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2020中日ドラゴンズのキーマンは誰だ?その2

なんだかんだで2月も後半に入ってしまいました。とか書いてるところから筆無精さがバレますね。今回は全3回のうち第2回という位置付けで二人めのキーマンを挙げていこうと思います。第一回はこちら。

二人目:福田永将

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(画像は週刊ベースボールより)

 中日のウィークポイントとして「長打力」は各媒体でも扱われていると思います。昨シーズン、チーム打率は.263でリーグトップ。優勝した巨人は.257で優勝チームをも上回ります。しかし得点不足に喘ぎ、5位に終わった一因が長打の不足にある、という意見です。その長打が少ない原因として、主要打者にゴロヒッターが多いことが挙げられます。昨シーズンはビシエド、高橋周平、阿部、京田、大島の5人が規定打席に到達しましたが、阿部、京田、大島の3選手はゴロ率が50%を越えています。ちなみに巨人の規定到達打者4人(坂本、丸、岡本、亀井)は高くても40%台に収まっています。ゴロでは長打が見込みにくいのは、大多数の方に理解していただけるとは思いますが、こうした打者のスタイルの偏りが、長打不足を加速させていたという考えも出来ます。そのウィークポイントを補ってくれるのが、この記事で挙げる福田選手なのではないかと考えています。

「3番レフト・福田」を推す理由

 前項で中日のウィークポイントとそこからくるキーマン福田につなげたところで、福田選手になぜ期待するのかを挙げていきます。

①ナゴヤドームをものともしない長打力

福田選手は昨シーズンは105試合の出場に留まったものの、18本の本塁打を放ちました。これは144試合で換算すると24.68本という数字であり、通年活躍できると仮定するならば大きな全力です。日本人野手で25本以上を期待出来るのはおそらく森野将彦以来ではないでしょうか。ちなみに2017年シーズンも95試合出場で18本塁打を記録しており、パワーがフロックでないことは証明出来ると思います。

②9月に見せた「柔らかさ」

 「2017年も打ってたならもっと早く出てくるんじゃねーの?」そう思った方いるんじゃないでしょうか。ところが去年の福田は今までのそれとはモノが違ったのです。
 残念ながら動画を拾えなかったのでお見せすることは出来ないのですが、月間MVPを獲得した9月の打撃にはホームランだけではない、状況によって軽打を使い分ける柔軟さがあったのです。昨年9月の本塁打は月間3本であり、特段多いとは言えません。8月は8本塁打を放っており、長打だけなら8月の方が爆発力がありました。しかしながら打点は8月が22なのに対して9月は21打点。素晴らしいクラッチぶりでした。得点圏打率も4割越えの.409だったのです。そして犠飛も3を記録するなど、打撃の幅を見せ中日のCS進出に最後まで望みをつなぎ続けました。個人的には、主軸打者の条件として「打点のバリエーション」が欲しいと思っています。本塁打だけでなく犠牲フライや内野ゴロで打点が稼げるなら振り回さず着実に打点1を取る。そうした選手がいるかいないかで接戦の強さは確実に変わるはず。去年の福田は主軸たる打点のバリエーションを備えていたと考えていいのではと思います。
 以前は地上波で平然と「どのカウントでもストレートだけを狙っている」といったような発言を平然とし、大丈夫か?と思わされることも少々ありましたが、去年の打撃が真の姿なら、シーズン通して主軸を任せられる中心打者の一人として期待できるのではないでしょうか?
 

終わりに

2人目は福田選手でした。福田選手が通年出場してくれれば、ビシエド選手が打線の中で孤立するという事態もある程度避けられるでしょうし、またビシエドの前、3番に座ることで歩かせてビシエド勝負は嫌だ、というバッテリー心理を逆手にとった打撃で好成績を残すといった可能性もゼロではないと思います。今年の福田選手に期待しましょう。では、次の第3回で。


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