初めての結婚と教訓 (3)
20代で初めての結婚。なんでもかんでも頑張ってきたのに、これだけは頑張れなかった。
如何ともしがたい
たったひとつのどうしても応えられなかったこと。それは、子供を産むということ。
家事と仕事でいっぱいいっぱい。そこに育児が加わる。いやいや、その前に、妊娠・出産なんてあり得ない。
ここまでこんなに頑張ってきたのに、フリーランスとしての道が開けてきたのに、絶対に諦めたくない。もっとバリバリ働きたい。もちろん家事も手抜きしない。
子供はいつだって産める。だからお願い、今じゃなくてもいいんじゃない?と、思っていました。本気で。
ベクトルが違い過ぎる
一方、彼の気持ちは、「早く子供を作って、(実家のような)あたたかい家庭を作りたい」という方向へ向いていました。
「俺の稼ぎだけで生活できる、やすこはパートだけでいいんだよ」と。
当時のわたし(&社会)にとって、「働きながら子供を産む」という選択は、なかなか難しいものがありました。
産むか産まないかの二択。後者を選んだわたしと、彼(と、彼の家族)の間には、大きな壁ができてしまうことに。
「絶対別れたくない」と言い続けた彼。彼がとったさまざまな行動は、切な過ぎて、思い出すと、今でも泣きたくなります。
でも、早く決断することが、彼にとってもよいことだったと思うのです。
いつまでもだらだらと続けていたら、彼の可能性を潰すことになってしまう。きっと、彼と同じ方向を向いて、同じ速度で歩いてくれる、ぴったりの素敵な奥さんが現れるはずだから。
幕引き
こうして、1回目の結婚は終わりを告げました。約4年位の結婚生活?やすこ30歳前?だったかな(そこはざっくり)。
教訓
振り返ってみて
今となっては突っ込みどころが満載ですが、当時はわたしなりに真剣に悩んでいました。
「親に孫の顔を見せたい」とか、「小梨という世間体」とか、ではなく、「自分の人生どう生きたいか?」を一生懸命考えていたと思います。正解はわからないけれど。
結婚より離婚の方がパワー要るってよく言いますが、それよりも「1回で成功する人ってすごっ」と思ったものです。
つづく