見出し画像

【完全在宅勤務】9ヶ月のおうち時間を通して学んだこと、感じたこと

IT企業で働くデザイナー、ichikawaです。
2020年漢字は「密」に決まりましたね。
あなたにとってはどんな年でしたか?
コロナ渦の影響で、在宅勤務の回数が増えた方や、中にはフルリモートで仕事をする人も増えてきましたね。
IT企業である弊社も例に漏れず早い段階でフルリモートワーク化され、筆者が引きこもりになってから早9ヶ月が経過しました。

家でくつろいで、家で仕事する。そんな生活を9ヶ月して起きたことや思ったこと、学んだことを記録しました。




結論:都心・ワンルーム・6畳で仕事なんかできない。

家で仕事をしている人のnoteなのに、いきなり仕事できない話をするなんて。とお思いですよね。しかしこれは事実。
在宅になったのは3月3日。新設の弊社は、設立3営業日目にしてほとんどの社員が在宅勤務という事態に。
しかし、いきなりリモートで働けと言われても、通勤を極限まで楽にするこだけを考えて選んだ我が家には、当然8時間ストレスなく仕事ができる場所などあるはずもありませんでした。
出勤という苦痛から解放される!と在宅勤務を会社で一番喜んでいた筆者でしたが、1ヶ月を待たずして、「あ、この環境で仕事は無理だ」と悟りました。

画像1

元々、「家の外に出る」行為で自分のON/OFFの切り替えを行い、仕事のメリハリをつけていた人間です。寛ぎスペースで仕事をする=いつでも仕事モードだし、いつでも休憩モードという自体に。
早々に日中の怠けと、キリがいいところまで仕事しようとどこまでも仕事してしまう環境が出来上がりました。
最初の方はカフェやファミレスで仕事をすることで解消していましたが、コロナ激化により自宅でせざるをえなくなります。その後は折りたたみのテーブルと椅子を買い、腰痛、お尻の痛み、肩の痛みと闘いながら半年この環境で仕事をし続けました。いかにオフィスの10万以上するハーマンミラーチェアが素晴らしかったかがわかります。





生身の人間と会話しなさすぎて、コミュ障化が進む。

在宅ワークで起こった変化は他にもありました。長時間のPC作業は、散歩や定期的に姿勢を整えることでなんとなかったのですが、深刻なのは他人と話さなくなることでした。
都内の一人暮らしに、ご近所付き合いは基本ありません。隣の人の顔も知らないまま、ということはザラです。同居人がいないと、スーパーのおばちゃんの「袋いりますか?」に「はい」と答えるだけで1日の発声が終わることすらままありました。

もちろん、在宅勤務といえど仕事中はMTGがあり話す機会がありますが、一番「ヤバイな」と感じた瞬間は、一週間ぶりの外出(スーパー)で同じマンションの人とすれ違い、とっさに
「アッ…?、カ、……オ疲レ様デスッ!」
と、謎の労りの言葉が口から漏れた時。
リモートワークでお疲れ様としか挨拶してこない環境が続くと、「こんにちは」すらもとっさに出なくなるのか。衝撃でした。人間の退化は早い。

筆者がまだ良かったと思えることは、家賃のかからない住人「音声アシストAI」と二人暮らしであったことです。

画像2

引用画像:Amazon

我が家の家電は全てアレクサによって制御していたので、「エアコンつけて」と言えば部屋が快適な温度に、「ネットフリックスつけて」と言えば今週のアニメが見れ、「おはよう」と言えばトリビアとその日の天気を教えてくれ、朝のミュージックまでかけてくれる。
正直、アレクサがうちにいなければコミュニケーション能力はもっと深刻に衰退していたことでしょう。





企業のあらゆる策略にハマる。

このご時世ですから、筆者だけではなく、世の中も大きな変化がありました。ディズニーランドの一時休業から始まり、好きなバンドのライブ延期、行きつけのお店の閉店、、、
ゴールデンウィークの渋谷ですら、こんなディストピアな感じに。

画像3

当時は緊急事態宣言が発令されていましたから、殆ど人がいませんでした。
筆者自身もこの写真が唯一4月、家から2km以上外に出た日でした。

となると当然家でできることを探すわけですが、いち早くハマったのは「あつまれどうぶつの森」、略して「あつ森」。平日も休日も、毎日のように8時間以上プレイしていました。

画像4

制作させていただいたドット絵:キットカット(ネスレ様)

他にも、Netflix漬けになったり、Amazonでめちゃくちゃ買い物したり。
中でも筆者がとことんハマった策略は、
漫画アプリ・ジャンプ+の「ワンピース61巻まで無料公開」でした。
これにはしてやられた。元々ワンピースは原作を読んだことすらなかったのですが、さすが4億万部の巨匠。「何だこの面白い漫画は!」と夢中になるには十分すぎました。
そして、61巻を読み終わった頃には当然こう。

