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絶望の淵に追い込まれ

「弁護士に相談もしたし親にも離婚するって言った」

その言葉を聞いて私はこの日限界を迎えました。親にも言った?私に話す前に?勝手に離婚する話を???もう怒りとか悲しみとか色んな感情が一気に溢れて今日はもう無理だと思いました。

相談していた後輩にもし自分が無理になったらすぐ話し合いをやめて家を出てくださいって言われてました。

感情的になってしまう事は話し合いは成立しませんし、自分も保てなくなります。そして家を出ろというのもこの二人で生活した空間にいる事が私にとって良くない事だから、という理由でした。

この言葉言われてて本当に良かったと思ってます。本当にそうなんです。

無理になったら話し合いは中断しましょう。冷静になれない時は無理に頑張る必要はないんです。二人の面影しかない場所から離れましょう。自分が壊れる前に。

なので私は夫からその言葉を聞いて無理!!ってなったので話し合いを中断しました。そして私が今度は出ていくと嗚咽を上げながら荷造りして家を飛び出しました。時間は23時は過ぎていたと思います。

行くあて何かなかったし計画的に飛び出したわけではありません。でももうこれ以上夫と今日この場所で話すのは無理だと思いました。ここから逃げたかった。だから無計画に家を飛び出しました。

この時の感情で言えば自分とまともに今まで一度も話してこなかったのに何も本心を伝えて来なかったのに勝手に親にまで話された絶望感が強かったんだと思います。相談レベルなら良かったんでしょうけど、「離婚する」と勝手に決めて勝手に話をしていた事い憤りすら感じていたと思います。

結婚も離婚も一人で決める事ではないと思います。結婚したい、離婚したい、という思いを持つのは良いです。でも相手の気持ちを無視してどちらも出来ないはず。だって結婚も離婚も二人で決めてする事だから。

とてつもなく夫の身勝手さを感じました。同時に悲しくて空しくて怒りとかもう色んな感情がぐちゃぐちゃになっていたと思います。だから話し合いは無理だと思いました。このまま話続けては私が私でいられなくなると思ったので・・・

家を飛び出してすぐ車を持っている後輩にLINEしました

「もう無理だ 迎えに来て」

こんな時間に無茶苦茶なお願いしてるのはわかってたけど自分の力じゃ何処にもいけないと思った。だからつい近所とも言えない後輩に縋りました。すると後輩からすぐLINEが。

「もういますよ!!迎えに行きます!!」

何と後輩は私が今日夫と話し合いをすると聞いて既に私の家の近くで待機しててくれたのです。5分としないうちに後輩が二人私に駆け寄ってきてくれました。まさかこの事態を予測して近くにいてくれるなんて想像もしてなくて悲しさと怒りと入り混じって止まらない涙が感謝の気持ちで余計に溢れました。

この時の私はとてもじゃありませんが一人じゃ立ち上がれませんでした。家を出てすぐの所に後輩が来るまでしゃがみこんで動けなかったし、この時後輩達が先を予見し私の元に来てくれてなかったらあのまま近くの川に身を投げていたかもしれません・・・・・

この日感じた微妙にまだ冷たい夜の空気。

ぽつんと一人だけ誰もいない世界に取り残された様な感覚

色んな感情が入り混じって整理のつかない頭と心

現実味がない世界

そんな状態の私を後輩達は必死に支えてくれた

後輩達は力が入らない私を抱えて支えて車でカラオケに連れてってくれました。「ご飯食べましたか?」と聞かれて頭を横に振る私。

「ご飯食べましょ!!食べれるだけで良いから!!おなかすいた!!」

そう無邪気に私に後輩が言うんです。そんな顔を見たら少し私の顔もほころんじゃって。ご飯はあんまりっていうが全然食べれなかったんですけど、私が落ち着くまで深く詮索はしてこないし、話せる様になってぽつりぽつりと話し始めて私の言葉を、うんうんと聞いてくれた後輩達。

本当はね

分かってたんですよ。私こんなに素敵な後輩がいて助けて貰って本当に感謝しかなくて、私には夫以外にも大切な人は沢山いるって事。

でもこの時の私は話しても話しても理解しあえない夫。まるで私が知ってる夫とは別人の誰かと話してる様な平行線の話し合い。私にとって離婚は絶望でしかなかったから本当はわかっていたのにこの時つい言葉にしてしまった

「・・・・死にたい」  と


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