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普通のおじさんが税理士目指して25年もかかっちゃった件#65

何だかんだと65回です。コロナから回復したので仕事の遅れを挽回しないといけません。
25日に税理士会から電話があったようで(対応中で受話できなかった)、翌日恐る恐る折り返してみました(何かやらかした?)。担当の方から「電話相談員に欠員が出てしまいまして、お願いできる日がありませんか?」との事。隔離期間中に1回お休みしてしまいましたので28日に追加で行ってきました。


千葉会場

2月末日でしたが、法人の決算申告2件を無事に終了していましたので対応することができました。
今回は千葉の会場でして、東京会場よりこじんまりとしていてブースが10個ほどしかありませんでした。それでも神奈川会場との3会場に自動でお問い合わせの電話が振り分けられるので電話が途切れることはありません。
以前3会場とも規模が同等として電話件数を計算してましたが東京会場がダントツに大きい、ということでした。東京会の税理士さんは人数も格段に多いですが、こういったお手伝いでの規模も大きいんですね。
お問い合わせをいただく内容は医療費と定額減税、この2つの内容が多いですね。
特に定額減税が正しく反映されているのかわからない、源泉徴収票に定額減税の記載があるがこれはどこにいれるの?といった内容です。

別に良いですよ、決まってたことだから。だけど、こんな複雑なことにしてしまってシステム改良やら職員さんの対応、はたまた、令和6年6月からの給料計算対応に追われたソフトベンダーさんや経理担当従業員の労力、これらすべてを金額換算したらおそらくコスパが非常に悪い「超々無駄遣い」だったのでは?と思います。
そういわれると当時の総理大臣、全く話題にも出なくなっちゃいましたね。予算編成が大詰めを迎えていますが、今回の定額減税こそ無駄遣い。こんな愚策に税金使ってりゃ、そりゃあ財源もなくなりますよ。しかもステルス的に減税になっているので減税を実感できた人って少ないんじゃないですかね~。
「わたし」ですか?「わたし」は令和6年4月に開業して、計算した所得税額が発生しませんでしたから、現時点で3万円の恩恵を受けていません。どうやらこの後、市役所から給付申請の書類が送られてくるのでは?と思っています。国が還付(給付)してくれりゃ良いのに・・・。ホント解りにくい。

決算申告

税理士事務所にお勤めの方は今日(土曜日)出勤の方が多いのではないでしょうか?「わたし」もこの後1件、不動産所得のお客様の申告書を完成させる予定です。
先ほど書いたように今月は2件の法人申告があったのですが、25日に電子送信を完了できました。申告書自体は20日頃には完成出来てました。

申告書は早く作って送信まで寝かす

が鉄則です。寝かしている間にピピッと指令がきて、間違いに気づくことがあります。
中々余裕をもって終わらすことができないのですがタイミング的には申告月の初旬にあらかたの入力を終わらせ、税額の方向性、質問を取りまとめて打合せ。その後の修正と申告完了。25日頃に最終報告と納付書引渡し(最近は納付書を必要としないお客様が増えている)位の感覚でいます。
長く勤めてた事務所の税理士さんがそんなスケジュールでした。このスケジュールのプレッシャーが結構きつかった。署名・押印して申告するのは税理士なのでその税理士さんのタイミングに合わせないといけない。この時に「まだ終わってません」という返答が続くと駄目なヤツというレッテルが貼られますかね~、露骨でないにしても。

ただ、チェックする側になってみるとギリギリのタイミングでチェックに回ってくる申告書、結構ミスがあります。やはり焦って作っているからでしょうか。他人の税金計算をしているのですから気を付けたいですね。資料の提出が遅い、といった相手側の問題もありますが、そういうお客様とは良いお付き合いができないですね。

