ここが好きだよ、トワツガイ。

ツガイ育成バトルファンタジーRPG『トワツガイ』とは?
(トワツガイ公式ホームページより引用)

『黒い海』に侵食され始めた世界。
突如海から現れた異形の存在『魔獣』、
そしてその最たるもの『災禍の魔女』たち。
魔獣に対抗するべく人々が作り上げた組織『特殊災禍対策本部CAGE』は、
『トリ』と呼ばれる少女たちを前線に送り込む。
強大な敵。戦い続ける組織。壊れていく心と体。
それでも彼女たちは抗う。
唯一無二の『ツガイ』だけを心の支えにして。

2024年2月16日をもって、トワツガイがリリース1周年を迎えます。拍手!

1周年をお祝いしたいという気持ちをどう表現すればいいか考えた結果、この1年間楽しんできたトワツガイの大好きなポイントを『ここが好きだよ、トワツガイ』と題してまとめてみることにしました。
これまでプレイしてきた方にも、これからプレイしてみようかなという方にも、少しでも響く内容になっていると嬉しいです!


ここがいいよね、世界観。

▼世界観のポイントは以下の3つです。
・異形の存在により崩壊しつつある、残酷な世界と鳥籠の中の日常
・特殊な能力を得て異形と戦う、『トリ』の少女たち
・異形の侵攻を阻止するための組織、特殊災禍対策本部CAGE

ダークなファンタジー要素がある作品ではかなり一般的な基本設定の三要素が揃っています。よく言えばすんなりと受け入れやすい、悪く言えばありがちな設定に感じられるかもしれません。
昨今のソーシャルゲームの定番と言えば定番なので、ああいつものやつね…と思われる方も多いかと。現に自分も初めてトワツガイの世界観をふんわりと知った時には、大変お恥ずかしながら同じような感想を持ちました。

しかし!!!後述する数々の理由によりこの世界観にぐぐっと奥行きが生まれて、非常に深みが出てくるのです。

ここが深いよ、希望と絶望。

世界観に関しては、上述した基本設定への+αが何とも絶妙です。
いわゆるソシャゲあるあるの典型的な『異形の存在により崩壊しつつある世界』ベースではありますが、『トリ』の少女たちの属する『特殊災禍対策本部CAGE』が防衛ラインとして存在する関東近郊以外は、未侵攻または災害から復興している地域があると描かれています。
そのためイベントによってはその地域へ遠征任務へ出かけたり、必要備品の発注が行われたりと、『侵攻の危機にある最前線』と『守られている未侵攻地域・復興した地域』が描き分けられています。

つまり、全てが崩壊しつつある絶望的な世界だけではありません。
彼女たちが守るべき対象あるいは戻りたい日常生活が、同一の世界線に恐らくは残存している状態です。『守りたい場所・戻りたい日常生活(そして残してきた家族)』が現存していることはトリたちの希望でもあり、後述する絶望でもあり、どちらの要素も上手く両立させている匙加減が素晴らしいのです。

ここがエモいよ、トリの少女たち。

さてお待ちかねの『トリ』の少女たちの説明です。
彼女たちは現実の鳥の名前をコードネームに持ち、魔女や魔獣に対抗する特殊能力を持っています。
トワツガイのキャッチコピーである『これは、二度目の死の記憶』からも察せられる通り、魔獣災害によって重傷もしくは死亡した状態でCAGEの処置を受けた後、『トリ』として文字通り再度目覚めて現在に至っているようです。
つまり一度目の死の記憶を経て、日常や家族から引き離された状態で戦場に送り出されている訳です。10代前半の子もいるのに、想像以上にハードな現実ですよね。

トリたちはふたり1組のツーマンセルで行動するのが基本ですが、その中でも特に絆を深めたふたりは『ペア』『ツガイ』となります。
そして最終的にはゲームタイトルに冠されている『トワツガイ』となって唯一無二の存在であり半身として相手と手を取り合うことになります。
ゲーム内でも少女たちの絆を上げて『ツガイ』『トワツガイ』になるシーンは非常に美しくエモーショナルな演出で描かれますので、必見です。その後は真っ白な衣装を着て庭園や花園でふたりきりの内緒話をするパートも公開されます。尊い。

