当に夫君は情けない事やったけど・・・それでもそれを受け入れ受け止めるって覚悟でいるし・・・菩薩にはなれないけど、復讐したいとか恨みとか怒りじゃなくて、やっぱり離婚したくないって思うのは・・・どうしよもない(夫への)愛なんだと思ってる」

夫「・・・本当にそれは愛情なの?(過去に)俺の事蔑ろにしてたのに」

↑ここでまだコレが言えるのはやっぱり「頭おかしい」ですよね。因みに私は蔑ろにはしてません。勝手に彼が自分の主張を押し込んで我慢してきた、という事で蔑ろにされた、と思い込んできただけです。ここで過去にこうされたから、とか言えるのもある意味私は不倫した側のテンプレの言葉だと想います。でも残念ながらその話と不倫の話は別物なんですよ・・・残念ながら。

私「・・・そういう過去の事、お互い見えてなかった事ってある。私はこの話が出た後はずっと私『戻りたい』って思ってた。何も知らなかった穏やかな日々に戻りたくて仕方なかった。でもそれじゃダメなんだって思った。戻ったって何も変わらない。ここから新しく作り直していかなきゃいけないんだよ。

再構築とは私はそういうモノだと思っています。「戻る」じゃダメなんです。「新しく作り築きなおす事」これが再構築という意味だと想います。サレた側の心は戻りません。された事は消えません。戻るのは不可能なのです。だからこそお互いが新しく築き上げていく意識はとても大事。

でもまぁこの時の夫はあたおかなので・・・

夫「・・・本当に愛情なの?」

私「そうだよ」

夫「俺に対しての?」

私「そうだよ」

夫「・・・俺じゃなくて自分に対してなんじゃないの?」

私「自分?自分じゃないね。自分のためだったらもっと楽な方選ぶかな」

夫「何かichikoの言葉って本心じゃない気がする」

私「本心だよ」

夫「昨日だって謝ってきたけど本心に聞こえないんだよ」

私「昨日のは本心じゃないからね」

↑この前日に私は夫にその前日帰りが遅かったね、と声をかけた際に「うるさいな」って言われたので余計な事を言ってごめんねって謝ったんです。それの事を夫は言ってます。「本心に聞こえない」ってそらそうです。昨日のは全然本心で謝ってませんからwwww

私「でも言ってる事は嘘偽りなんだけどな」

夫「意味が分からない」

私「夫君はそう思ってる、私は(実際)そうじゃない、って事が多すぎる。だからちゃんと対話しようって言ってるんだよ」

夫「話し合いにならなかったじゃん」

私「今まではね」

夫「逆に離婚したくないのもさ、ichikoが変わる事が嫌な性格だからじゃないの?」

私「違うよ。変わる事が嫌だったらそれこそ復讐で良いわな」

私「そうやって決めつけないで。私もここまで来るのに凄く考えて考えて悩んで悩んで『こんな事を受け入れ様、受け止めよう』そう思ったのは愛情でしかないって。これは本当に(周りの)誰にも理解されない。これは私にしか分からない気持ちだよ」

↑夫はこういうの多いんです。勝手に決めつけて勝手に傷つくとか。こっちの真意を確かめもせずにそういう事を繰り返した結果がこれです。憶測で人の感情や思考を決めつけるのは簡単で楽です。「違った場合」を想定しなくて良いので確認しないで思い込んだ方が楽です。私は逆にそれが苦手で「憶測で決めつけたくない」と思うので大事な事は確認するタイプです。夫はそれが今まで出来なくてここまで拗れてしまったんですかね・・・


夫「・・・」

私「ここで離婚選んだ方が私だって楽だと思うよ。でもそれを選ばないのは・・・愛してる以上の理由はない」

夫「・・・・」

私「まぁ細かい色んな事はおいおいかな・・・とりあえず(相手女性と)月曜日話す?」

夫「・・・そうだね、多分大丈夫だと思う」

私「『バレた』って言って貰っても構わないんだけど。正直連絡とって欲しくはないんだよね」

夫「じゃあどうする」

私「どうしようか」

正直携帯で連絡を今後取って欲しくなかったので、ここは本当に悩みました。私が直接連絡するのが一番やりたかった事ですが、まだちょっと迷いが。ここでどう動くのが良いのかなって考えてました。

私「本音で言えば何の前振りもなく(相手女性の所に)行きたいよ。本音で言ったら夫君も連れて行きたくもないし。」

夫「そう」

私「でもそれは夫君が嫌だろうなって思うし、行きたいっていうからそれは構わないよって思うだけで」

ここで私は作成していた「誓約書」を夫の前に差し出します。ここから誓約書に沿って夫へ「再構築」への道を導きだします。

次回、誓約書の細かい項目も公開します!お楽しみに!!

*今回もここまで謝罪なし!!*

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