申告書のチェックも事務所それぞれです。前述の事務所は申告書一式を完成させてからチェックをお願いしてました。帳簿の量によっては一旦決算整理までの試算表段階でのチェックでしたが、基本的には作業が全て完了してから回して、という方でした。
他の事務所では試算表段階でのチェック、申告書段階でのチェック、内訳書等完成後のチェックの様に段階的にチェックするところもありました。期日が迫ってくると内訳書のチェックが疎かになったりするので、送信後に内訳書が間違っている、なんてことがあったりします。
税額が合っているんだから良いじゃん、ジャンジャン数こなして!という事務所もありましたが「わたし」には感覚が合いませんでした。担当者も「簡単な決算なので秒殺です!」なんて言って後回しにしてたり、チェックしてみると「消費税の業種区分、違くね?」みたいなことあったり。決算が余裕って思った段階でミスする可能性が高まると思っています。
ちなみにある税務調査で調査官が内訳書や概況書、別表との数字の整合性は確認しています、とのこと。例えば別表十五の交際費と金額と概況書の交際費の金額。何か操作する法人はこういった部分に修正漏れを残すことが多い、って言ってました。

ダダ下がりの出生数

先日ニュースで2024年の出生数が73万人で過去最低で、およそ90万人人口が減ったとありました。国が想定ていた予測より15年も早くこの数字となったそうです。15年もです!
この出生数減少に歯止めをかけたい、とこども家庭庁(この省庁も何やっているんだろう?ちょっと意味不明)の担当大臣が子育て世代の所得を上げて安心して共働きして子供が育てられる世界を!みたいな発言をしてました。これを聞いたうちの奥さん「働かなきゃいかんのかいッ。子供育てながら・・・」人によっては働くことが生きがいの方もいますが、子供育てながら働くのは辛い、と考える人もいると思います。男女問わず、と言いたいところですが、現実は男性が働くことが前提の社会な気がします。そうなると女性の負担は男性が思うより大きくて、出来れば働きたくない、でも働かないと育てられない、って人も多いと思うんです。「働くことが前提」の子育てって考えているとしたら、まずそこから発想をフラットにして考える必要があるかもしれません。

このニュースでNHKが子育てに関する家の問題を取り上げてました。都内で子供が1人いらっしゃるご家庭で理想は3人子供が欲しい、でも2人目は難しいと。
問題は家の広さ。お子様がまだ小さいのですが子供部屋がありません。もう1人増えるとなると家を住み替える必要があると。物件を探しますが17万~18万円位が相場で現家賃の1.5倍だそうです。職場の環境で郊外に引っ越す、という選択は難しいそうです。
このご家庭の場合、賃料を収入の30%程度に抑えようとするとそれぞれ30万円ずつ稼いで計60万円。家賃で18万で差引42万円。そこから食費、光熱費、保育園の費等々の生活費の支払いがある。
さらに言うと、手取りで30万円キープしようとすれば額面は35万円位でしょうか。小さい子供が2人いる若い世帯で男女とも35万円稼いでいるって大分ハイソな二人・・・。
現実的には二人の手取り合計が45万円だとすると家賃で18万円、光熱費、通信費で3万円、食費で10万円、子供2人で保育費で5万円、ここで残り9万円。楽ではないですね。やれ家電が壊れた等々、結構毎月臨時の支払いがあったりするし、お子さんも小さければ外出もします。将来のために貯蓄もするとなると・・・。
さらに何らかの不確定な事情でご夫婦のどちらかが一時的にでも働けなくなった段階で貯蓄は全て吹っ飛びます。おしまいです。

都内のマンションの平均平米数が65㎡位だそうで、価格が7,000万円超。国際機関(どこだったかな?)の子育てに必要な家の広さが子供1人で75㎡、2人で90㎡だそうです。
都内のマンションは子育てはせず、2人で贅沢な暮らしをする人用のサイズ、ということです。これ以上㎡数を上げてしまうと高額過ぎて売れ残ってしまうのでしょうね。

挑戦

暗い話を書きました。
でも現実ですよね。所得増やして子育てしやすい環境って言ってますが、実際にやろうとしていることと逆行してて「口だけやんッ!!」
本気で出生数(率)上げようとしているとは思えない。自民党が提示した基礎控除上げますって話も所得制限付きって、これ以上所得税の計算構造複雑にしてどうするつもりでしょう。もう賦課課税にしてよ!!
電話相談でも「以前は紙でちゃちゃっと申告できてたけど、今は出来ない!どうやるの?」って問い合わせが結構ありますし、税務署への入場整理券の取得もLineでしかできない。スマホが操作できない、また持っていないお年寄りは早朝から税務署に並ぶしかない。自己申告での課税は限界じゃないかな?こんな複雑でどうすんの?