現在プレイアブルキャラクターとして存在しているのは以下のトリたちです。
・カラス&ハクチョウ(運命のツガイ)
・エナガ&スズメ(双子のツガイ)
・フクロウ&フラミンゴ(幼馴染のツガイ)
・ハチドリ&ツル(共謀のツガイ)
・モズ&ツバメ(正邪のツガイ)
そして1周年を経て追加実装となるタカ&カモメ(支配のツガイ)の6ペアです。

またキャッチコピーとしてそれぞれ性格を表した単語が当てがわれています。
・カラス(果断)/ハクチョウ(献身)
・エナガ(無垢)/スズメ(疑心)
・フクロウ(陰鬱)/フラミンゴ(爛漫)
・ハチドリ(奔放)/ツル(妖艶)
・モズ(狡猾)/ツバメ(真摯)
・タカ(独善)/カモメ(無私)

この要素だけでもとても気になりますよね、こんな言葉がキャッチコピーになるなんて一体どんなキャラクターたちなんでしょうか…?気になりますよね?
正反対の要素の言葉が多いですよね、あら?疑心!陰鬱!狡猾!独善!ってかなりネガティブ要素がもりもりでは?びっくりしちゃう。
詳しくはトワツガイ公式ホームページに掲載されているキャラクターページ、ツガイごとの紹介PV等を見ていただければと。

ちなみに彼女たちは鳥の擬人化ではなく、あくまで『鳥の名前をコードネームに持った』少女たちです。
もちろんモデルになった鳥の性格・習性・逸話…などが性格に色濃く反映され、スタンダード衣装のデザインにもそれぞれの鳥らしい様々なモチーフが落とし込まれているのでそこも必見ですね。
ちなみに実は全員コードネームではない本名(漢字や読み方)に、『鳥の名前』が含まれています。またこれも密かな拘りなのでしょうが、外国種の鳥(トリたちの中ではフラミンゴとハチドリ)の名前を持つ少女は外国にルーツを持っている設定のようです。

またキャッチコピーの単語からも分かるとおり、トリたちの性格も非常にバラエティーに富んでいます。
それぞれしっかりとしたバックボーンがあるので『後付けされたカテゴリに押し込められた性格』ではなく、ごく自然に感じられるのがトワツガイの魅力のひとつだと考えています。

例えばツバメというキャラクターがいます。
(僭越ながら推しです。正邪のツガイをよろしくお願いします)

戦場はダンスパーティーの会場

ツバメは光の王子様属性の騎士のようなスマートな真摯さがある男装少女で、百合の中でのいわゆる「王子様」というカテゴリに属しています。
しかし彼女が何故僕という一人称で男装や立ち振る舞いをしているのか、どうして紅茶が好きでお茶会を開くのか、一羽も失いたくないと博愛主義者的な言動を取る理由…その辺りの理由はゲーム内(メインストーリーではありませんが)で違和感ない理由を以てきちんと語られます。
つまりツバメというキャラクターに無理やり「王子様」という属性を後付けしているのではなく、彼女がどうして「王子様」なのか納得出来る理由を添えてきっちりと描かれ、プレイヤーはそれを知ることが出来るのです。
このようにキャラクターの属性は分かりやすくはっきりと際立たせつつ、どうしてそういう性格なのか・何故そういう言動を取るのかを説明臭くならないように会話劇の中で描いていく絶妙さに、毎回唸らされます。
また彼女たちがトリになる前のストーリー(いわゆる過去編)はメインストーリーでも少しずつ明かされていくようですので、今後に期待ですね!

