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光を待つひと #ナイトソングスミューズ




駅のホームのへりに立ち、遠ざかっていく電車の後ろ姿に手袋をした親指をあてる。羽虫でも押し潰すみたいに鉄の塊が見えなくなって、やがて雪景色の中へ溶けていく。絵画のように動かなくなった景色を眺めて、やっぱり乗ればよかったと今更に思う。



時刻は午後十時。乗客の途切れたホームはコンクリートの無機質さが凶暴に足元を冷やし、座面の固いベンチにじっと座っているのさえ辛く感じた。わたしはカサついた赤切れの手を白い息で温めながら、あてもなく狭いホームの上を歩き回る。じっとしていると際限なく体温が下がり、足の先からダメになっていくような気がして意味もなく足の幅ずつ歩を進めていた。

時々線路の向こう側のフェンスを透かし見ると、網状の薄緑色の線の間から大きな蝙蝠傘が見えた。男の人が傘の骨組みの芯の部分を肩で支え、小さな黒い屋根を作ってじっと立っている。しばらくの間その場に立ち続けているのか彼のいる場所だけが他のところに比べて雪の層が薄く、円を描くように丸くくぼんでいる。また傘の下には鉄色をした雀の像が、まるで雪宿りをしているようで可愛らしかった。


小さな雀の銅像、あの場所を待ち合わせの目印として人が待っているのをよく見かける。彼もきっとそうだろうと思っていると、ホームと線路沿いの道路をつなぐ階段の出口から女性が小走りに駆けていき、黒い蝙蝠傘の中へ吸い込まれていった。淡いキャメル色のコートに白いマフラーを合わせた女の人。彼女は確か駅のホームの公衆電話で誰かと話していた、女性というよりは女の子というのがふさわしいような可愛らしい声の人だった。

背丈の離れたふたりが歩幅を揃え、同じ間隔で白い地面を踏む。蝙蝠傘の頭に重なった雪の塊を崩しながら遠ざかっていく背中に、自分も幾度となくその道を連れ立って歩いた記憶が蘇る。

都会からほど離れた殺風景な駅のホーム、夜は電車の扉が開くのと同時に公衆電話から迎えを呼ぶ人の列ができる。わたしも欠かさず数枚の十円玉を握ってその並びに加わっていた。体温でぬるく熱を持った硬貨で「着いたよ」「迎えに行く」とたったそれだけのやりとりを交わす。ほんの数十秒間のことなのに、心が浮足立つのを感じながら擦り傷の多い受話器を置いて待ち合わせの場所で彼が来るのを待っていた。


雪でけぶる街の視界は悪く、黒い蝙蝠傘はすっかり景色に溶け込んで消えた。遠目からではふたりの作る足跡も数分で無垢な白い絨毯に戻ってしまい、瞬間的に華やいだ心は静寂を取り戻すどころかその静けさに凍えかけている。

コートのポケットを探ると、何枚かの10円玉が擦れ合う薄い音がした。彼の家へ出かけていく時の癖で、いつも上着やスカートのポケットに小銭を入れてしまう。混み合う電車の車内で鞄からお財布を取り出さなくてもいいように、いち早く公衆電話で彼の声を手繰り寄せられるように、日常に溶け込んだ癖がガラスについた細かな傷のようなちり、と痛んだ。



彼が「一緒に暮らさないか」と言ったとき、瞳はまっすぐに前を向いていた。隣に座っていたわたしは緩くS字を描く横顔に、珍しく上気した頬を見上げる。彼が二の句を継がないから、わたしの返事を待っているのだとわかった。しかし喉まで出かかった答えは、口を開いた風船のように瞬く間にしぼんでいく。

それからいくらかの時間が過ぎて、わたしはずっと答えを探し回っているようで、実は立ち往生をしていただけのような、息の詰まる堂々巡りの末に彼の家の最寄駅へ辿り着いてしまった。自分の両親にも彼の両親にも一緒になることを反対されているなんて、まだ気ままに恋愛していたい友人たちに相談できるはずもなく、どこへも進めないまま約束の日が来てしまった。



