六下り目
つとめ一条へ、心の成人の足取り
一ッ ひとのこゝろといふものハ うたがひぶかいものなるぞ
人の心というものは、まことに疑い深いものである。
二ッ ふしぎなたすけをするからに いかなることもみさだめる
ふしぎなたすけを現すからには、どんなことも見定める。
三ッ みなせかいのむねのうち かゞみのごとくにうつるなり
世界一れつの人間のむねの内は、鏡のごとく、親神の方に映るのである。
四ッ ようこそつとめについてきた これがたすけのもとだてや
親神の言うことを聞き分けて、ようこそつとめの道に付いて来た。このつとめこそ、たすけの根本の手立てである。
五ッ いつもかぐらやてをどりや すゑではめづらしたすけする
かぐらやてをどりを欠かすことなく勤めるならば、やがてはこのつとめで、めづらしいたすけをする。
六ッ むしやうやたらにねがひでる うけとるすぢもせんすぢや
なんでもかでもと願い出てくるが、親神の受け取る筋も、実にさまざまである。
七ッ なんぼしん/\したとても こゝろえちがひはならんぞへ
どれほど信心しても、神意にそぐわないようなことではならない。
八ッ やつぱりしん/\せにやならん こゝろえちがひはでなほしや
とはいえやはり信心せねばならん。心得違いを改めて一から出直さねばならない。
九ッ こゝまでしん/\してからハ ひとつのかうをもみにやならぬ
ここまで信心してきたからには、一つの功能も見せてやらねばならぬ。
十ド このたびみえました あふぎのうかゞひこれふしぎ
このたび鮮やかに信心の功能の理が見えた。扇の伺いは、実に不思議なものである。
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