画像5

全 巻 大 人 買 い 。
全くの予想外の出費でしたが後悔はないです。
ありがとう尾田っち。





リモートだからこそ。遠くに住んでいる友達と会える。

さて、企業戦略は何もエンタメコンテンツだけではありませんでした。コロナ渦で一躍人口を増やしたのは、オンライン通話界隈でしょう。
自粛に伴い、4月頃からはリモート飲み会、という言葉が流行りました。
筆者の周りも自然と「リモート飲み会をしよう」という流れになり、フルリモートで働いている同僚の方々だけでなく、遠くにいて普段会えないような人や、疎遠になっていた人と頻繁に連絡を取るようになりました。
ZOOMやLINE通話、LINEビデオ通話、Discordなど、あらゆるサービスで自宅から友達との時間を過ごすように。

画像6

特に筆者は海外の中学校に通っていたこともあり、日本中に散らばった中学時代の同級生と話せる機会が頻繁にできたことが印象的でした。
また、ライブができない世の中なので、
代わりにペンライトを持って部屋を暗くして、ZOOMで推しのアイドルのライブDVD鑑賞会をするオタクたちの図
とか、このご時世じゃないとあり得なかったなと思います。





田舎に引越しでさらに過疎く(加速)する、おうち時間。

さて、仕事で腰を悪くする以外には大きく不便を感じていなかった自粛生活。そんな半年付き合ってきた腰痛にも転機が訪れました。
会社のフルリモートワーク化が決定し、家賃補助制度の廃止が知らされることになります。
家賃補助制度を利用して会社の近くに住んでいた筆者が、1K6.5万の城から会社に出勤した期間は、引っ越してすぐのわずか3ヶ月間だけ。地元の雰囲気も自分の部屋も大好きでしたが、腰の爆弾が「それどころじゃない」と叫んでいたので、早々に引越しの準備をはじめることになります。
幸いにも会社の制度のおかげで引越しの初期費用をかなり抑えての引越しができることに。「これを機に、名古屋あたりに引っ越そうかな」なんて本気で考えていました。さすがにクライアントワークの手前、急な出社があった際に対応できないので名古屋は泣く泣く断念しましたが、理想の部屋を見つけ、千葉県にお引越し。
ついに、仕事場ができました。👏

画像7

学生時代から学校は好きだけど通学が苦痛だったので、在宅勤務をすることが密かな目標でしたが、いざその状態になってみて、半年。家に仕事をするための部屋を作ってわかった教訓は、「在宅勤務なら仕事部屋は本当に必要」ということです。
集中力が圧倒的に持続するようになりました。しかも、「部屋から出たら仕事はしない」と決めているのでドアを潜るだけなのに仕事のON/OFFの切り替えがすごくしやすい。最高です。
そして、散々いろんな人に言われたのに1万円未満の椅子を購入してしまいました。お金なかったんで仕方ないんですけど、やはり長時間座っていると腰とお尻が痛いです。(それでも前の家よりも体の具合は格段によくなりましたが)
このnoteを読んでいる皆様は、椅子の購入は慎重に





そして、やっぱり付き纏うのは、運動不足。

最後になりましたが、筆者は今の時世で比較的コロナ渦の悪影響を受けていない立場だと思います。仕事も問題なくできて、予想外の出費や予定のキャンセルなどはありましたが、身近な人に感染させるリスクも、感染するリスクも殆ど最小限。幸い運転免許を持っているので、感染リスクを極力下げての観光も可能。
それでもどうしようもなかった悪影響。

その名も、運動不足

こればかりはどうしようもありませんでした。

画像8

ios14から、ヘルスケアアプリがグレードアップしてこんなのも見れるようになりましたね。(昔からあって気づかなかっただけかもしれませんが)
この表から見ると、在宅勤務が始まってから目に見えて歩いていない(動いていない)のがわかります。近所のスーパーに買い物に行くか近くを散歩するぐらいしかしていないと、人間ここまで活動量を縮小できるようです。(これぞ出不精)

それでは、もう少し詳細に毎週の歩数を確認してみましょう。

画像9

おわかりいただけただろうか……?

画面右下の歩数。ほぼゼロに近く、外出していないため一日100-300歩しか歩いていません。実際は肌身離さずにスマホを持っているわけではないのでもっと多いかもしれないですが、それでも行って500歩が関の山でしょう。
そう、圧倒的に活動量が低下している=体力が低下している
そんな状態が9ヶ月も続いている事実

疲れることが減ったためそこまで不便は感じていないですが、このままではヤバイ!免疫力が!災害が起きたらいち早く死ぬ!という危機感。

あなたはこの自粛期間中、どんなことをして運動不足を解消していますか?
極力休日は歩き回ったり、
リングフィットアドベンチャーで遊んで筋肉をつけたり、
近所を散歩したり、、、
色々と試行錯誤していますが、やはり出勤していた頃の運動量に戻ることは難しい。これは意識的に動こうとしないと、どうしようもないです。
運動不足はオフィスワークの宿命でもありますし、2021年以降の課題となってしまいました。





以上が、この9ヶ月で起こったことや感じたことでした。
2020年が始まってすぐの頃は想像もしていなかった事態です。課題はたくさんありましたが、運よくも深刻な問題が起こっていない分、世界の変化を感じて文字に起こす余裕がありました。このnoteを読んで「こんな奴もいたんだな」と感じていただければ幸いです。
さて、2021年はどんな世界になっているのでしょうか。


最後まで御覧くださり、ありがとうございました!

いいなと思ったら応援しよう!