体の熱が逃げていかないように緩慢に動きながらホームを見渡すと、残っていたのはわたしと、ひとりの老人だけ。公衆電話を求める人の列は散り散りにどこかへ消え、冷たい風が惜しみなく体温を奪って去っていく。老人の座る濃紺色のベンチにも北風が吹きかけ、仕立ての良さそうなコートの裾が遊ぶみたいにはためいていた。もういつでも受話器をとることはできるのに、どうしても手が伸びていかない。たとえば彼とわたしを知る人のいない地の果てで結ばれたとして、それが誰のためになるというのか。

今夜は特別に冷える夜だ。ホームを抜けて駅舎へ入れば多少は寒さを凌げるだろうが、老人はしわの刻まれた瞼を重そうに半分閉じて雪が降るのを見ていた。少なくとも日付が変わるまでは砂絵のようにざらついた空に星があらわれることはないだろうに。

終電までは三十分以上ある。わたしも階段のへりの欠けを数えたり、かじかんだ手をさするのに飽き始めていた。時計は秒針から目を離した分しか進まず、たびたび目配せをするわたしには5分間が倍くらいの長さに感じられる。ホームに天井から吊り下げられた大時計は彼が誕生日にくれた腕時計と違って時間が狂うことはないけれど、代わりに小さなつまみを回して時間を早めることも遅めることもできない。ただされるがままに待つこと以外選択肢がない。



口の中で吐き出されなかった悪態をかき混ぜながら、微動だにしない老人をベンチの斜め後ろの時刻表に寄り掛かって眺める。老人は見るからに目の細かい糸を絡み合わせたつるりとしたコートに揃いの帽子、撫でつけた白髪が印象的な人だった。防寒はコートに薄手のマフラーが巻いてあるだけなのに、どこか寒さを感じさせない凛とした居ずまいがかつては精悍な男の人だったことが連想させる。

しかし気にかかるのはあの眠そうな眼差しだ。少し頬のこけた横顔は定規で引いたようにすっきりと静謐なのに、目元だけはとろりと粘り気があるみたいに上瞼と下瞼がくっつきそうになっている。それが少しだけ、怖い。


「あの、隣いいですか」


わたしは上擦りそうな声で老人に話かけた。もし返事がなかったらどうしようかと思ったが、はっきりとした声音で「どうぞ」と隣の席を進めてくれた。冷え冷えとした固さの上に腰を下ろすと、意外にも身体の中心部分に熱が集中してかすかに寒さが落ち着いてくる気がする。


「次で終電ですね」


自分でも声の線が細くなっているのがわかる。人見知りな性格の上に、終電が来るまでの落ち着かない気持ちが重なって声が震えてしまった。だがそんなことは気にも留めていない様子で、老人は芯の硬さのある声で返事をする。


「そうでしたか。実は人を待っているので、電車に乗るわけではないんです」


そう言いながら吐き出される息の白さは淡く、体温が低いのだなと感じさせる。そういえば人間は年齢を重ねるごとに平熱が下がっていくと聞いたことがあった。

「汽車に乗っていたような古い時代の人間ですから、電車は便利だけれどどうも肌に合わなくてね。あまり乗らないんです」


老人が見せてくれた手元の切符は確かに最も安いホームへの入場券で、乗車を許すものではなかった。わたしは汽車に乗ったことがないので乗り心地などの違いはわからないが、車や飛行機の嫌いな人がいるように電車が嫌いな人もいるのだなぁと驚く。今の時代の若者にとっては電車が生活の足として当たり前のように馴染んでいるし、なければ恋人にすら会いに行くことができない。電車ならたった一時間の距離が、自らの足では一日とかかる距離になってしまうことがどれだけ歯がゆいだろうと想像する。


