【PC電源自作】変態自作電源スイッチ

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前々から「やり方を教えてほしい」「記事にしてほしい」と要望がありましたので、ここで喝を入れてやり方や紹介をしていきたいと思います。

■自己紹介■

いちじゃん(TwitterID:@Fukc_nob_junker
20歳大学生ジャンカー
趣味はジャンク修理やPCいじり、そのほかにも手を出している多趣味野郎。変態自作電源スイッチ界隈のリーダーにされています。


■はじめに■

『変態自作電源スイッチ』というのはPCに色んなスイッチをつけて起動させるという非常に狂った物(界隈)です。基本的に実用性重視ではなく、ロマン重視を目指しています。PCケース加工や5インチベイ加工等々して、PCにスイッチを取り付けています。

■変態自作電源スイッチとは?■

さて、まずまずの話『変態自作電源スイッチ』とは何ぞやというお話です。
この『変態自作電源スイッチ』という言葉は実はTwitterで作られた言葉です。Twitterで#変態自作電源スイッチ界隈と検索していただくと上記のようなPCにトグルスイッチや、面白いスイッチのついたPC画像が出てきます。もしよければ検索してみてください。

■なぜPCの電源ボタンではなくこんな使いずらいスイッチをつけるのか■

結論を言いますと『ロマン』です。上記の『変態自作電源スイッチ』のタグは私のフォロワーのTERESA氏が作ったものですがこのようにPCに変なスイッチをつける改造は結構前からしている方がいるようです。自分はそれにつられてこのような改造を始めた感じです。

■俺もやりたい。作り方教えてよ■

はい、よく言われます。そのためにこの記事を書きました。いちいち、Twitterのリプ欄で説明するのが非常にだるいので(本音)記事にしました。
ここはQ&A方式に進めさせてもらいます。分かりづらいと思いますが深夜の編集がだるすぎるのでご了承ください(5/9の0:53に編集してます)。

Q.材料はどこから?
A.自分は秋葉原の電子パーツ屋さん(秋月電子やマルツ、千石電商等)で購入しております。また、車屋さんやホームセンターに売っているエーモンのトグルスイッチやホーンスイッチも買ったりしています。

Q.どうやってPCにつけてるの?
A.私はPC全面の5インチベイに穴を開けて取り付けています。中には全面のフロントパネルにドリルで穴を開けて取り付けている方もいます。

Q.配線とかどうなってるの?
A.基本的に簡単です。複雑なスイッチの物や順番にしなければ簡単です。

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画像はきゆれ氏からお借りしました。

Q.おバカなの?それとも天才ですか?
A.おバカです。

■詳しく手順を知りたい■

※必要な道具※
はんだごて
ターミナルプライヤー

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※材料※
使いたいスイッチ(画像ではエーモンのトグルスイッチとスタータースイッチを使用)

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配線(何でもよいが細めのほうが配線しやすい)

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平端子(金色のやつ)
ギボシ端子(銀色のやつ(オスメスあるよっ))

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端子カバー(端子セットを買うと大体一緒に入ってる(ない場合は絶縁テープで代用可))

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マザーボードに接続させるための端子(下記で説明)

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PCケースについている5インチベイ

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(↑え・・?なんかやばくね・・・・?穴空まくりやん・・・・)


以上になります。はい。

マザーボードと接続させるための端子どこからもってきたんだよっとなりますよね(そりゃそうだ)。実はこれこのような端子から抜き取ったものです。

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自作PCをやったことのある人は見覚えあると思います。USB2.0のマザーボード側の端子やフロントパネルのヘッドホン端子をマザーボードに接続するための端子ですね。

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       (↑こんなやつ:画像は日経クロテクスより(https://xtech.nikkei.com/it/pc/article/knowhow/20100413/1024277/))

を、分解(破壊)します。

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(↑精密ドライバーでホジホジすれば取れます)

これを、切ります。バツンと。

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でこうなります。↑

この部品結構大切です。あと、熱収縮チューブ等で絶縁してくださいね。マザボから火花が散りますよ?

ここから適当に配線してパパパパパパーっと(殴)ずいまぜん...ちゃんとせずめいじまずぅ...

■作り方■

お待たせしました。作り方です。

まず最初に、スイッチはトレースだと思って配線して下さい。一つずつ辿っていくのです。

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このように配線するとこんなギミックになります。

”左のトグルをONにするとスタータースイッチが使えるようになります”

そうです、左をONにしないとスタータースイッチを押しても電源が入らない仕組みです。これは簡単です。そして両端の黒色の配線はマザーボードの電源スイッチの端子へ接続します。

で、どうやってコレ接続してるんやと言いますと....ここでギボシ端子の登場です。

まず被覆を剥きます。

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そしたらカバーを入れます。ここで入れないと二度と入れられません。(←何回もやった)

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そしたらターミナルプライヤーにギボシ端子を少し挟んでおきます。

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配線をぶち込みます。

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そしたら、力いっぱい嚙まします。

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次は心線を噛まします。ここは体力テストの握力測定の時間です。力いっぱい噛ましてください。(さっきかましたのは心線です)

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こうなってりゃ問題ないです。

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カバーを戻したら完成です。

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これの繰り返しです。握力測定しまくって下さい。

そうしたら、5インチベイの加工です。

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はんだで溶かして穴を開けます。(注意:非常に匂いがやばいので窓を全開にしてやりましょう。)

ハイ取り付け。

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六角の薄いナットですので、モンキーレンチ等で絞めましょう。

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あ、なければ。ラジオペンチでしましょう♪(は?)

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とりあえず完成です。

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次は、マザーボードへの接続するための準備です。
延長と接続端子の制作です。

配線を長めに取ります。そして、端子類をつけます。

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マザボ側への接続端子を作ります。
端子にギボシ端子をつけて延長の配線と接続させます。(写真では平端子ですがギボシで大丈夫です。写真ではまさかの端子切れで平端子にしてます....)

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さきほど作ったのと接続させます。

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完成です。


次はマザボへの接続です。

こっちの端子をマザボへつけます。

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つける場所はここです。PWPSWというところです。

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ここの端子はマザボメーカーによって場所が違うので。ググってみると出てきますので配線時にはお気を付けください。(今回の使用マザボはASUSです。)


はい、ぶち込みました。

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そしたら起動です。

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トグルスイッチを上にあげて...

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スタータースイッチを押すと...

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起動!!

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トグルスイッチを下げたままスタータースイッチを押してみるとちゃんと反応しません。

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トグルスイッチを下げて起動しなければ問題ないです。バッチグーです。


これで以上になります。この記事で理解ができれば幸いです。何かわからないことがありましたら。Twitterにてお聞きください。最後までお読みくださいましてありがとうございました。これで、あなたも変態自作スイッチ界隈の仲間入りができると思います。

                   2021年5月10日1:10 いちじゃん


■番外編■

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中にはこんなこともしている方もいらっしゃいます。ぜひこちらもご覧ください。

いちじゃん氏 変態自作スイッチ(元祖)

TERESA氏 変態自作スイッチ(元祖)

きゆれ氏 変態自作スイッチ

ayano氏 変態自作電源スイッチ(グラボver)

ほしとじ氏 変態自作電源スイッチ(グラボver)


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