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芸大(グラフィックデザイン)卒業制作までの道vol.2

問題の解決法のアイデア出し

「コミュニティデザイン✖️社会的処方✖️茶の湯」をどのようにデザインとして表現するかを考えた。茶の湯の「野点(外でお茶を楽しむ方法)」とキャンプグッズで野点をするグッズが売れていることをうけ、鴨川でFREE野点を行うことを考えた。

しかし、鴨川で学生の卒業制作としてFREE野点を行うことは、保健所の許可の問題、鴨川の使用許可問題など制約も多く、「人を集めること」を目的とするならば、「抹茶」「茶道」である必要性がどこまであるか、大衆に受け入れられている音楽やコーヒーでいいのでは、といった根本的なことに対する解が見つからず、暗礁に乗り上げた。 そこで、茶の湯自体にコミュニケーションが内包されているため、そこは今回のデザインの主眼に置くのではなく、「茶の湯をより体験したくなるような簡単で面白いイメージを作る」ことを目的とし、「社会的処方」から「処方」=薬をイメージした世界観、また、抹茶自体に含まれるリラクゼーション作用や覚醒作用など、健康面にも着目し、「薬局」をコンセプトにアイデアを考えた。ただし、現代風の薬局は無機質で冷たいイメージがあるので、江戸・明治時代に置き薬を販売していた富山の薬売りが、街の人とコミュニケーションをとりながら薬を売っていたことから、レトロな薬局をコンセプトとした。

富山の薬売り

プロトタイプの作成とテスト

プロトタイプとして、抹茶を薬包紙で包み、一包化して簡便に抹茶が点てられるパッケージを考えた。

プロトタイプ


このプロトタイプを使い、9月24日にゼスト御池にて開催された「京都大学アカデミックデイ」において、社会的処方について一般の人に説明するイベントにおいて、一緒に社会的処方としてのワークショップを実践した。その際のアンケート調査でフィードバックを得た。回答は10代前半から70代の男女20名程度。

このアンケート結果から、「落ち着く」「おもてなしの精神」といった茶の湯にもつ良いイメージは生かしつつ、「堅苦しい」「スノッブ」といったネガティブなイメージの価値観を変えるようなデザインを目指すこととした。

プロトタイプ実践の評価から、さらなるアイデア出し

茶の湯の良さと、「堅苦しい」「スノッブ」といったネガティブな面からアイデア出しをしていった。このアイデア出しが、一番苦労した点であった。いわゆる「デザイン思考」的な考え方に慣れておらず、様々なデザイン思考の本やアイデア出しの本を読んだ。その中で、「考具」という本の中で紹介されていたマトリックスを使ったアイデア出しの方法が、頭を整理するのに非常に役立った。以下にアイデア出しするためのプロセスを紹介する。



これらのアイデア出しと、キーワードから連想されるワードで先行事例や参考になるものをリサーチし、以下のような作品のアイデアを考えた。

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霞いちか@霞が関の国家公務員
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