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感情を爆発しても安心な日本

アメリカに行くと基本的には愛想が良い人が多いと気づきます。
色々人種やら思想やら問題を抱えている国ではありますが、
基本的な姿勢としては愛想が良いように振る舞う人が多い。

道ですれ違って目が合えば「にこっ」、レジの人も「にこっ」。
たまに擦れているティーンのバイトの子には睨まれるけど、それは日本も同じ。それなりに年齢を重ねた人や素直な普通な子であれば大抵は当たり前に笑顔を向けてきます。

これは私の考えですが、アメリカは色んな問題を抱えているからこそまずは自分が相手にとって敵ではないという意思表示のために、ある意味自分の保身のために笑顔を見せるのではないかと思います。

アメリカは銃社会です。目の前にいる人が銃を持っている可能性は常にあります。不要な争いごとを避けるためにも、不必要に人を怒らせるようなことをすることはアメリカ社会では全く合理的ではないのです。

でも日本はどうでしょう。

電車に乗っていると様々な場面に出くわすことが多いのですが、不機嫌な態度でバシバシと人に当たりながら乱暴に電車を降りる乗客や、普通に喧嘩を始める人達がいたり。他人に対して感情を遠慮なしに爆発させる人が多いです。

そして、目が合えばそらすのが暗黙のルールで、じっと見つめたり、ましてや笑いかけることは仕事で求められている限りはしません。

他人に対して不機嫌な態度を見せることは、日本では危険ではありません。
銃社会ではないですし、人を怒らせたことですぐに命が危なくなるような事態になることもそうそうありません。

安心して怒ることができる日本と自分の挙動によってはもしかしたら殺されてしまうかもしれないアメリカ、どちらがいいのでしょうね。中々難しい選択です。欲を言えば、今の安全な日本のまま(銃社会には反対です)、もうすこし他人に愛想よくできる社会になればいいなと思います。

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