「それにしても、お嬢さんの夜のひとり歩きは危ないですよ」


嗜めるのとは違う声に多少の安堵を覚えながら、答える。


「わたしは人を、待たせているので大丈夫です」

「あぁ、そうでしたか」


老人はコートと揃いの帽子を白髪から外し、胸にあてるようにして片手を添えた。それが祈るような仕草に見えて、細かな雪の降り積もる夜に溶けていってしまいそうだと思う。祈りなんて、クリスマスに年端もいかない子供たちが歌う賛美歌くらいがちょうどいい。大人の祈りは黒く重い、鉛のような形をしているから。それと同じものがわたしの中にもずっしりと存在感を占めている。

決して嘘は吐いていない。彼はきっと、今もわたしからの連絡を待っている。誠実な人なのだ、はっきりと断りの言葉を突きつけない限り簡単には自らの発言を曲げたりしない。だから中途半端なフリをして両親と折り合いをつけることもできない。思いあがるつもりはないが、ふたりの夜明けの鍵は間違いなくわたしが握っていた。


「あなたは彼女に、わたしが待っている人に少し似ています」

「待っている人?」


老人はわずかに口角を上げて答える。


「えぇ。とてもうつくしい、赤切れた手を持つ人でした。あれは苦労を知る人の手だ、彼女は嫌がったけれど」


ひび割れた老人らしい声が柔らかさで滑らかに伸び、うっとりするほど優しげに聞こえる。しかし手袋に隠れた自分の手のことを思うと、そんな風に思われる”彼女”という人が気になってくる。

さして自分が苦労しているとは思わないが、冬場の手の赤切れは仕方のないこととして何年も前に諦めた。うちは裕福な家じゃない、家のことを済ませ、家計の足し程度に働けばどれだけ気を使ってもこうなるのだ。

しんしんと降り積もる雪の合間に、通り過ぎる車のクラクションだけが嫌に耳をつんざいた。雪の夜に掻き鳴らされる生活音は憎らしいほどに温度を持って、取り残された者を追い立てに迫ってくる。


「もしかして奥さまですか」

「いいえ、わたしはしがない独り身の老人ですよ」


立ち入ったことを聞いてしまったかと思ったが、彼はわたしに気を遣わせないためかカラリと笑って見せた。


「ですがわたしは彼女を愛していました、添い遂げることはできなかったけれど。何十年と前の話です。これでも昔は少しばっかり出来た家の次男坊でしたから、両親が決めた婚約者がいましたし、貧しい家の出の彼女はそれを引け目に思ったのでしょう。ふたりきりで遠くへ行こうと約束した夜、彼女は待ち合わせの場所に姿を現しませんでした」


人々を運ぶのが汽車だった時代、今のような「好き合うもの同士が一緒になる」ことはまだ当たり前ではなかったのだろう。小さい頃におばあちゃんが聞かせてくれたおじいちゃんとの馴れ初めも、ふたりの両親が決めたお見合い話だったなと頭の片隅で思う。

その頃の若者たちは、どうやって気持ちを押し殺していたのだろう。何か特別な術があるのなら教えてもらいたいとすら思う。


「それに比べたら、今はずっと良い時代になりましたね」


わたしにではなく、ざらついた灰色の空に語り掛けるみたいに老人は言った。若者に押し付けるのとは明らかに違う口調だったが、今を若者として生きる自分にとっては「そういうものかな」とうまく呑み込めない。


「そうでしょうか、まだ世界のどこかには好きな人と結ばれない人だってたくさんいます」


多少非難めいた話し方だったかもしれない。初対面の人にこんなことを言う自分に、目の奥がじわりと痛くなる。泣きたいのとは違っていた。雨が降るのを「空が泣いている」というなら、ちょうど雪が降っている空のような、まだ形容の仕方のない気持ちだった。

うつむいて手元を見ると、右手の手袋の指先がほつれて糸が出ている。引っ張ればするすると縫い目をたどって抜けていくかもしれない。

老人は目尻に刻まれた幾本かのシワを深めながら言う。


「そうですね。まだ世界のどこかには彼女と同じように悩む人もあるのでしょうが、世の中はどんな時も今が一番良い時代だと思うんです。だって未来は選ぶことができるのだから」


