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普通のおじさんが税理士目指して25年もかかっちゃった件#46

昨日は研修会に行ってきました。内容は金融証券税制についてです。
非常に勉強になると共に、思わず「えっ?!」みたいなこともあり、これからの確定申告シーズンに備え、勉強大事だな~、と痛感しました。
いずれにしても最近の所得税は複雑過ぎます。特に有価証券の譲渡と配当関連。申告不要と申告との選択、さらに、申告するを選択した場合の分離課税と総合課税の選択(配当について)など、条件が多すぎ!!これこそ収入を入力することで最適な申告方法をAI判定させられませんかね?既にあるのかな?
話は変わって、以前ゴジラがアカデミー賞を受賞したのをリスペクトして-1.0として投稿した回があるのですが、昨日その投稿に「スキ」をいただきました。地上波初放送日にスキをいただき、ビックリです!!何たる偶然!
またまた話は変わって、明日文化の日は埼玉県にある航空自衛隊入間基地にて入間航空祭があります。コロナ禍後規制なし開催は5年ぶりだったかな?
以前、親戚が狭山市に住んでいたので子供の頃は毎年見に行ってました。結婚して子供が生まれて久方ぶりに行ってみよう!って行ったことがあります(もう15年位前かな?)。首都圏でブルーインパルスが展示飛行するのはこの入間航空祭のみ(あれ?百里基地でも飛んだっけな?)なので超超超混雑します!見ている間は良いのですが、帰りです。何せディズニーランドにインパークしている人々が突然、全員一気に帰るくらいの人並みです。しかもほぼ全員が電車なので池袋までが殺人的に混みます。駅員さんも「切符は買わずに電車乗っちゃってくださ~~いッ!!降車駅で精算してください!!」もう臨戦態勢です。明日は日本に1機しかないというEC-1という飛行機もお披露目されるので行ってみようかな?とは思うのですが何せお天気が・・・。
お子さんがいらしゃる方、無料ですし身近で飛行機が見れますし大迫力なのでお薦めですよ。

所得控除のための労働時間の抑制ってどう?

前文が長くなってしまい、ごめんなさい。
よく103万円の壁って言いますよね。厳密に言うと住民税の問題があるので住民税均等割すら払いたくない!ということであれば年間100万円位で打止めにするべきです。
ですが、昨日の研修の講師も言っていましたが103万円に抑える意味ってあるんでしょうか?
103万円を超えると旦那さんの扶養に入れず配偶者控除が受けられないことで103万円の壁って言われます。企業によっては家族手当支給の基準となっている会社もあるようですので問題はこれだけではないようですが。
ですが、配偶者控除の控除額って38万円です。ご主人の所得税の税率が5%だった場合、住民税と併せて15%、税額にして57,000円です。57,000円のために103万に抑えるってどうです?
お子さんの場合は103万を1円でも超えると扶養控除の対象にならず、控除額は0円です。ですが、配偶者の場合は「夫婦で生計を立てているのにいきなり0円は酷くね?」ということで201万円までのパート収入であれば38万円の控除が3万円ずつ位、階段状に減額されますが控除があります。これを配偶者特別控除(通用「配特」)と言います。なので103万で仕事抑えるのではなく、120万円位まで働いてしまったほうが良くありません?年末の入り用の時期に毎月10万円弱もらっていたパート収入が2万円位になっちゃう方がきついような・・・(ただし、ご自身にも所得税と住民税は発生しますよ。住民税と併せて10,000円位)。

問題は社保の壁、通称130万の壁、です

それよりも社会保険の壁、通称130万の壁が悩みどころです。最近はどんどん社保に加入させる方向に政策がとられているので106万の壁、も現れました。詳しくはネットでご確認を。
毎月10万円のパート収入があれば年間120万円、ご自身に所得税・住民税がかかり、あなたの配偶者については配偶者控除の適用はありませんが配偶者特別控除額が受けられます。さらに社保の加入義務も120万円なのでありません(色々端折ってますので完全に正解ではありません、ご承知おきください)。
簡単にするために雇用保険を無視すると、この場合、毎月720円の源泉所得税が徴収され手取額は99,280円です。
では、11万円のパート収入の場合はどうでしょう。年間132万円、社会保険に加入することとなり、東京都を例にすると13,857円の社会保険料、540円の源泉所得税が徴収され手取額は95,603円になります。3,500円超手取額が減りました。年間で45,000円弱収入減です。これを嫌って問題視されています。確かに手取りが減るのは嫌ですよね~。

いろんな考え方があります

べつに「わたし」は政府の回し者でもありませんが、「社保に加入しないで済むように労働時間をコントロールする」これも正解ですが、見方を変えるとそうとも言い切れません。簡単に社会保険の仕組みを説明すると

