八下り目
普請を台に、陽気ぐらし世界建設とよふぼくの集結
一ッ ひろいせかいやくになかに いしもたちきもないかいな
広い世界、その国々の中に、陽気ぐらし世界建設に必要な石や立木がないものだろうか。
二ッ ふしぎなふしんをするなれど たれにたのみハかけんでな
親神は不思議な普請をするのであるが、誰に頼みをかけるということはしない。
三ッ みなだん/\とせかいから よりきたことならでけてくる
皆、だんだんと世界中から、神のよふぼくが寄り集まって来たならば、自然と陽気ぐらし世界のふしんは出来上がってくる。
四ッ よくのこゝろをうちわすれ とくとこゝろをさだめかけ
欲の心を一切忘れ去って、しっかりと誠真実の心を定めかけよ。
五ッ いつまでみあわせゐたるとも うちからするのやないほどに
いつまで、躊躇して控えていても、これは内からするのではない。全く親神の意のままに世界一れつが寄り集まって出来てくるのである。
六ッ むしやうやたらにせきこむな むねのうちよりしあんせよ
むやみやたらに急ぐばかりではならぬ。心のふしんであることを考えて、各人皆とくと、めいめいの心の底から思案せよ。
七ッ なにかこゝろがすんだなら はやくふしんにとりかゝれ
何ほどか心が澄んだならば、時機を逸せず速やかに普請に着手せよ。
八ッ やまのなかへといりこんで いしもたちきもみておいた
親神が山の中へと入り込んで、石も立木も見ておいた。
九ッ このききらうかあのいしと おもへどかみのむねしだい
この木を切って神のふしんの用材にしようか、あの石を採取して用石にしようかと思うが、万事はすべて神意のままである。
十ド このたびいちれつに すみきりましたがむねのうち
このたび陽気ぐらし世界建設のふしんに向け、人々の心が澄み切って、いよいよ心が定まった。ありがたいことである。