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J2リーグ第37節 千葉0-2山形

完敗、その一言に尽きるだろうか。クラモフスキー体制2年目の山形のサッカーは思っていた以上に完成度が高かったとしか言いようがない。

持たせながらも意図を持っていた前半

前半立ち上がりから山形は主導権を握るためボールを積極的に保持してくる中でジェフは狙いを持ってなのか、山形の攻撃をしのぎつつ気を見てカウンターを繰り出すという展開を繰り広げていた、カウンターからきっちりとシュートを打って終わる意識が垣間見え、悪くない立ち上がりといった印象だった。しかし山形もそう好きにシュートを打たせてくれることもなく、開始10分頃からなかなかシュートまで持ち込めず山形のペースになる。
シュートを打てずにカウンターが終わってしまうためカウンターをカウンターで返されてしまうシーンもしばしば見受けられた。
そして22分に山形の半田と藤田のワンツーからPA内に侵入を許し、折り返したボールを加藤が流し込み先制を許す。美しいワンツーからの失点で完全に崩しきられたといった印象だった。その後もなかなかボールを握ることができず、効果的なカウンターを繰り出すこともなかなかできなかった。
更に46分には河合から半田へのスルーパスでアウベスと秋山の間を取られ、決定的なピンチを迎えるが守護神新井章大のセーブで事なきを得て前半を終えた。

交代策で推進力を増した後半

後半立ち上がりは息を吹き返したように多く仕掛けてFKやCKを獲得することに成功する、さらに56分には一気に4人の選手を投入して前線の活性化、前への推進力を高める。4-4-2のフォーメーションへと変化し、両SBのスピードとパワーでサイドの主導権を握ろうと試みる。投入直後こそ米倉のスピードでクロスを上げきることができていたものの、時間が経つにつれなかなか上げきることができなくなり、上げきったとしてもGK後藤が飛び出して対応し、なかなか中央で頭で合わせる形に持ち込めなかった。左サイドも同様で、アウベスとロペスの2人でもなかなかサイドを崩しきれず、半田の対応に遭っていた。しかし63分にはチャンの持ち出しからロペスがフリックし、チアゴが抜け出すが完全に抜け出すことができずシュートをブロックされてしまった。なかなチャンスが少ない中でも中にクロスを供給、ゴール奪取のために角度を変えて様々なアプローチを試みるが山形の守備陣の強固な守りに阻まれる。そんな中で85分についに2点目を許してしまう。CBの2枚を前線にあげてゴールを奪いに行くがなかなかいいボールを入れることができず、そのまま試合終了となった。
金沢、盛岡、山形と続いた3連戦は2勝1敗に終わり、勝ち点52で並んでいた山形には勝ち点3差となり、PO圏とは勝ち点5差、残り5試合で勝ち点5の差と厳しい状況に立たされていることに変わりはなく、昇格の可能性はまだ残されている。
だから今こそサポーターが力を合わせて、次のホーム熊本戦では大きな歌声で選手たちを鼓舞したいと思うし、鼓舞しなくてはという使命感すら湧いてきてしまう。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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