コーデNo.13~16『オーバーオール編』
毎年恒例の『着回しチャレンジ着回し部!』2022' Summer、いよいよ最終章でございます。総勢36名で駆け抜けた2週間の着回しチャレンジ、大人のアオハルを楽しみ切った部長のラストコーデをレポートいたします。
前回の振り返り
元々『5Way』というまさに着回し仕様のブラウンキャミワンピでしたが、自分らしく、楽しく着回せました。部員のみんなも感じていることですが、やはりテーマがあるとスタイリングしやすいですし、コーデに対する納得感が高まりますね。
着回しチャレンジ最後のアイテムは、オーバーオールです!美味しいものは最後に食べる派の部長、オーバーオールは大好物なのです。
オーバーオールと言えばイルカさん。1950年生まれのイルカさんですが、2017年時点での現役オーバーオーラーなお写真を拝見いたしました(素晴らしい!)。さて、部長のオーバーオーラーっぷりはどうなのか?オーバーオール愛たっぷりに、アツ~く語ります。
ただただ着てみる
昨今、普通に店頭に並んでいるオーバーオールですが、こんなに普及したのってここ数年ですよね。そのお陰もあり、長年探し求めていた理想のオーバーオールにある日突然出会いました。確か3年前だったと思うのですが、ネットで見つけて「これだ!」と直感し、試着もせずにそのままポチっとしました。upper hightsさんのデニムです。
ところでみなさま、『オーバーオール』と『サロペット』の違いはご存じでしょうか。前者は英語で「overall」、後者はフランス語で「salopette」。サロペットの方がなんかこじゃれた感じがします。
わたしの中では「オーバーオール=無骨」、「サロペット=華奢」と分類していますが、もうちょっと具体的に言うと、
といった感じです。どっちも好きー。
スタイリングする
拘りを持って選んだアイテムなので、ただ着ただけでも非常に満足感があります。お姫様みたいなワンピースを着てわぁーっ(ハート目)とならないタイプです、小さい頃から。自分の容姿を完全理解していたんでしょうね、4歳くらいで(←適当)。
まぁとにかく、スタイリングするのが楽しかったです。"自分の好きなものを着る" ってまじ真理。と、改めて実感いたしました。ではさっそく、各コーデのビフォーアフターを見ていきましょう。
No.13 黒ノースリーブ✕オーバーオール
黒タンクトップトップとの組み合わせは、『間違いなし』です。小物足しただけですが、すごく好きな感じのスタリングができました。
その昔、パーソナルカラー&骨格診断を受けまして、『サマー・ウェーブ』という結果だったんですよね。「黒より紺がお似合いです」ということで、黒い服を封印していた時期がありました(そうそう、サマータイプにカーキは無理ゲーだったことを知り、カーキのアイテムは全捨てしました)。
でもさ、黒、着たいよね。着たっていいよね(カーキも)とある日開眼しまして、普通に買ったり着たりしています。そして今回の着回しチャレンジを通して、"黒のタンクトップに敵なし" を実感しました。何でもイケる。
こと、オーバーオールに関しましては、黒を合わせることでイルカさん感が封印されます。ミッキーマスの自動巻き時計も、フェイスがブラックなので大人っぽく使えます。仕上げにサングラスをかけて、全体的に黒を散らしたら完成です。差し色は、Noサンキューです。
No.14 白フレンチスリーブ✕オーバーオール
オーバーオールに白のトップス。これはもう完全に『石ちゃんスタイル』ですので、いかに石ちゃんから遠ざけるかが、勝負です。石ちゃんと対局にあるもの、それは?
"食べ物に興味無い感じ" というのが、わたしの解です。非常にわかりにくいと思いますが、ビフォーの「今日何食べよっかなー」に対して、アフターは「明日何着よっかなー」と考えていそうな気がしませんか?
