シェア乙女ゲーム「群青ノ雪」感想
群青ノ雪 パッケージ版を発売日に購入してから、4年の月日が経とうとしている。とある信用のおけるフォロワー様に死ぬ気でプレゼンされたのが約2週間ほど前になるだろうか。インストールし、プレイに踏み込んだのは昨日の夜である。そして今日記事を書いている。簡単に言うと、のめり込んで一晩でクリアしました!やはり、己の性癖は長年親しんだオタ友には理解されすぎてしまっていたのだ。という前置きはこのくらいにして、感想を書いていきたいと思う。堅苦しい文体は得意ではないので、ここから先は普段通りのテンションで書き進めることにする。ネタバレ前提で書きますので未プレイの方は注意されたし。
★1周目 冬真くん
一周目のヒーロー感が強すぎて、七瀬が彼に惹かれて助けたいと願ってしまう気持ちにシンクロしてしまいました。
間違いなく彼がいたから、他ルートが存在しているんだと思う。
七瀬が鷹見家を強く助けたいと願ったのは、曾おばあちゃんの願いを叶えたいという気持ちからではなくて、「私を救ってくれた冬真くんがあんな風に死んでいいはずがない」っていう強い思いからだもん。
一周目の七瀬は無自覚に冬真に惹かれていたのかな。
穏やかな顔しておいて恋愛に関してはグイグイくるというか、意地悪に詰め寄るギャップにキュンとした!
七瀬ちゃんが彼ではない彼を想っているのを、まさか自分のことだとは思わずジェラっちゃうのも好き。
彼とのエンディングは「あの」鷹見家には居場所がなかった冬真が逃げ出してしまうものだけど、彼の境遇や立場からしたらそうしたかっただろうな。けど同時に残されることになる家族の気持ちは考えていなかった自分勝手なところも彼らしい。
でもその代償もちゃんとあるのも切ない。
彼は現代世界で幸せになれたかな……?
冬真の選択は、彼の兄である司との差を考えると面白いです。
★2周目 藤間さん
おま、ギャップ!!
怖い人かと思ったら大人で茶目っ気があっていい人だったあ。
まじか。
そして正体もまじか。
まあ序章で気付いてしまったけど。
歳の差恋愛なんだけど、従兄弟っていうのと彼のキャラもあって全くキモくないのもよい。
彼の場合はもう呪いかってくらい曾おばあちゃんの願いを叶えることに精一杯で、彼も幸せになって良いんやでって言う気持ちもあった。
七瀬のループ体験から現実世界で時間経過ほぼしてないことから現実世界の時間の流れと日記世界の時間の流れは全く別物なんだろうけど、藤間は14年間行方不明なんだもんね?
日記世界の時間と現実世界の時間って比例関係とかなんかな?
そういえば七瀬が3周目のループ入ったとき、23日が経過したのに現実世界に戻されなかったな?
1回目終わったあとは戻されたのに。
違うのは七瀬の気持ちだろうけど、それって強く強く日記世界に囚われてるとずっと囚われちゃうってことなのかな?
謎が深まる。ときめきっていうより、真相どうなんの!?っていう気持ちが強かった。
彼ルートの司さんがかっこよすぎて藤間さん霞んだのもあるな。
犯人は、うん……。
あの、予想してしまっていたけどね?
犯人さんがやばいって聞いてたけど、今のところこいつ最萌とかないやろ〜〜〜www(フラグ)
★3周目 司さん
恋愛過程に驚いたとこはあるけど、お前カッコ良すぎるな。
いいお兄ちゃんすぎて泣いた。
うちの冬真くんをいじめやがって〜〜!と思ってたけど、誰よりも冬真くんが死んだのショック受けてるのお兄ちゃんでごめん……ってなった。
家族思いのいい人だよね。
散々身分で辛い思いしてきただろうに、母親の死とか辛かっただろうに。
軍人になったのも家族を守りたいからっていう理由でクソ愛おしいです。
敵にして最大の味方であり、ようやく司と共闘できる司ルートと藤間ルートは胸熱でした。
予知夢をみるって言ってたけど、日記世界の記憶が微妙に残ってるってことだよね?