自営業者(これ「わたし」):1号被保険者
国民健康保険と国民年金に自ら加入して保険料を払います。年を取ってからもらえる年金は基礎年金のみなので月額6万円ちょっと(!!少な~!)です。
サラリーマン:2号被保険者
健康保険と厚生年金が給料から天引きされます。サラリーマンが絶対的有利なのは厚生年金に加入して健康保険と厚生年金の半額を会社が負担してくれることです。毎月5万円社会保険料が天引きされている方はバックグランドでは10万円を払っているのです(ラッキー!!)。だから将来貰える(はずであろう?)年金は報道されているとおり平均的に15万円位がもらえます。
サラリーマンの奥さん:3号被保険者
サラリーマンの奥さんは保険料を払う必要がありません。ざっくりいうと会社が負担してくれているっていう体です。若い人の間で問題になっているのは同じ女性でも保険料を負担しないで将来年金を貰える人と毎月保険料が徴収される人、状況の違いで負担が違うってどうよ?!ということです。

ただし、先日NHKの番組でもありましたが、そううまい話でもありません。厚生年金は働いていた期間と月給によって貰える年金が変額します。確かにサラリーマンの奥さんは保険料負担がなくても年金は貰えます。貰えますが非常に少ない年金額になってしまいます(働いていた時の実績が少ないから)。もし仮に、卒業後すぐに結婚してずっ~~~と専業主婦だった場合の年金額は「わたし」社労士ではないので判りませんが基礎年金額に非常に近い金額になるのではないでしょうか。
NHKの番組でも子育て等で専業主婦の期間が長いケースが多く、男性に比べて平均して5万円ほど年金額が少ない、とのことでした。

問題は「今」ではありません

若いうち、お子さんが小さいうちはお金も掛かるし手取りを増やしたいので「社保加入したくない!!」かも知れませんが、「わたし」のように段々歳を重ねて老後が現実的になった時、突然配偶者(わかり易く「ご主人」とします)が亡くなってしまったら?どうしても我慢ならず、離婚してしまったら?
2人で毎月25万円位もらっていた年金がご主人分が貰えなくなることで10万円弱になってしまいます。熟年離婚して子供が大学生、家賃が10万円、自分が60歳間近ってなって、貯金がほぼ0円将来貰える年金額の試算をしたら9万円って絶望的です。テレビでもその方は70歳を過ぎても働き続けるッ!!って頑張ってましたけど、「働きたいから働く!!」のと「生きていけないから嫌でも働く」の人生のモチベーションって全然違うと思うんです。そもそも「わたし」、ぐうたら人間なのでそんなに年取ってまで働きたくないんです。「それしか選べない」ってのが問題ですよね。

どう自衛するか?

では、どうやって自衛するか?です。現代を基準に考えます(将来は物価が上昇するはずですので)。都内の非正規雇用者として飲食店で生計を立てているとします。時給は1,200円位でしょうか。ランチとディナーで忙しい時間が限られますが長めのシフトに入れたとして7時間労働で1日8,400円、20日で168,000円です。年金額が90,000円として月の収入は258,000円、ここから健康保険料(年金支払は終わっている)、家賃、光熱費や食費、状況によっては学費の支払い等があるかも知れません。何とかギリギリ生活できたとして、またコロナ禍や営業不振で閉店になっちゃった。若しくは腰や肩、ご自身の体調も影響します。正直70歳過ぎても立ちっぱなしの仕事の場合はきついでしょう(日本人の平均健康寿命って70歳ちょっとだったような)。
もしかすると若いときから社保に加入する、という選択肢を選ぶことで将来の助けになるかも知れないし、キャリアアップをすることでずっと「楽に」働き続けることが出来るようにする、これが「自衛」かと。
何でも良いんです。簿記の資格取るでも宅建とるでも。今ご自身が働いている職種、環境が好きならそれに関連するスキル・資格を今大変でも頑張って取るべきです。将来必ずご自身の助けになってくれます。
企業も「自衛」するはずです。今まで以上にシフトに入れない、といった労働時間の短縮です。こうすることで社保に加入させずに済むなら今まで1人でのシフト時間を2つに分けてしまうことで社保加入者を減らす、ときたら働きたくても働かせてくれない、ということも考えられます(労働人口が減っていくのでどうかな?とは思いますが)。実際「わたし」も大手スーパーで早朝品出しバイトしてましたが雇用保険すら入らないで済むようにコントロールされてましたよ。「この人にやめられたら困るな~」って環境を作り出してください。パソコンのイラストレーターをマスターするでも良し、何でも出来るスーパー従業員を目指すでも良し。

※追記します。
こうは書きましたが、お子さんの年齢や状況に応じて貰える年金内容が変化したり複雑です。脅すような感じで書いてしまいましたが一概にこうはなりませんので詳しくは専門家に計算してもらってください。いずれにしても何の手立てもしないでおくと年金に頼り切るのは非常に危険!という悲しい状況に違いはないと感じています。残念ですが。

あとがき

夫婦円満で健康、これも自衛、もしかすると最高の「自衛」かもしれませんね。でも奥さんと一緒に亡くなるなんて神様しか判りません。
「わたし」、転職して社保加入がない職場で、この仕組みを知ったときには「エラいことになった!!」って青くなりましたよ。だって将来6万円づつ位しか貰えないって終わってますよね。だから苦しかったけど2人分国民年金基金に加入しました。今となっては入っておいて良かったと思っています。
何か暗い話になってしまいましたが4,000文字を突破してしまっているのでこの辺で失礼します。お付き合いいただきありがとうございました。

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