【やさしい日本語】で外国人と話してみよう!
「外国人に日本語で話しかける」こと、できますか?
日本語がわかるのかな?
英語じゃないと通じないんじゃない?
いえいえ、
日本語は結構通じるんです!
この記事では、
日本語母語話者ではない人と
「日本語でコミュニケーションする」ことを目標としています。
日本語も、誰でもできるひと工夫で
ぐっと通じやすくなりますよ✨️
外国人には英語?
いえ、日本語も結構通じます!
というのも、文化庁の調査によると、
在日外国人の約8割が、日常的に日本語を使用しているとの結果があるのです。
もちろん、どの程度日本語を使えるかは
人によって異なりますが、
8割って、かなり大きいと思いませんか?
「外国人には日本語は通じない」ではなく、
「むしろ英語より日本語が使えるかも!」と
思っていただけると、外国人と話すハードルが下がると思います☺
ただし、調査対象は「在日外国人」であって、
観光で来日した人ではないことには注意が必要。
あくまで、日本に住んでいる外国人です!
では、身近にそんな外国人がいたら、
どうやって声をかければよいのでしょうか。
それはズバリ、「やさしい日本語」です!
やさしい日本語は、
日本語に慣れない人にとって
「優しく」「易しい」日本語の表現を指します。
つまり、
・複雑な構文や単語を使わない
・理解しやすい
日本語が、やさしい日本語なのです
これは、実は日本語教師にとってはマストのコミュニケーション術でもあります。
相手がわかるレベルの言語で話すことで、
相手も日本語がわかる!と自信を持てますし、
こちらも母語だけで意思疎通することができるので、
双方にメリットがあります。
今後も増加するであろう、在日外国人。
必要なとき、彼らと円滑に話せるように、
ぜひ「やさしい日本語」を知っていただきたいなと思います
では、ちょっとやってみましょう☝️
みなさま、次の日本語を「簡単な言葉で」どうやって言い換えられますか?
➀ ここは土足厳禁です。撮影も禁止ですので、カメラは鞄に…
② 身分証明書が必要なので…ええと、マイナンバーとかはお持ちですか?
この2つの文は、例えばこんな風に言い換えられます。
➀ ここは靴で入ることができません。靴を脱いでください。写真を撮ってはいけません。カメラは鞄に入れてください。お願いします。
② カードや紙が必要です。あなたの名前と、住んでいる場所がわかるカードです。マイナンバーや、在留カードはありますか。持っていますか?
さて、いかがでしょうか。
「余計に長くなってるじゃん!」
はい、確かに、全体的な文の量は増えてしまいました。
しかし、
・1文の主語と述語を明確にし、
・漢語(禁止・身分証明など)をなるべく使わず、
・フィラー(ええと・あの~など)も使わない
という工夫がされています👍
このような、ちょっとした変化で、
日本語がグッと通じるようになります。
もちろん、やさしい日本語でも伝わらない場合は、
より簡単な表現を用いたりする必要があります。
やさしい日本語は、
日本人に、日本語だけでもコミュニケーションできる!という自信を与えます。
そして、日本語学習者は、より日本語に触れることができます。
双方にメリットがあるこの話し方を、
ぜひ試してみてくださいね✨️