終電はまだ来ないが、それに乗ればわたしは住み慣れた家へ帰れる。残されたチャンスは、いや頭が沸騰しそうなほどに手を伸ばしあぐねている選択肢はふたつにひとつ。

老人の言葉が形になって、雪の層に重く沈み込んだ。あとから後から重なってくる粒の小さな雪を払い、白い景色に埋もれてしまわないように拾い上げる。


「お互いの欠けに苦しんでいることを、彼女はわたしに言いませんでした。あれはきっとあの人の優しさでしょうが、わたしには彼女の辛さと気遣いを知らないことがとても惨めでした。たとえ傷をつけることであっても、知る必要のないことであっても、ただ能天気にいることは惨めなんです」


ホームの向こう側の灯りがひとつ消えた。古い家が狭い間隔で並ぶ昔ながらの街は寝静まるのが早く、白と黒のコントラストが取り残されたものたちの色がより濃く映し出す。そのせいか無性に心細いような気持ちが全身を絡めとる。

今夜会いに行くとも、行かないとも言わなかったことが今さらになって後悔される。ただ待っているだけの時間というのは途方もなく長い、そう自覚した瞬間は身体がカッと熱くなったように思ったけれど、左足の親指が痺れたように冷たいから、それも気のせいなんだろうか。


「その人を、恨んではいませんか」


口に出してから、はっとした。軽々しく聞いていいことではなかった。老人の針のように伸びた背筋に乗った白髪の位置は高く、彼を見上げるときと同じ角度になる。丸みの少ない顎の輪郭も、薄くせり出した唇も、どこか重なる部分があって戸惑っているから言ってしまった。

老人は少し驚いた様子で目を瞬かせながらも、自分に言い聞かせるように話した。


「いいえ、恨んでなどいません。彼女と会えなかったあの夜のことは、もう何十年と前のことなので忘れてしまいましたがね。今となっては彼女と過ごした時間がすべてだったと、そう思います。それ以上でも以下でもない」


愛は、もしかすると呪いかもしれない。憎んでも憎んでも、心の底までは憎悪で満たしきれない。うつくしくて、かなしい呪いだ。それをわたしは彼にかけようとしている。彼を突き放すことは、彼の幸せを願うことではない。すべては自分のための嘘だ。

屋根の下のベンチに座っていたわたしの膝に、白い粒があたって溶ける。少し風が出てきたようで、吹きさらしのホームには点々と濃い灰色の水玉模様ができていた。手のひらを上にして開いていると、またひとつ落ちてくる。雪は触る前に水になり、小さなシミを作っていった。


「そろそろ時間のようです」


老人が立ち上がると、上空から吹き荒れてくる鋭い風に雪の粒が舞い踊り、わたしは強く目を瞑った。それと共にけたたましい警笛が地鳴りのように底の方から突き上げ、電車がホームに入ってくる。いや、電車ではない。



柔らかな橙色の明かりをちらちらと瞬かせながら、小さなホームに汽車が滑り込んできた。いくつかの古めかしい薄茶色の外装の客車の中には電球がぶらさがり、深緑色の上等そうなソファをまだらに照らしている。徐々にスピードが落ちていったかと思うと、黒々しい車体を支える車輪が急にぎりぎりと悲鳴を上げ、老人の前でぴたりと止まる。わたしはその場から動けずにいた。

つかの間の静寂のあと、固唾を飲んで見ていると老人が細い光を漏らす扉の前へふらふらと歩きだした。胸元で抑えていた帽子が音を立てずに落ちるのと同時に、津波のような光の束が噴出する。

乱反射するような強すぎる光で視界が奪われたのち、瞼を擦りながら目を開けると老人の薄いコートの背中にはうつくしい手が回されていた。赤切れは目立つが白くほっそりとして爪の形も整っている、一目で老人の待っていた女性だとわかった。

