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静かなワクワク

10代の最初の頃までは
「私は色々な経験がしたい」と
心の底からワクワク思っていた。

「私は何ができるんだろう?
どこまでできるんだろう?」と
ワクワクが身体の奥から
沸き起こってくる感覚を
今も覚えている。

覚えているけれど
体感はしなくなって
どれらいだろう。

あの静かで
自分の内側からじわじわと
沸き起こってくるもの。

外側からの刺激に
影響されて生まれたのではなく、
内側にすでに在ったもの。

あの時の私は
何もしなくても
心がしたい事を知っていた。

旅を始めたとき
少しずつ自分を守る鎧を集めて
被っていったけれど、
今は鎧を少しずつ脱いでいる最中。

鎧の重みでつぶれてしまった心が
実はそんなに弱くないんだと気づいて
(ちゃんと戻ってくる。弾力がある)
あの時の静かなワクワクを待ちわびている。



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