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普通のおじさんが税理士目指して25年もかかっちゃった件#38
9月も中旬に差し掛かっているのにまだ暑い日が続いていますね。そろそろ来年受験用の講義がスタートしている頃かと思います。いよいよスタートですね。事務所勤めの方は年調が始まる12月から4月までは忙しくなりますのでこの時期にきちんと勉強ペースを作ってそれを崩さないこと、それが大事かと。
先日、独立直前の職場関係者と飲み会をしました。既に退職して次のステップに進んでいる人にも声をかけたので非常に楽しい飲み会となりました。一人で仕事しているとワイワイガヤガヤすることが大分少なくなりますので楽しかったです。「経費にするから「わたし」が払うよ!!」と言ってあげたいのですがそこまで軌道に乗っていないのでそそくさと割り勘です。それでもちょっと多く払いました。「わたし」が一番年寄りだし、税理士になれたので。みんな!!次は全額払えるように頑張るよ!!
人を動かすスキル
今回は税理士事務所の話から脱線してディズニー裏話みたいな回です。ただ、今の「わたし」の基礎となっている案外大事な部分です。
お話したとおり「わたし」、ディズニーランドで働いていました。時給の良さに惹かれてキャスト(中では準社員という。社員に準じて働いている、という動機づけらしい)になった(その後正社員へ)のですが、何と!人見知りの「わたし」が配属(キャスティング)されたのはアトラクションキャストでした。当初何をする人かわからず「乗り場の人って自分で大丈夫ですか?」なんてトンチキな質問してました。
ディズニーランドって人を動かすテクニック、スキルはおそらく日本で1番じゃないでしょうか。ゲストをコントロール(ゲスコン)することは非常に重要でこのテクニック・スキルは色々教えられました。
「わたし」、グランドサーキット・レースウェイ(今はなくなって美女と野獣のエリアになった)というゴーカート乗り場にいたのですが、人気アトラクションではありませんでした。なので急に混雑すると荒れ放題になっちゃうんです。ロープを張って(ロープアップ)ゲストに並んでもらうのですがこれがうまくいかない。皆さん言うこと聞いてくれないんです。入口に溢れた人を植栽にそって並んで欲しくて大声で「植栽にそってお並びください!!!」とお願いするのですがゲストは全然動いてくれません。見かねたリードさん(そのアトラクションの責任者)が見本を見せてくれました。「いいか、「わたし」。人は押しても動かない。引っ張るんだよ」と。
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「皆さん、こんにちは~!!どうぞ私の方にお願いします。植栽にそって、こちらへどうぞ!!」と手招きするんです。するとどうでしょう!今まで全く反応してくれなかったゲストがザザーッと大移動してあっという間に植栽に沿って並んでくれました。人って押す動作には動いてくれないけど手招きして引っ張る動作にはついてきて(従って)くれるんです。まさしくゲストコントロール!!初めて人を動かすって面白い!楽しい!と感じた瞬間でした。
スペースマウンテンやビッグサンダーマウンテンといった人気アトラクションのキャストさんはこのゲストの列(キューラインといいます)用のロープアップ・ロープダウンのタイミングやキューラインの使い方が非常に上手くて見ているだけで感心します。これを一人でやってのける強者もいたりしてそんなの見ているだけでも飽きないですね。今度行ったら注目してください。
どこがポイント?
そんな経験から色々考えるようになりました。「わたし」がいたアトラクションは左右6台づつレースカー(ゴーカート)の乗り場がありました(追突事故が多くてその後4台に間隔が大きくなりました)。当時はまだチケットがあって(懐かしい!!Cチケットでした)チケットをもらいながらゲストを乗り場に案内する結構大変な作業です。初めてアトラクションを利用する人はどこに並んだらよいかわからないので、乗り場(プラットホーム)がゲストで溢れかえることもしばしば。
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そこで「わたし」、考えました。ポイントは1番と6番なんです。案内する時「左側(この時手でどちら側かをキチンと示してあげるのもポイント)の1番、一番奥でお待ち下さい」と伝えるのです。そうするとゲストはあ~、一番奥ねとスタスタ奥まで歩いてくれます。残りは2番、3番・・・とスラスラ伝えるだけで基本前の人について行ってくれます。
そして6番、「左側の6番、こちらでお待ち下さい」と手で示してあげるとスッと6番で止まってくれます。ここで止めないと前の人についてどんどん先に行っちゃうんです。これを左・右と繰り返すだけ。因みに左手できちんとゲストを止めて(前についてダラダラとゲストが進んでしまって収集つかなくなる)流れをコントロールすることも重要です。一人ターンスタイルって感じです。これを発見してからまず間違えないし、「わたし」には楽ちんなポジションでした。このチケットポジションがうまいか下手かで1時間あたりの稼働率(乗車率)が全然違います。超混雑日に乗車率上げるためにチケットポジション固定という大胆な策に出たことがあるのですが、その時選抜されたときは嬉しかったなあ。ちゃんとリードさんは見ていてくれたんですね。
パレードドキドキ!!!
当時、昼のパレードは各アトラクションから数名づつ選出してゲスコンしてました。集合してパレード担当リードからポジションの発表がありまして、その中に「バック」というポジションがあります。パレードの最中に左右の往来をできるようにするクロスオーバーってのがあるんですがフロントと呼ばれるポジションの人からの「ホールドッ!!!!」という掛け声でゲストの流れを止める重要なポジションです。これが上手くいかないとパレードルート内にゲストが滞留してしまい、パレードが止まります。大問題です。
初めてこのポジションを担当したときは訳がわからなくてパレードルートの内側(中側)から大声だして「左側によって(左側通行)お待ち下さい!!」と案内してましたが、聞こえてないしパレード見たいし、ゲストはクロスオーバーのロープ部分でも横に広がり始めます(右側の上の図)。こうなるともう駄目です。
誰も教えてくれませんでしたが他のキャストさんのやり方を見て勉強しました。「わたし」自身がパレードルートの外側に出て広がってしまうゲストを一人づつここでは立ち止まれない(クロスオーバー)こと、反対に渡るのであれば左側に寄って待って欲しいことをしらみつぶしに案内します。汚い絵ですが下のような状態にしておくのがミソ。クロスオーバーを開ける直前にパレードルート内側に「わたし」が移動してロープを開けます。夜のパレードはゲストが集中するのでクロスオーバーの部分に多くのゲスコンキャストが配置されます。昼のパレードはそこまでキャストを割けないのでバックは一人、繁忙期にはゲスコンが追加される、みたいな感じで、平日で混雑したときはバックは大変!でした。しかもフロントのキャストさんが背の低い、声の小さいキャストさんだとホールドの声が聞こえないし、サインが見えないんです。いまだにインパークしてパレード見てるとまだ閉めないの?まだ閉めないの?とドキドキしちゃいます。
今に繋がっているかな
この他、ネームタグ(名札)を止める位置をそのアトラクションの身長制限の位置で止めている先輩キャストさんがいたり、パレードのロープダウンをいかに早く、安全に行っていくか検討したり、一言一言スピールを皆で考えてよりわかりやすく、クレームにならないよう当時はみんな本当によく考えてましたね。
この経験が今の仕事にちょっと活きていると思っています。どうすれば社長にわかってもらえるか、どう説明するのか考えるようになったし、他の人よりこういったことに時間を割いていると思います。目に見えないところで労力使っていますね。こう書いてみるとカッコ良いですね。なんだか凄い人みたい、自画自賛です。皆さんも今の仕事がこの先の仕事や人生でどう活きてくるかわかりません。何でも前向きにやってみてください。挑戦してみてください。それでは!