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普通のおじさんが税理士目指して25年もかかっちゃった件#58新春合併号

ちょっと余裕があり、#57で名前を出した少年ジャンプにちなんで合併号として連投です。全く週刊漫画を読まなくなったのですが今でも年末年始は合併号なんですかね。そもそもいくらです?


読書感想

前回投稿した「ホワイトカラー消滅 私たちは働き方をどう変えるべきか」の感想です。
是非とも大学3回生や就職について考えている人には読んで欲しいですね。
何度かお伝えしているとおり、大学4回生になって就職活動します(今はもっと早くからスタートしてますよね。「わたし」の時代は4回生になってすぐの頃がスタートだったかな)が、前提は「どの会社に就職するか?」で活動しますよね?
この歳になって思うのは就職活動って、この先の人生の選択をする大事な時間であって、どの会社に就職=サラリーマンになることがその人にとって最良の選択かな?って思うからです。以前関与した会社の社長は大学時代から起業を考えていて就職しようとは一切考えていなかったそうです。事業も拡大していてとても活き活きされてました。
ただ何となく就職する時代は終焉しています。へたすると会社の騒動(合併や倒産)に巻き込まれて何のスキルもないまま放り出されてしまうかもしれません。山一証券やサンヨー、ダイエーが無くなるとは思ってもいなかったし、百貨店だって昔は「バラのマークの高島屋~」ってコマーシャルで由緒正しい感じがありますが、今となってはお歳暮イオンで買ったりしません?
自動車メーカーだって電気自動車にシフトした場合、何社が生き残れるでしょう(戦略を間違って既に日産がヤバい)。新たに電機メーカーが自動車産業に乗り込んでくるかも知れない(先日ソニーがホンダと共に電気自動車発表しましたね)し、自動車整備業も電気技師でないと修理不可能になるかもしれません。今の基準・価値で会社を選ぶ、ただ就職するのはこれからの時代は非常に危険です。それを再認識できる内容でした。
ただ、おじさんからするとちょっと無用にカタカナ文字が多くて読みにくかったことと、3章まではちょっと机上論かな?という部分もありました。
4章以降読むだけでも大分違います。
「わたし」、ほとんど自己啓発本は読みません。経験に勝るものなし、との思いで読んでも「ふ~ん」としか思えない、むしろ「自分の宣伝してない?これ?」と文句家族の顔が出ます。分析ものは好きですね。以前も書きましたがビジョナリーカンパニーは良かったですよ。就活している人はこちらも読んでみてください。

ついでに好きな書籍

本について書いたので少し本の事も。
以前もいくつか好きな本、作家さんを書きましたが今回もちょっと書きます。ジャンル的には展開が早くてスリリングなものが好きです。池井戸潤さんはかなり好きです。初めて読んだのは「空飛ぶタイヤ」でした。すぐ読んじゃいましたよ。
下町ロケットも面白かったですがコラムで佃製作所って超ブラック企業じゃん、ってのがあります。ブラックって感じるかはその人がその会社にどれだけマッチしているかで違うと思うんです。小説内の佃製作所って法令に照らせば超々ブラックかも知れませんが、働いているときに仕事が楽しくて仕方ないって瞬間があったりします。それは事業内容だったり、同じチームのメンバーだったり、上司や小さい会社なら社長だったり。
先日テレビで年配の男性社長と女性社員が飲み屋で飲んでいて、「年末年始らしいことをしてあげられなかったのでせめてもと」と女性社員のお子さんもつれて飲んでました。女性社員の方の本音はちょっと嫌かも知れませんが、今の人は嫌だったら絶対誘いに乗りませんよね。お子さんもその社長に凄くなついていて自分の孫のようにかわいがっていました。従業員にとってすごく居心地の良い会社なんだぁと思います。見方を変えると休みの日まで社長に拘束されるブラック企業となります。これからの経営者、今回お薦めした本でもあるように特に地方の中・小規模の経営者は優秀な人材に如何に気持ちよく働いてもらうかが勝負だと感じます。是非とも今の若い人には就職するならそういった会社に就職して欲しいし、どんなに残業してもメンバーと仕事するのがのが楽しい!って瞬間があったりします。
話はズレましたが、未須本有生さんの「推定脅威」、これもあっという間に読みました。この作家さんは千葉県市川市に在住のようで、以前市川市に住んでいたこともあり、親近感をおぼえます。この方の出版本はほぼ読んでますね。
あと、数多久遠さんの「黎明の笛」と「深淵の覇者」、月村了衛さんの「土漠の花」も良かった!この3冊は自衛隊もの・ミニタリーものなので好き嫌いがあるかと思います。山田宗樹さんの「黒い春」もスリリングでプロジェクトX的な感じです。
以前書いた三浦しをんさんも好きで「舟を編む」や「風が強く吹いている」や、高野和明さんの「ジェノサイド」もちょっと現実離れしてますがハラハラドキドキです。どの本もスリリングであっという間に読めてしまいます。
年末年始もう少し本読みたかったのですが。電子書籍のセールの時に何冊か買うようにしていてちょっと溜まってます。早く読みたいな。

