不倫相手との対峙④
20分間の離席をしていた私も色々と考えてました。
相手女性へ思う事は最初は間違いなく殺意しかありませんでしたが、この二日間で夫から聞いた相手女性の事、実際に目の前にした女性と言う「人間」。それらに触れる事で確実に私の中では「殺意」は薄れていき、人間として接していこうという姿勢に変わってきました。
罪は罪で、許される事ではなく、許す事もないし、償って貰う事はして貰うつもりではありましたが、それ以上を求めるつもりは席に戻った時点で私の中ではありませんでした。
席に戻り「もう大丈夫?」と声をかけると夫は「もう大丈夫、ありがとう」と答えました。
夫「今話してたのは・・・向こうがね。今までどういう気持ちでこの関係を続けてきたのかって所で・・・ichiko自身も知りたがってた事だから、まぁそこは誤解のない様に話を聞いて貰えたらなって・・・思ってて」
私「うん」
夫「まあ・・・最初から・・・彼女は断ってたってたってのは言ったと思うけど」
私「それは言ってたね」
夫「本当は離れたがってたとか、何かそういう話を彼女から・・・ね」
私「うん、分かった。聞くよ」
女「・・・最初・・・夫君から連絡がきた時は本当に友達として・・・連絡を返してて・・・ゲームとか一緒にしてて・・・そのあとにこういう関係になる前は『友達としてしか見れない』って一度断ってて・・・でもそれから関係があった後に・・・やっぱり自分の中で・・・」
女性はここで涙をこらえ切れずにすすり泣き出します。どういった意味の涙だったのか・・・罪悪感からなのか、悲しみなのか、怒りなのか。
女「・・・正直この関係を続けていくのは・・・しんどかった気持ちはあって・・・精神的に無理してて・・・ご飯も食べれなくなって寝れなくなって・・夫君の事を考えると・・・吐いちゃったりとか・・・。(それを夫君に)言えなくて・・・でも自分が精神的にキツくても夫君の家庭が上手く行ってないって聞いてたから・・・それを全部鵜呑みにしちゃってた事は反省してるんですけど・・・でも当時は夫君がそういう(辛い)思いをしてるのに、自分も離れちゃいけないのかなって思っちゃってて・・・でも何度も別れようとはしてて・・・・それでも一緒になれるならって思ってた部分もあって・・・自分でも結構無理してて・・・」
夫「・・・だからこの関係が良いと思って続けてきた訳では決してなくて・・・その中で俺が色んな相談してたから『支えてくれようとして』この関係を続けて来たって面はあるよね・・・そこは凄く俺が責任感じてる所でもあって・・・」
私「夫君は気づいてあげれなかったの?こんな苦しんでる事を」
夫「・・・そうだね。まぁ不安を口にする事はあったけど・・食事を摂れてなかったとかは知らなかった。昼めし全然食べないなって思って聞いても『朝ごはん食べすぎた』とかそういう風に聞いてて、俺は気づけなかった」
私「だからさ、こんな事向いてなかったんだよ、性格的に。そこまで追いつけるって事は(彼女は)元々真面目なんでしょ?こんな風になるのを夫君が気づいてあげなきゃいけなかったんじゃないの?夫君の行動が彼女をここまで追いつめたんでしょ」
夫「それは間違いない」
私「いやもうね・・・同じ女性としてね、ここの状況が見てて居たたまれなくなってるのよ、私。いけない事だって分かってても止められないって気持ちは分からなくもないし。(分かりたくはないけど)夫君もこういうタイプだからそんな事気づいてあげたり出来ないしね」
女「・・・彼氏にもこの話はしてなくて・・・元々生活時間帯が合わなくて日ごろから話をあんまりしてないんですけど・・・」
私「彼氏さんとは別れるつもりだったの?」
女「夫君と出会う前から・・・(別れたい)気持ちはあって・・・」
私「まぁ(夫君と)一緒になれるなら(別れよう)って感じかな」
女「・・・はい」
私「・・・まぁなんていうか夫君て嘘が多いから。この話があってから色んな嘘が分かって、それも嘘なの?って結構あってね」
女「そうなんですか」
私「(貴女の)存在は私は元々知ってたからさ。でも男だって聞いてたから、呑気に構えてて普通に名前も出してきてたし何にも疑ってなかったから。本当に嘘上手いのよ、この子。息吐く様に嘘をつくんだよ」
女「私見る目なかったですね」(失礼だなw)
私「まぁそれを言ったら私もないけどね」
夫「・・・もう全部バレたけどね」
私「この話し合いをしてる時も嘘が多かったもんね。あとから実はこうだって訂正して来たりね。一応根は素直ちゃ素直なんだけど、とりあえず嘘つくよね」
夫「やっぱり何だろ、こう・・・何処か逃げがあったよね(自分の中で)」
何かこの辺少し空気が緩んで笑い声すら出てる様な感じで談笑してましたね。なんでやねんwでも多分これは私なりの彼女への気遣いの表れの空気感だったのかな。優しいな・・・私・・・w
夫「始まりの時期も最初嘘ついたしね」
私「そうね。流石に8月だとは私も思ってなかったからなぁ・・・」