柔らかな光に縁どられながら、ふたりは気持ちの輪郭を確かめ合うみたいにお互いを包み合う。ホームと汽車の間に落ちてくる雪が蛍のように光に煌めかせながら舞い降り、老人の肩に頬を寄せる女性のまつげに触れて瞳を潤ませた。

雪が雨に変わろうとしている。匂い立つような湿気の気配に、わたしは持っていた傘を静かに開き、ふたりの上に差し出した。


「雨が降りますから、」


ふたりを覆うのに女性用の柄の短い傘は些か小さすぎるが、それでも女性は少し微笑み、老人に寄り添ったままで丁寧にお辞儀をして受け取った。その隣で老人も、いや青年も深々とお辞儀をする。



そうしてふたりは光の渦に消え、待っていた汽車は白い煙を吐き出しながら空へと走り出す。目の奥に残像だけを残し、上へ上へと昇って小さくなっていった。その姿が見えなくなる頃にはすっかり雨に変わり、降り積もった雪を重たく湿らせている。


ただ知らずにいることは惨めなんです。乾いた口内で何度もその言葉を咀嚼する。わたしは誰のためにここにいるのだろう。愛する彼が暮らすアパートの最寄駅で、進むことも戻ることもせずに立ち止まっている。それを誰かのためだなんて、思い上がりかもしれない。


わたしは冷たくなった老人の胸に、足元に落ちた帽子をそっと置く。それから公衆電話に熱を持った10円玉を数枚入れてすり切れたボタンを押した。

夜も更けかけた街で、わたしの耳元と彼の家に置かれた電話だけがちりりと鳴いている。それがかけがえのないことに思えて、涙が出た。


「傘がなくてね、うん、うん、遅くなってごめん。……わたしも、やっぱりあなたといたいよ。うん、……うん、待ってる」


薄緑色の受話器を耳に当てるわたしのうしろで、電車が武骨な音を立ててやってくる。青いラインの入った最終列車はほとんど人が乗っておらず、公衆電話の順番を待つ人もいなかった。

名残惜しさに電話を切れずにいると、冷えていた受話器が体温と同じ温かさになる。何を話すわけでもないのにふたりの間で、ざらついた雑音の混じる息遣いだけが交わされ、やがてこと切れたようにピーピーと人工的な合図が鼓膜を震わせた。

静かに受話器を下ろしながら、ひとりきりになった駅のホームでわたしは目の奥に残った光が身体の芯に沁みていくのを感じていた。





***




こちらの企画に参加しています*


「教養のエチュード賞」でもお世話になった嶋津さんの企画、#ナイトソングスミューズ 。自分の好きな音楽を味付けにして小説を書くことはあっても、音楽をテーマにして書くのは実はこれがはじめてでした。

すでに公開されている方の作品を読んで、いいなぁと感じ入るとともに「自分の書いたものはちょっと色が違うかもしれない」と思いつつドキドキしながら公開しています。(読ませていただいた作品の感想はあとで別の記事に書こうかな)

ただ今回の企画に参加してみて、わたしは「あったかもしれないものを想像するのが好きだ」と新たな発見をした気がしています。

アニメや漫画をはじめとする様々な創作の世界で、二次創作というものが一次創作と同じくらい愛されるように、人は素敵な物語を目の前にするとそれに付随する周辺の物語、果ては自分の物語を作りたくなる生き物なのかもしれません。

素晴らしい書き手によって作られたものは、もちろん単体で見てもとびきりの一等星のように美しい。けれどその美しさにはきっと周囲を光を引き出すような力もあって、それらを俯瞰してみたときに夜空の美しさが完成される。そんな気がしました。

なので今回書き上げた物語は言わば音楽によって引き出されたもの、創作の世界で言えば二次創作のような、または勝手に考えたスピンオフのような、そんな気持ちで書きました。


企画してくださった嶋津さん、素敵な楽曲を届けてくださった広沢さんに感謝します。

そして最後になりますが、まだ未視聴の方はぜひ聞いてみてください。メロディ、歌声、言葉、すべての柔らかさに包まれます。








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七屋 糸
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