そしてこの6組のツガイですが、ツガイごとにお互いへ向ける感情にとてもリアルな複雑さがあり、それこそがトワツガイの一番興味深くかつ面白いところだと思います。
トワツガイが百合をテーマにした作品であることは間違いないのですが、「友情と愛情の違いとは何か」「ビジネスライクな関係に愛は生まれる?」「ずっと一緒だったからこその劣等感」「相手の大切な存在を手にかけた秘密を抱えている」「記憶のない相手へ積み重ねる嘘」「一方的に支配してでも守り抜きたい」など…いわゆるクソでか感情の見本市状態になっています。
百合!ラブラブ!ふたりだけの世界!という訳ではなく、お互いがお互いに向けた矢印が複雑に絡まり合い、場合によっては第三者の存在も大きく、それでいて「この感情、理解る(わかる)……」というオタクが静かに手を合わせて頷きがちな感情のぶつかり合いが非常に数多く描かれます。

尊い。

皆さんにもありませんか?
大切な相手に友達が増えてすごく嬉しい!あれ?でも自分が唯一の友達でいたかったほろ苦い気持ちもある。これって嫉妬と独占欲?それとも当たり前の友情?もしかして好きを通り越した…愛?
そういったカテゴライズしづらい想いや感情の振れ幅を繊細に描き出すのが非常に巧みで、キャラクター同士の会話を中心にした群像劇の中で鮮やかに描かれていきます。
要はものすごく等身大かつリアルで、キャラクターたちの性格に奥行きが感じられます。これは全てをファンタジーに振りきらずに、あえて現代的な要素も込めて世界観やキャラクターを作られている一番のポイントだと思います。

ここが尊い、ツガイたち。

トリの少女たちは魔女や魔獣を撃退して平和な世界を再興し、日常生活に戻ることを夢見ている子がとても多いです。
しかし彼女たちは『一度目の死(あるいは重傷)』を経て『トリ』として作り替えられているため、言ってしまえば『人間ではない』描写がさりげなく描かれます。このさりげなさが、また絶妙に残酷なんですよね…。

例えばストーリー中では『一人・二人』ではなく『ひとり・ふたり』という表記が使われ、人という漢字が当てがわれません。
戦場で命を落とした場合は『回収班』に回収され、損傷すればメンテナンスを受け、規則に違反したりCAGEから逃亡した場合は『監査班』に処分されます。文字通り非人道的ですね。
また『ギフト』と呼ばれる独自の特殊能力を得ているトリもいます。トリになる前の本名を呼ぶことは原則禁止とされており、基本的にはトリとしてのコードネームで呼び合います。(だからこそこっそり本名で呼ぶ瞬間の尊さが際立つ訳です)

そして最たる残酷さが、定期的に心身共にメンテナンス(ケアと呼ばれています)を受けなければいけないという点です。つまりCAGEという鳥籠から脱走しても、ケアが受けられない以上は生きていくことが出来ないようです。
こういった精神面の描き方も非常にリアルで、戦闘時の記憶が原因のいわゆるPTSD症状による不眠症や悩み等を抱えたトリもいます。

つまり彼女たちが夢見る『平和な世界を取り戻して日常生活へ戻る』ことは、彼女たちが人間の枠組みから外されてしまった『トリ』である以上、おそらく叶えられない願いであることをプレイヤーにははっきりと知らされる訳です。

それでも、トリの少女たちが全員で歌うキャラクターイメージソング『トワノユメ』にはこんな歌詞があります。
年齢的に一番幼い双子のツガイが歌う「ボクたちは」「私たちは」「戻れるかな」「戻れるから」ーー確かな友情と恋愛感情を織り交ぜた関係性の幼馴染のツガイが歌う「帰りたい懐かしい日に」「君がいればどこでもよかった」ーー。

懐かしいあの平和な世界へ戻れないかもしれない、帰れないかもしれないーー。
それを何となく感じ取りつつも絶望を振り払って、手を取り合って今を精一杯生きようとするそれぞれのツガイたちの姿、応援したくなりませんか?

