自分の考えと真逆の考えをぶつけられた時の事

その出来事はある日突然起きた。


大学2年生の時。学校のカフェで友達と話しながら時間を潰していた。(コロナ前の話)
その時友達が私にこう言った。
「壱歌って体弱くていいよね〜」


・・・・!?

いきなりどストレートに喧嘩売られたのかと思った。

しかしよくよく話を聞いてみたところ友達の意見はこうだった。

・体が弱い=か弱いイメージだからモテる
・細くて華奢だから女の子っぽくて羨ましい

びっくりしすぎてなんて返せばいいか分からなかった。友達は悪気0で本気で褒めているのだ。


今までのnoteの記事でも度々触れているが、私は自分の体が弱めなことがかなりコンプレックスだ。
体調が悪い時とメンタル的に今日は厳しいという時が定期的にあり、学校を休むこともしばしばある。特にパニック障害との付き合い方を試行錯誤していた時は途中で授業を抜けたり早退するときもあった。
その度に私はなぜ他の人は出来てるのに私は出来ないのか、生きにくい体だな…と自己嫌悪になっていた。正直自分の体が好きかと言われたらはっきりとNoと言える。

細くて華奢というのはまあそうかなとは思う。普段から食事の量はそんなに食べないし体質もあるかもしれない。ただ私の場合見た目は細いが筋肉量が少ないため小太りという診断を受けたこともある。疲れやすいし細いから人より優越感を感じると言うことはない。

要するにやっぱり私は自分の身体はあまり好きではないのだ。

自分の身体で苦労してきたからこそ友達の発言にめちゃめちゃ驚いた。良い悪いとかではなく衝撃。

その友達は体力もあるし体調不良という理由で学校を休んでいるところは見たことがない。私からすると友達の身体の方が羨ましい。


また、私はかっこいい女の子に憧れている。最近よく聞く「ガールクラッシュ」のような女の子。凜としていて「自分」を持っていて堂々としている子。もちろんそういう子が悪いというわけでは全くないが、「か弱くて人から守られるような女の子」は私は目指していない。

友達と理想とする女の子像が真逆だったのも要因の1つであると思う。

話を終えて家に帰りながら正直ずっともやもやしてた。友達としては褒め言葉なんだろうけど私からすると全然褒め言葉ではない…
身体のことだって私が苦労したのを知らないから羨ましいなんて言えるんだとか考えてしまった。その子から見ると私はか弱く見えるのか…というか身体が弱くてモテたこと一度もありませんけど・・・??


色々考えたけど最終的には「考えが真逆だった」で終わらせることにした。皮肉っぽく言われてたらもっともやもやが倍増していたかもしれないけど友達は悪気はなさそうだし。人の意見で無理に自分を変える必要もないし、やっぱり自分の身体を一番理解しているのは私だし。

それに見方を変えれば新たな発見でもあった。私はずっと自分の身体は人より劣っていると思っていたけど羨ましいという人もいた。自分のことを主観的に見るように意識はしているけどこういう時にハッとさせられる。

この出来事から数年経った今も私の理想は強い女の子であり自分の身体も好きにはなれていない。でも、なんだか忘れたくないような、今後も心に残り続ける出来事だった。

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