連載イチロー部屋のイッピン57. 10 HITS 3GAMES
イチローの快挙を一面トップで報じる新聞とベースボールカード。
2016年5月21日からのナショナルズとレイズの3試合で、イチローは10安打(4‐2‐4)を打っている。これは初めて3000安打を達成したキャップ・アンソン以来、42歳以上の打者では122年振りだった。
それは凄かった。三塁手のグローブを弾く、二遊間を鋭く抜く等々……。10本すべてが外野への完璧な安打。イチローはなぜこんなに鋭く打てるか?不思議でならなかった。帰国してMLB中継を観ていたら、イチローのオリックス時代の打撃コーチ新井宏昌さんが解説していた。
「ピッチャーが引き込まれる。イチローが(ボールを)引き込む。だから、(イチローは)『勘』で打っている」
確かに、あの時のイチローは、ピッチャーの“勝負球”を、巧みにファールする。ピッチャーの投げる“的”は、小さくなっていくようだった。
※ この新聞左隅に小さいが私も載っている。(笑)