会社環境

前段に補足ですが「わたし」、オリエンタルランドでカストーディアル課(以下「カスト」)に所属していたのですが、当初は仕事が楽しかったですね。新入社員で新しいことばかりということもありましたが配属を受けたロケーションとメンバーに恵まれました。カストは掃き掃除(スイーパー)と食堂施設での下げもの(バッシング)に別れています。エリアも広大ですので入口のメインゲート・ワールドバザール、アドベンチャーランドとウェスタンランド、ファンタジーランドとトゥモローランドの3エリアで区分け(よって1チームにはファンタジースイーパー・バッシング/トゥモロースイーパー・バッシングの計4名)されていて、配属を受けたのはファンタジー・トゥモローランド内のトゥモローランドバッシングでした。因みにファンタジースイーパーがランドの中で1番大変です。子供に人気のアトラクションが多いのにエリアが狭く(人が密集する)、ポップコーンワゴンが2台あり、シンデレラ城下は石畳でスイーピング(掃く作業)がしにくいのでエリアがすぐ汚れます。だからカストさんでもエリアで1番働き者に成長します(今は知りませんよ)。
忙しくて他のエリアにかまっていられないので少ない時間で集合して情報共有、その後は自分の担当エリアで作業して、クローズに引き継いだ後は残った時間で仕事完了!残業は悪!チームワークが悪いから残業になる!!って考えのチームでチームリーダーが上手く皆を統率していてメンバーとの調整を図ってくれていました。
開園直後の短い時間に集合して明日の準備、翌日の人員が不足しているのであればどう調整するかの共有して、各エリアに別れてからはクローズに引き継ぐまでは基本的に他のチームメンバーには合流しません。キャストさんにもあまり甘い顔をしないのでついたあだ名が「悪魔チーム」。異動でチームが改変されて「わたし」がチームリーダーになりましたが悪魔チーム承継です!
最初のチームメンバーの時は本当に楽しくて仕事帰りはいつもファミレス寄って食事です。休みの日も集合して横浜中華街行ったりしましたね。
次にメインゲート・ワールドバザールに異動になりました。このエリアの特徴は開園時と閉園時が忙しくその他は余裕があり、チームは何でも時間をかけて(ミーティングも好き)残業は致し方なしって感じ。昼食もチームみんなで集まってとるっていうのが習慣でした。「わたし」からすると自分の担当エリアの状況次第で一人で休憩していたのでみんなの時間に合わせるという考えも持ち合わせていませんでした。
そんな時、クッソ忙しい時間に無線で呼び出され、連絡すると「お昼にしよう」と。「いや、こんなお昼ピッタリな時間に休憩できないですけど」と返事すると、当時のチームリーダーより「チームの輪を乱すな!」と怒られました。プチっときていつも書いている名言「みんなと一緒に楽しくおかしく仕事しようなんてこれっぽっちも思ってません!!」って。

会社に属するって、今流行で言うところの「配属ガチャ」なんです。自分の力ではどうしようもない運で良くも悪くもなる。悪いガチャを引いてしまった場合、ただつまらないだけならまだしもパワハラ上司だったりした場合には身体に影響が及びます。以前の事務所で転職されてきた30代の方がいたのですが、その上司のパワハラ加減ときたら、もはや犯罪でしょレベルで、その会社も状況を知っておきながら「我慢してちょ」的な放置感。あまりにも壮絶で開いた口が塞がらない。あくまで本人の言い分なので真意はわかりませんが、その会社、俗にいう一流企業でしたよ。

