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建築の現場監督になるとどんな仕事をするのか?

今は積算のお仕事をさせていただいているいちハピですが、結婚する前の若い頃は現場監督してました。

その頃は友人達に『現場監督なんてカッコイイ』と言われてましたが、そんなカッコイイものではありません。

現場監督は現場のトップにいる人と勘違いしがちですが、どちらかと言えば縁の下の力持ちと言った方が私はいいのではないかと思います。

今日はそんなお話。


●ゼネコン等の大きな会社と中小企業の建築施行監督さんの仕事は違いも多い


ゼネコン等大きな会社は当然社員数も多いので、『営業』『積算見積もり』『図面書き』『現場管理』等、専門的な部署に分かれ、それらがチームとなり仕事をしている会社が多い様です。

ですが、中小企業の会社だと、それらを1人で行なう会社や、『営業』と『積算見積もり』は社長や上司が行ない、『図面書き』や『現場管理』は上司が見つつ社員が行なう所も沢山あります。

中小企業は一人親方の様に1つの現場管理に数ヶ月張り付くことも多くありません。



●中小企業の現場監督さんの仕事の流れ

◆仕事の受注までの流れ

元請けの所に営業に行ったり、もしくは元請けから見積依頼がかかると現場の1つが動き出します。

たまに『うち、専門外だから』と業者さんから管理仕事の依頼を受けたり、社員のご近所さんから依頼を受ける事もあります。

中小企業だからこそ、大きな仕事から小さな仕事まで受ける感じですね。

仕事を受けるとまずは見積をします。

入札物件もあれば、入札せずに『これ位で収まらないか?』と値交渉に入り、工事方法の見直しや、材料変更などの見直しにより値段を決める事もあります。

◆工事開始前の流れ

元請けとの契約が終わると、次は工事の段取りをしていきます。

段取りは業者の方々が工事をする際に使用する図面の作成(施工図)や、入る業者を決め、工程表を作成、業者と打ち合わせをし、材料を手配したり、場合によっては工事に必要な場合は申請書類の作成をし、元請けとの打ち合わせもしていきます。

とりあえずは下準備ですね。

◆工事開始から工事終了まで

現場での現場監督の仕事は
①業者への指示出しや安全管理
②図面のチェック・必要となった図面の作成
③材料や人員の手配
④現場での写真撮り
⑤必要な書類の作成
⑥追加工事が発生した場合は見積もりの作成をし、提出、工事発注の有無を元請けに確認後、業者手配
等を随時していきます。

現場に何か不備があればそれに対処し、元請けや周辺住民の方に社会的な対応も求められます。

◆工事終了後

工事が終了したらその現場は終了!!
という訳ではありません。

工事が終了したら、施主と追加工事が発生した場合の追加金額の交渉決定を行ないます。(見積もりは変更などで追加工事が発生した際に随時提出し、追加工事発注の有無を確認していきます)

業者から来た請求書のチェックも共に行ないます。

また、工事完了提出書類を作成、提出します。



●現場での現場監督は言わば『現場での指揮系統を行なう仕事』

これだけの事を1人で行なう時も少なくないので、大変な仕事だと言うイメージは計り知れません。

ですが、沢山の方々と1つのものを作り上げていくので、1つのものを作り上げた時のやりがいは大いにある仕事だと思います。


●最後に

今回は現場監督の大まなか仕事の流れを書きましたが、次回は1日の流れを書いていきますのでお楽しみに。

いちハピでした。





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いちハピ
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