【団地をリノベーション】On Re.Cafeから始まる若宮の団地再生！
築50年を超える2,000世帯以上の若宮団地は今、高齢化や空き家問題、地域コミュニティーの減少など、様々な地域課題に直面しています。
そんな中、若宮の団地再生に手を挙げた、市原が地元の二児の母小野さんとその仲間たちによるOn Re.Project（オンリープロジェクト）が2022年に発足されました。
若宮団地をリノベーションしたOn Re.Project第1弾のOn Re.Cafe（オンリーカフェ）、第2弾のOn Re.House（オンリーハウス）がオープンし、第3弾、第4弾…と変わってゆく若宮団地を紹介していきます！
※「On」は小野さん、「Re」はリノベーション
◆On Re.Project第1弾！まちのコミュニティーカフェOn Re.Cafe
団地の一角に大きなガラス窓の入り口が印象的なOn Re.Cafe。
2023年4月にオープンし、1年経った現在はすっかり地域に馴染んだカフェになっていました。
（実は、筆者はオープン当初にもお邪魔しています）
店内に入ると、天窓からの明るい光がさすテーブル席、小上がりスペースや緑豊かな中庭など、かつて団地だったとは思えないくらい明るく、居心地の良さが伺えます。
この日も団地内の住民の方や子連れのママたちがゆっくりと過ごされていました。
カフェは小野さん姉妹が営んでおり、管理栄養士の資格も持っているお姉さんが調理を担当。
団地には高齢者が多くいることから、身体に気を遣った『発酵』をキーワードに様々なメニューが揃っています。
一番人気は『塩麹で漬けた鶏の唐揚げ』。
お肉は柔らかくて、とてもジューシー。
副菜やデザートもついているので満足感があります。
その他にも、お肉が入っていないのに食べ応えがある『甘酒カレー』や、ちょっと癖になる『発酵レモンのレモンスカッシュ』などもぜひご賞味あれ。
◆On Re.Project第2弾！若い世代に人気のシェアハウスOn Re.House
3部屋あるシェアハウスOn Re.Houseは2024年2月に完成。
こちらも団地をリノベーションして作られたものですが、ただのリノベーションではなく、なんと設計の段階から入居者を募集し、入居者と一緒に設計をしたシェアハウスなんです。
当時の入居者は20代の社会人3人。
どんなシェアハウスにしたいか、どんな生活を送りたいのか、たくさん話し合って、設計士の方と間取りやデザインを決めたそうです。
工事も業者に全てお任せではなく、自分たちで解体したり内装作業を行ったりと、思い入れのあるシェアハウスになっています。
若宮団地に若い世代が新たに加わってくるだけでも、まちが明るくなるような気がしますね。
◆On Re.Projectが描く若宮のまち
「若宮に住民を増やすだけではなく、若宮団地と多様に関わる若い世代を増やしていきたい」
と話す小野さん。
On Re.Cafeでは飲食の提供だけではなく、手作り雑貨や焼き菓子の委託販売、ベビーマッサージ、手作りソーセージのワークショップなど地域の人と関わりを作るコンテンツがたくさんあります。
また、小さな図書館『まちライブラリー＠わかみや』も設置されており、様々なジャンルの本を店内でゆっくり読書できますよ。
On Re.Projectは現在も第3弾として美容サロンやレンタルスペース、地元の人の憩いの場となるお庭などを計画中。
空き家だった団地が、様々な人が行き交う団地へと変わっていく様子が想像でき、ますます魅力あるまちになってきますね。
まとめ
若宮というまちに新しい風を吹き込んでいくOn Re.Project。
若い人の行き来も活発になり、これからの活動も楽しみですね。
ベッドタウンだった若宮の変貌をぜひ見にきてみては!?
◾️On Re.Cafe
address：市原市若宮4-17-13
access：JR八幡宿駅から小湊バス「労災病院行き（若宮団地経由）」若宮団地 下車徒歩9分
open：10:00〜16:00（L.O.14:00 ※サイド、デザートは15:30）
close：木曜、日曜、祝日
contact：0436-78-9558
Instagram：https://www.instagram.com/on.re.cafe/
◾️On Re.Project
Instagram：https://www.instagram.com/on_re.pj/
取材日：2024年4月26日
※記事の情報は取材当時の情報のため、最新の情報とは異なる可能性があります。ご了承ください。
ライター：あかぺい
「どうせ住むなら楽しみたい」と、市原市五井で居場所づくりをしたり、地域を盛り上げるお手伝いをしている2児の母。
フリーで橋梁関係の仕事もやっている土木女子（ドボジョ）。