「わたし」も出向になって36時間半拘束なんて状況に遭遇するとこのままで良いのかな?と。2キロくらいかな?離れた場所にしか資器材倉庫がなくて在籍していたカストにトラック貸してもらえないか(当時出向先にトラックがなかった。トホホ)交渉に行ったら「出向していて別会社なので貸せない」って、自分からすると会社の都合で清掃子会社起ち上げておいて協力しないって、そこに放り出された社員にはもはや嫌がらせとしか思えない。早く辞めろってか、と思ったものです。
当時オリエンタルランドでの大卒採用は86人だったような。「わたし」、入社9年目で初めて異動、しかも出向でした。カストに配属になった同期は「わたし」含めて3名、皆すでに異動、しかも営業部。たしか出向前に異動の経験をしていないのは同期全体で「わたし」だけだったと思います。
こういう時、人間って僻みっぽくなるんですね。みんな異動していて結構本社に異動している(現場と本社は仲が悪く、本社に行くのは何となく出世ってイメージがあった)んです。良い方にとらえるとカストで必要とされているから異動できない、とも考えられますが当時は悶々としてました。ようやく異動になったと思いきや出向。同期で初めての出向です(カストから営業に異動した同期も別の子会社に出向になったので2人)。同期で出向人事なんて初めての事だったので、周囲からはあの2人何かやらかしたの?って感じでしたよ。
当時の「わたし」のスキルは「掃除ができる」と「アルバイトの管理に長けている」程度。履歴書にアピールできるようなものは何も持ち合わせていません。会社辞めて一般企業への就職も考えましたが面接にすらたどり着けませんでした。
では今は?当時50過ぎても税理士試験科目合格4科目、で普通に転職できました。これこそ自分にスキルを身につける、です。こうやって自衛していかないと人生の選択が狭まってしまう時代だと思います。

因みにカストの平日アルバイトのキャストさんですが、ゲストへのポリシーに従って仕事していればいい方は冷たい言い方ですが会社をよくするといった向上心を求められることはありません(経費削減といった会社運営に頭を回す必要がない)。中には将来を見据えて一般企業へ転職する人もいるのですが半年もすると戻ってくる。悪魔チームでは「また社会復帰できなかったね」と話してました。そういう「わたし」の奥さんも出戻り組で、あるキャストさんに戻りたいって相談したら「今度入った「わたし」さんっていう社員さんが親切だから相談してみたら?」って言われて相談受けたのがきっかけです。
脱線しましたが自分のやりたいように生きるってかなり難しいのでキチンと自分の将来を見据えて防御(武器)も持ったうえで荒波を超えていかないととんでもないことになります。将来の年金だけでは生きていけないし、国は憲法で保障されているとはいえ、そういった人々を救済する余力を持ちあわせていません。
だから就職活動期に自分は何がしたいのか?今後の自分の人生をどう選択したいのかじっくり考える。これは非常に大切な時間になります。くれぐれも「みんな就職するし、どうしようかな~。一応有名な会社が良いな~」的な就活は後悔します。そういう時代です。

ただ、福利厚生や待遇の事だけ見れば大企業一択です。オリエンタルランドも当時としては高待遇でした。今は知りませんよ。当時は春の慰労金と称して税金対策の決算賞与(?)が出てまして、年間での賞与は4~4.5ぐらいだったんじゃないかな。大企業は年間休日日数も多いですし、福利厚生が充実してますよね。
中堅税理士法人クラスではその人がいないとクライアントの事がサッパリわからない、なんてことが良くありますが大企業はチームで動くことが多いとおもいます。そうは言っても大企業でも過労死問題を起こしたりするので要注意ですが。

あとがき

やべ!5,300文字!熱く愚痴を書きすぎました。「わたし」が大学を経験しているので大学生としますが3回生、早いと2回生はそろそろ就職を考えているかと。何のきっかけでも良いのでこの投稿が目に留まって読んでもらえたら嬉しいですね。
でもちょっと長すぎますね。途中で読み飽きそうで反省です。2,500文字位で完結するのが良いのかな?

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