連載 イチロー部屋のイッピン70.凄かった262安打
イチロー試合が終わっての儀式。
「SEATTLE MARINERS Official Schedule」に「1/4」(4打数1安打)「663/2022」(大リーグ通算安打数/日米通算安打数)そして一週間と一か月の安打数を書くこと。
2004年のイチローは凄かった。4月は102打数26安打しか打てなかった。前年の8月9月の打率も2割台だったことから「イチローのバットに陰りが出てきた」と囁かされていた。ところが5月に自身2度目となる月間50安打を打つ。
イチローは7月1日試合前の練習で、”体とバットが線に入れる“というイチロー独特の感覚を得る。「右足を引いて背筋を伸ばしたらバットは寝た」と表現したバッテングで、7月は月間51安打、8月にも56安打、7月18日からのひと月(28試合)で67安打と打ちまくった。シーズン月間50安打3度は史上初の快挙。
不滅の大偉業には最下位のチームと雨天中止のアシストがあった。7月29日9回表に同点にされたエンゼル戦。イチローは延長11回の7打席目に5安打目となる二塁打。また8月2日のボルチモア戦。不振だった4月の雨天で流れた代替試合で5打数5安打。さらに18日のデトロイト戦。頭部に死球を受けて退場する。が、翌日の試合は雨で中止となる。
翌々日の試合でふらつきながらも3本の内野安打を打っている。これは私だけのイッピンだろう。