女「え、何処で知ったんですか?」
私「え?知りたい?何処でバレたか」
夫「俺が分かってるのは探偵でって事だけど」
私「そうだね、高額な写真集が出来ましたよw」
夫「あとは自力で調べたの?」
私「まぁそうだね、自力で調べて名前も顔を知ってたね」
夫「そこまで自力で分かっちゃうんだから凄いよね」
私「彼氏さんの本名も分かったしね。ネットって怖いよね~」
私「まぁやっぱりね、この話を切り出された時から腑には落ちなかったんだよ。逆に女がいる方が腑に落ちるなって思ってた。一回だけ聞いたんだよね。『女いるのか』って。でもその時『いない』って凄い速さでレスポンスしてきたの。なんでそこだけ早いんだよって思ったよねwだから頭の隅にはずっとその疑いはあって、でもずっと家にいたし何処でそんな・・・て思ってて私はなおさんの事は男だと思ってたし、遊んでてもなおさんとしか遊んでないしなぁって感じだったし。」
夫「そうね」
私「天性の詐欺師かよって思ったよね。あ、別に褒めてないからねw」
夫「・・・どう反応したら良いのか分からない(苦笑)」
私「でもまぁ(嘘をつくのは)夫君が幼少期から培ってきた防衛本能なんだと思うよ。そうやってちょっと先の予見してトラブルを避けようってしてるんだよね。でも結局広げてみると矛盾だらけでバレちゃんだよね」
夫「結局嘘に嘘を重ねるだけだもんね」
私「私がこの事を知ったのは本当に神様の思し召しかって位偶然なんだよね。でも疑ってた。だって明らかだったもん。携帯弄ってても文字打ってるの分かるから女と連絡とってるの分かったしね。スチームアイロンかけて出かける日は会うんだなって思ったし、現に不動産屋いった日はスチームアイロンかけなかったもんね」
夫「そんな事まで見てたの💦」
私「そりゃ見てたわw分かりやすかったし。物凄く。あのね、自分で思ってる以上に(夫君は)分かりやすいからね」
夫「・・・はい」
私「まぁ多分離婚話を私にしてから緩んだよね。そっから一気に緩んで分かりやすくなったもんね。どんまいって思ってた。私は辛かったけど、とにかく証拠を掴んで突き付ける日を楽しみに生きてたんだわ。だからこういう日が来るの分かってから、『そんな急いで別居しなくても』って思って止めてた部分はあったんだよね」
夫「さっきも言ってたんだけどさ。その土曜日にこの事実を突き付けられて、本当に一人でいるのも辛くてしんどかったんだけど、これ以上の辛さをichikoは二か月もずっと耐えて来たんだって痛感して・・・それでちゃんと向き合わなきゃって思ったんだよね。だから割と早く素直になった・・・と言うか」
私「まぁ・・・そうだね。最初は抵抗してたもんね」
夫「抵抗してたね」
私「私はやる時は準備万端にして徹底的にやるタイプだからあらゆる反応を想定して考えてたけどアッサリだったから少し拍子抜けではあったけど、最初はまぁ抵抗してたね」
夫「最初はね。でもそれも何か違うなってすぐ思ったから素直になったんだけど」
私「最初から素直に言えば良かったのにね」
夫「本当そうだよね」
私「いきなり普通に過ごしてたのに呼ばれてこの話されて、動揺もするだろうし、抵抗もするだろうって思ってたからその気持ちは分からなくもないよ。夢見てただろうしね、二人で。それを突然「ハイ終わり」って言われて素直にはなれないよね。だからこの(相手との)話し合いも1対1で私は行くつもりだったけど、(夫君が)行きたいっていうから良いよって。少なくとも二人はそれぞれ想いがあったわけだし、会わずに終わりにするより、こうやって会って終わりにした方がお互い良いかなって。二人の時間をあげたのも二人で話す事で少し心の整理つくかなって思ったからで。やっぱりここで区切りつけないといけない事だからね」
女「(私に頭を下げる)」
私「ま、夫君は嘘が上手いから一緒になっても苦労すると思うけどねw」
夫苦笑い
私「でも(相手女性を)大事には思ってたのは本当だよね。ただ大事の仕方を間違えてたって話で。少なからず・・・夫君は夫君でなおさんを大事に思っていたんだろうなってのは私も思います。ただ方法を間違えてた。やっぱりなおさんも彼氏さんがいるのにって部分でも間違えてるし。そっちの関係の事は知らないから何とも言えないけど」
女「・・・彼氏とは本当に生活がズレてて一緒には住んでるけど、布団も別々だし・・・」
私「私もこう人の気持ちにすぐ自分を置き換えちゃうから、そういうの聞くと『それは彼氏が悪いんじゃない』とか思っちゃったりしちゃうんだよね(苦笑)」
何故かここから相手女性の彼氏の話に・・・w
何でこんな談笑ムードになってるんでしょう。本当自分アホですかね(苦笑)ちょっとダラダラしてきたので今回はこの辺で。次回からもう少し簡潔に話しを展開させていきますね(;^_^Aではまた次回!!
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