名前が長いよ、特殊災禍対策本部CAGE。

最後に、トリたちが所属する組織である『特殊災禍対策本部CAGE』についてです。正式名称が長いのでゲーム内でもCAGEと呼ばれています。もちろん意味は鳥籠、残酷ですね!
この組織に関しては正直まだ謎が多く、トップの存在(司令)は名前すら明かされていません。魔獣侵攻に対する人類最後の防衛ラインを任されている事実以外は、組織の規模・外部との繋がり等も不明です。
一応は国家組織なのかな、くらいの感覚で捉えてもらえると分かりやすいかと。

未だ全貌が明かされていないCAGEですが、司令部を筆頭に幾つかの班・部隊があることは判明しています。現時点ではプレイアブルの6ツガイは全員が迎撃部隊に所属し、最前線で戦いを続ける日々を送っています。

また『大人』の職員が多数所属していることは分かっており、ゲーム内でもキャラクターとして登場します。中には『トリ』の少女たちと同じく鳥のコードネームを持っている職員も複数名存在しますが、現状では前線での戦闘ではなく後方支援や指示を出す立場です。
つまり<前線の少女たちー後方の大人たち>という構図が成り立ち、自分たちの手で少女たちを死地である最前線へ送り込む、プレイヤーである我々とも少し重なる視点を持っています。少女たちを対魔獣兵器として扱うしかなく、ただ安全圏から見守るしかない大人たちの抱く葛藤も非常にリアルに描かれています。

さらにこれは朗報ですが、トリではない大人の職員たちが抱く仄かな恋慕の感情も一部描かれます。やったね!

激重感情。

ここがかわいい、日常生活。

一度前線に出ればそこはモブのトリたちの亡骸が転がっていたりする悲惨な戦場ですが、CAGE施設内ではトリたちは比較的自由に過ごしている様子です。
個人の部屋がある本部、仮想空間で戦闘訓練が出来るアリーナ、お見舞いスチルが尊い処置室、わりと自由に使えるらしいキッチン、メニューやスイーツ充実の食堂、映画が借りられる資料室、ピアノがある娯楽室などが揃っています。

また重厚なメインストーリーとは逆にイベントストーリーは比較的ほのぼのとした日常メインの内容なので、こういったCAGE施設内が舞台になることが多いです。
プリンひとつを賭けたダンスチームバトル(プリンひとつなのにチームバトル?というツッコミを募集しています)や欲しい物が賞品として貰えるゲーム対決など、トリの少女たちが年相応にみんなでわいわいする賑やかなストーリーも供給してくれる頻度がわりと上がりました。ありがたい。

プリン・ダンスバトル

盛りだくさんだよ、トワツガイ!

そんなトワツガイがなんと、2024年2月16日を以てリリース1周年を迎えます!
祝1歳!!おめでたい!!!
今後の展開としては、ゲーム内イベントや新コンテンツ追加!年末に物議を醸した衝撃的な展開の続きが読めるメインストーリー更新!新スタイルやガチャチケ配布!5月にフルオーケストラ&朗読劇コンサート!7月に舞台トワツガイ第2弾!各ツガイごとのキャラクターソング順次配信!(全員で歌唱するキャラクターソング『トワノユメ』はリリース済み、楽曲&歌詞が本当に素晴らしいので必見です)などなど…盛りだくさんだよ、トワツガイ!
これからも充実した展開や尊い供給をたくさん準備してくださっているようです。嬉しいなぁ。

詳しくは先日周年&春夏情報!トワツガイ1周年ありがとう!生放送で詳しくまとめられているので、これを観て確認してみましょう。
声優様と製作陣の皆様による最初から最後まで面白くて尊くて感情がジェットコースターな生放送ですので、飲み物を口に含むタイミングだけはお気を付けください。

以上、少しでもトワツガイ1周年をお祝いして盛り上げたく、日頃感じているトワツガイの大好きなポイントをまとめてみました。
拙い文章をここまでお読み頂き、ありがとうございました!

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