連載「イチロー部屋のイッピン」43.大沢親分「あっぱれ」のサインボール
1999年から11年間の日曜日の朝、大沢啓二氏はTBSテレビの「サンデーモーニング」で、球界のご意見番として張本勲氏とともに、「あっぱれ!」と「喝!」で大いに人気を呼んだ。
大沢氏は、正義感が強い血の気の多い武闘派として名高かったことから、「親分」が愛称だった。「喝!」は、禅宗の僧侶の叱声の参禅者を励まし導き、「あっぱれ!」は、「みごとな」という賞賛を表す言葉だという。二つの言葉には、大沢親分のプレーヤーへの温かさを感じる。
イチローが史上に残る偉業を達成すると、大沢親分の威勢がいい「あっぱれ!!いや、大・あっぱれだ!!!」が懐かしい。大沢親分亡き後も、「喝!」と「あっぱれ!」は、同番組では継続して使われている。が、今の張本氏とゲストの掛け合いはいまひとつ、「喝!」だなぁ。
このボールには、“ハリさん”のサインも書かれている。