「社長はメンタルが9割」を読んで
今、コロナ禍で苦しんでいる社長さんは本当に多いと思います。
私も相当苦労しました。でも、私の業界はコロナの煽りは少ない方だと思います。飲食や旅行業などの業界は本当に地獄だと思います。
資金繰りで眠れない日々を過ごされている社長さんも多いことでしょう。
社長の悩みや苦労は、なかなか社員には理解されず、社長とは孤独なものです。しかし、社長が負の精神状態でいると、社員との関係や、経営もうまくいかなくなり、負のスパイラルにつながります。
今回、押野満里子さん著書の「社長はメンタルが9割」を読んで、自分の中にあった問題に気づくことができましたので、ぜひ紹介したいと思いました。
悪いプログラムを取り除く作業が必要
この本の中では、21名の社長さんの事例が掲載されています。社長ならどれか1つは経験したことがある悩みだと思います。
たとえば、「社員から反論されるとどうしても感情的になってしまう」ということを悩んでいる社長がいたとします。
この場合、原因は社長に反論する社員ではなく、その社長の中にある悪いプログラムです。
プログラムとは、「Aという刺激を与えるとBという反応をする」というものです。この場合だと、「社員が反論する」がAで、「感情的になる」がBです。
ではなぜこの悪いプログラムができたのか?
それは過去の経験や体験によるものです。それによって自分を認められなくなっていたり、思い込み(たとえば、社長には歯向かってはいけない)に囚われていることで、悪いプログラムが作らてしまうのです。
悪いプログラムを取り除くには、自分を認めてあげたり、思い込みを手放す必要があり、その方法がこの本では紹介されています。
マイナスの感情がなくなると、愛や感謝が表に現れる
私がこの本を読むきっかけも、マイナスの感情に自分が支配されていることに気がついたからです。マイナスの感情のまま、決断したり、発信すると、問題が次々に生まれていきます。
とにかく、このマイナスの感情を取り除かなければと思い、この本を読むことにしました。
この本に書かれていますが、感情の奥には、必ず大切な想い(愛や感謝)があります。マイナスの感情がなくなると、この大切な想い(愛や感謝)が表に現れてきます。それは、幸せを感じる状態です。そういう状態で行動してみると、良い結果もついてきますので、ぜひ読んでみてください。
社員への感謝の気持ちが持てなくなっていた私
この本で紹介している事例は、何個も心当たりのあることばかりでした。
改めて自分の心の中を覗いてみると、「自分を自分で認めていなかった」ことに気づけました。
また、自分の心の中には、「自己犠牲意識」があることにも気づけました。
こういった想いが、悪いプログラムとなって、行動や発言に出てしまっていたことに気づくことができました。
そしていつのまにか、「社員への感謝」の気持ちが持てなくなっていたのです。
社長というのは、本当に大変な仕事です。私は一度はサラリーマンでしたが、社長の身になって、初めて自分がサラリーマンだったころの社長が苦しんでいた気持ちがわかるようになりました。様々な重圧にさらされ、努力してもなかなか報われません。不調は心から身体にも現れ、心身ともに病んでしまいます。
悩んでいる社長の方がいましたら、ぜひ読んでみてほしいです。少しでも苦しみの状態から開放され、正しい道を歩まれますように。