愚痴っぽくなりましたが今後はもっとAIが発達してこれを駆使できる人は快適な生活となり、使いこなせない人は昔より生活しにくいってことになるのかなぁ。
ネットでよく書かれているようにディズニーランドももう60歳近いおじさんには情弱でついていけません。子供が色々先回りして予約や登録をしてくれるから何とかなりますが。
5周年の頃はアドベンチャーランドステージなんて夜の会だとノーゲス(ノーゲスト、お客さん0人)スタートでしたよ。15周年過ぎたあたりかな、段々とゲストの質が変わり、要望やクレームも複雑化していき、それに対応するため変化していったのは。

話がズレました。
「わたし」は30年近く前に職種を変えて何とか税理士資格を取得、転職を完了することができました。子供も無事に社会人になれたし、家のローンも毎月35,000円位で地道に生活するには何とかなる状況で独立。実際に裕福ではないにしても前を向いて生きていくことができる状況です。
AIの発達で先が危ぶまれる業種とは言われていますが、このスピードについていけない人も多くいますし、まだまだ「人」が関与する余地が残されています。

今、30代の若い方々には「挑戦」を望みます。「わたし」は子供が生まれた年に転職しました。きつかったけど、逆にその状況だから何とかできました。
時代が違うので一概には言えませんが小学校卒業して中学2年生位から急速にお金が必要となります(「わたし」の子供は中学・高校共に公立でしたので私立に進学した場合はまた話が違いますが)。
高校無償化が話題となっていますが、どなたかも言っているように「授業料」が無償です。高校が公立でしたが、入学時に制服揃えるのにおよそ10万円。入学と同時に修学旅行の積み立てて毎年8万円。「わたし」の時代と違って空調が完備されていましたのでその空調代、電子辞書(今だとタブレット?)も買って揃えてとのことで教材費も必要で、当時げんなりしたのを憶えています。あと、通学定期代も辛いですね。
ご自身が「挑戦」しやすいのは小学校卒業までかな~、その後からでは背負っているものがどんどん大きくので。
うちは「ハムスター家族(休みは皆家でじっとしている)」だったので土日でも勉強できましたが、アクティブなご家庭だとそうも言ってられない。「わたし」は時間かかりすぎですが、30歳で決意、10年かけて税理士に限らず独立できる資格取得。40歳過ぎで独立、でなくても人生の道が固まるってシナリオがベストな気がする。多少年齢が前後していてもこれなら十分先を見越して人生を歩める、と考えています。
今自分がこうしてみるとサラリーマンで終わってしまう人生だとつまらないかな~、と考えています。
あ、「わたし」がオリエンタルランドで思う仕事に進めていたとしたら解答は違っているでしょう。もしかしたら「サラリーマン最高ッ!!」って言ってるかもしれない。

あとがき

自分の置かれた状況によって考え方や発想が大きく変化しますのでどれが正解かはわかりません。
でも、今色々悩んでいる方は周りに相談したり、ネットでいろんな情報があがっているのでご自身でチェックして、もがき悩んでみてください。
その答えが現状維持かも知れないし、別の道を進みたい!って答えかも知れない。
そして「答え」が出たならその道を思いっきり歩んでもらいたい。
考え方はいろいろありますが、「わたし」はゾンビの様にただ何となく生活のためにやりたくもない仕事をやり続けるという生活が耐えられなかった、という感じですかね。あのまま残っていれば子会社の役員くらいにはなれていたかもしれない(実際上司はそう説得されました)。でも「わたし」の人生の目標はそこでなかった、ということです。
ホントは「わたし」に降りかかった相続のお話を記事にするつもりでしたが突然の追加電話相談員のお話がありましたのでそんなことからダラダラ書いていたら書くスペースが無くなっちゃいました。
自分の無能さが身に染みる電話相談員ですが、税理士ならではのお仕事なのでこんなこともやってま~す!的に知って欲しくて書いちゃいました。
この記事をよんで「そうか!税理士ってこんなこともしてるのか!やってみたい、目指してみたいッ!!」なんて人がいると良いな(そんな人いないか・・・)。そう信じて記事にしてみてます。

ちょっと文章が長いですね。良くない。申し訳ありません。
次回こそ相続書こうかな?


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