まず最初に選んだのが、真っ赤なパンプです。これ、1枚革ではなく編み込みになっていて、なんとバックにはおリボンがついています。かなり甘めなアイテムなので、合わせるならオーバーオール位のわんぱくさが丁度よいです。ちなみに、赤いバレーシューズは卒業しました。部長には可愛すぎます。
次に選んだのが、赤い唇ワッペンのイヤリングです。こういう遊びがあるアイテムも大好きなんですが、あくまでさり気なく、小さい範囲で使います。
イヤリングの金具に合わせて、シルバーのペンダントとリングをプラス。アクセサリーは、ゴールドで統一することはありますが、シルバーで統一することはありません。なぜならデフォルトで、左手薬指、右手か左手小指、右手首の3か所に、スキンジュエリーとしてゴールドを付けているからです。
真っ白だと強すぎるし、ベージュだとボケそうだったので、オフホワイトの巾着バッグを合わせました。映えを意識すると、ここからさらにキャップを被ったり、シャツをたすき掛けしたり、盛り過ぎる傾向があります。わたしの場合 "物足りない" と感じる位がちょうどよいです。映えより "自分の気持ちのよさ" 最優先です。
No.15 カーキノースリーブ✕オーバーオール
この日はなぜかイルカさんになりたかった。何もヘアスタリングしない、ボサボサの感じが(失礼ながら)イルカさんを彷彿とさせたのです。でも、イルカさんって実際のところどんなオーバーオールコーデをしているのか、わかりませんでした。
ググれよって感じですが、ググらずに進めました。一旦イルカさんは置いといて(笑)、このボサボサヘアでも様になる感じに寄せたいなと思いました。ということは、女性らしさではなく、メンズだなと。
ベージュのベストでちょっとオジサンっぽさを出します。バッグも、ちょっと武骨な雰囲気のものに。唯一、靴には女要素を取り入れました。ここでローファーとか履いちゃうと硬すぎるんです。足の甲をちょっと見せて抜け感を出します。ハイヒールだとせっかくのメンズっぽさが相殺されてしまうので、バッグの黒を拾ってレオパのバレーシューズで。
この "ちょっとずつ" でバランスを取っていくのが、失敗しないコツです。いきなり大物を投入すると、バランスが大きく崩れます。
シルバーチェーンにゴールドチャームのペンダントを主役に、シンプルなアクセを重ねました。着回し16コーデ中、一番メンズっぽく仕上がったかな。イルカさんからは離れた気がします。
No.16 水色ブラウス✕オーバーオール
とうとう、袖フレアフェミニンブラウスとの戦いも最後となりました。これまでの負け戦から一気に挽回すべく、やってしまいました。禁じ手を。
ジャケットによりフレア部分を完全に隠蔽、ただの丸襟水色トップスとして着用しました。これは、着回し部員から頂戴したアイデア。
ある部員が『ボーダートップス×柄パン』という難易度Maxの組み合わせに苦戦し、ボーダーの上に白シャツを着てボタンを全止めしてしまうという技を繰り出したのです。ボーダートップスが無かったことに!さらにその後も、ロゴTの上に黒ベストを着てロゴ要らないじゃんと言うコーデも披露!
なるほどと思い、いただきました。これはフェミニンなブラウスじゃないんだ!ただの色が綺麗なトップスなんだ!
テーマは『ギーク』です。イメージはX-ファイルのローン・ガンメン(わかるかな?)に憧れる女子。とにかくオタクっぽくしたいなーと思いまして、髪をひっつめ、眼鏡をかけました。夫に言わせると「売れない女性漫画家風」だそうです。
足元は、そこらへんにあったサンダルを突っ掛けた感じにしたくて、ほんとに突っ掛けて履けるフェイクファーサンダルを。なぜかバックだけは「お姉ちゃんのこっそり借りちゃった」というストーリー。秋葉原に何かのパーツを買いに行く、そんな雰囲気にスタイリングしました。
あー楽しかった。
まとめ
着回しチャレンジしてみると、「自分の好み」というものが、クッキリハッキリします。やっぱり「自分の好きなものを好きなように着る」のが、一番楽しいし、心地よいです。
ワンツーコーデはオシャレじゃないみたいな風潮があるけど、別にいいじゃん。なんか物足りないと思ってシャツかけたりするけど、かけなくていいかもよ。暑いし。
「黒い服ばっかり持っている」とか「結局似たようなアイテム買っちゃう」とかって、それはつまり「好きだから」。新しいアイテムを投入してマンネリコーデを解消してみても、新鮮って思うの、一瞬だし。
などと、自問自答自己解決した2週間でした。そして、わたしにとってファッションとは「考えるきっかけをくれる」という要素がけっこう大きいんだな。というのが、新たな発見でした。たかが着回し、されど着回し、なかなか奥深いです。
さて、そんなこんなで着回し部2022も大団円となりました。16コーデ×部員数の "リアルな着こなし" が凝縮されたコーデブックは本当に圧巻です。着回しチャレンジした者のみが手にするお宝、大切にします。
最後に、部員のみなさん&ここまでお読みいただいたみなさま、ありがとうございました!また来年、お逢いしましょう!