となると、七瀬が彼を庇って死ぬ(バッドエンド)のも必ず存在してた世界線なんだな。
司が七瀬への思いに気付くの、七瀬が司を庇って死ぬ世界線(バッドエンド)があったからなのかね。
夢の中の長い髪の女=七瀬→七瀬は本当は1番の味方!っていう順に付いていたしね。
冬真もデジャヴを感じるって言ってたし、日記世界には平行世界がいくつも存在しているのかな。
話変わりますが、彼のエンディングは彼は日記世界を捨てない選択をとってるんですよね。
冬真は七瀬と同じ世界に行ったけれども。
それって、やっぱり司にとっては鷹見家を守ることがすごく大切なことだからなんだよな多分。
だから、一番恋が報われるエンディングでも夢の中で愛し合うものしかないわけですが、ウッワ……って感じ。
彼らが満足ならいいのかな。いいの。うん。
それにしても(2人にとっての)ファーストキスがディープキス、エッッッロ……。
★4周目 黒幕ルート
彼を救いきれなかった藤間ルートで、かよちゃんの「一等素敵な終わり方ね」っていう台詞に、七瀬が心の中で嫌悪感を示すところが良かったんですよね。
彼も救わなきゃいけないと思ってくれるところが最高に主人公でした。
で、このルートは14歳の彼を救うところから始まるのですが、14歳の彼からしたら救いの年上の女神様。彼女と14年後に会おうという約束を胸に彼はひたすら努力します。
救いの女神様な七瀬に、彼は恋をするのね。
彼の独白で「女神様」のルビが「ななせさん」になってるの最高でしかないんですけど!?
尊いな!?
別ゲーの話を出して申し訳ないけれども、某歴史トリップゲーの師匠ルートのようだ😭
彼の愛はクソ重くて、何度拒絶しても追い求めてくるのですが、最高の高でしかないわけ。
え?なんなんこの男???
日記世界での七瀬は歳をとらないけど、それでもいいと日記世界に閉じ込めてしまう男……好き以上の感情が沸かないんですけど。
彼の愛を受け入れても、すーぐ他の男に嫉妬を丸出しにする29歳愛す。
「女をくれ」「俺だけの女性にしたい」とか抜かしやがるのですが、他の男なら「え、言い方キモ……」「自重しろ性欲魔」「わざわざ言うとか変態か?」となるはずなのに、受け入れてしまう私もなんなの?!
★大団円
良かったみんなが報われるエンディングもあるんだ。
いやなんかこう黒幕はいいとしても、冬真くんと司さんが子孫作ってるのに地味にショックを受けたんだ。
いやあれだよね、黒幕ルートでも七瀬は「あなたの運命の人は私じゃない」って言ってるもんね……。
でもここから気付かされたんだ。
みんなの運命の人は異質な存在である七瀬ではない、けど、けど、七瀬との恋も「在る」んだよ。
運命の恋なんて一つじゃない、目の前の恋を掴み取っていいんだよって思えた。
この考え方を胸に乙女ゲームを楽しんでいきたい。
どんなルートも一つ一つが大切な可能性だったんだ。
私は大切なことをこのゲームに教えられたんだ。
ほんとにどうでもいいおまけ雑感
このゲームはミステリーなので当然黒幕誰?って思いながら登場人物を見るじゃないですか。予想外だよって言われたので、裏をかきすぎてとある人物を「黒幕かな〜どうしよう私好きになったらジジ専になっちゃうかな〜〜」って言ってたんですが……当たらず遠からずで笑ってしまった。あのときの私の予想を2人はどのように思っていたのだろうか。こういうプレイ前からわくわくできるのがミステリーものの面白いところだよね、ありがとうございます。
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