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2024年のBeforeAfter
こんにちは、いちはです。
2024年末に自問自答ファッション講座を受講し、2024年について語った後にあきやさんから出たお言葉は「2024年はいちはさまにとってファッション元年だったのですね!」というものだった。
言われるまで全く意識していなかったけれど、言われてみれば確かにそう、としっくりきて、その単語を気に入ったようで講座当日の事を振り返るとそればかり思い出している。
2024年は私のファッション元年だった。
沢山の物を見直して、沢山の物を手放した。
ファッション元年と言いつつも、ファッションに限らず自分自身との向き合い方を見直す変化の年だった。
その結果、既に元の自分がどんな形をしていたかを忘れそうになっている。2023年以前の「私」も長年のルーティンで出来上がっていた筈なのに、たった1年で新ルーティンに塗り替えられてしまっただなんて、人間の忘却力は恐ろしい。それだけ思い入れが無いものに囲まれていた、という事か。
そう言われたら忘れる事に納得はすれど、折角の進化を忘れるのは勿体無い。
完全に消え失せてしまう前に、2024年の大きな変化を記録したいと思う。
変化するための理由
元々安定とルーティンをこよなく愛する私は、変化する事に結構敏感だ。
気付いたら変わっていた、という自然の流れなら兎も角、自発的に変化を起こすにはそれなりの労力とメリットと理由が必要となる。
そんな私が2024年に大きく変化した理由は、
18年全力で応援してきた推しの一大発表だった。
聞いた瞬間、私の人生の真ん中にいたその人が突然居なくなってしまったような、突然知らない誰かに置き換わってしまったような、何とも言い表せない喪失感に襲われてしまった。それと同時に自分はそれだけ推しに依存しているのだと気付いた瞬間に強い恐怖心と、それを喜んであげられない自分への嫌悪感が湧いてきた感覚を今でもはっきりと覚えている。
それらに抗う事など出来ず、何も手に付かなくなって。泣いて、泣いて、ひたすら泣き腫らした後に、自分には推し以外の「何か」が必要だと思った。
沢山泣いたけれど、私は変わらず推しを愛していた。
しかし推しだけでは私の心の平穏は保てないのだと気付いた。
だからこそ他に、自分が現実逃避出来るものが必要だった。
絶対に居なくならない、私だけのものが欲しかった。
その「何か」を考えた結果、これまでずっと後回しにしていた自分自身を大事にしてみよう、という考えに行き着いたのが変化の理由であり始まりだった。
だからといって「じゃあ早速!」と動き出すには漠然としていたので、まずは「自己投資を躊躇する場面があったら、今年は出来る限り実行する」と目標とした。
今までは何か気になる事があっても「もうすぐ推しツアーがあるし」「CD出すかもしれないし」と推しを優先するために財布の紐を固く閉じていたけれど、今年は自分を優先してあげる事。だからといって闇雲に買うのでは無く、きちんと続けられるものを選ぶ事。その2点を目標に過ごそう、と心に決めた。
変化1:化粧
Before:百均コスメを使い捨て
化粧自体に興味が無かった事と、肌が弱くて荒れやすい事もあり、学生時代からずっと化粧する事を避けてきた。
大学時代は式典と就活のみの最小限、社会人になってからも入社3日目で肌荒れが起きたのを理由に止めた。社会人3年目のとある日、後輩女子の要望で化粧して出社した際に男性社員から嫌な言葉を投げかけられた事が切っ掛けで、それ以降、肌に合う化粧品を見つけた入社1X年目の今でも頑なに仕事場には化粧をしていない。言った本人はもう覚えていないだろうけれど、ここまで来ると意地みたいなものだった。
化粧が必要になると、百均で最低限のセットを揃えていた。百均で揃えたメイク道具を不慣れな手順で顔に塗り、メイク落としとその後のケアも適当に済ませていれば、使用した翌日には肌荒れを起こすのも当然だろう。しかしそれを「化粧品が合わなかった所為」として化粧品を処分した。
必要になったら買う、不要になったら捨てる。その繰り返し。捨ててしまえば保存場所も要らないし、保存方法に迷う事も無いし、使用期限を意識する必要も無いし、百均だから未練も無い。
化粧が必要になる場面も年に1度あるかないか程度だった事もあり、化粧品はほぼ使い捨て状態。
今考えればおかしいと思うけれど、当時はそれが衛生的と考えていた。
After:デパコスを継続して使う
そんな私が考えを改めた切っ掛けは、2024年の推し活。
これが私の2024年変化の始まりだった。
推し活歴18年。
その間は推しに貢ぐ事に全力で自分の事など後回し。
服は人前に出れる清潔感があれば気飾る必要性など無く、可愛い服を着るよりツアーTを着る事が重要。客席に埋もれる私が推しに認識される事は絶対に無いので化粧も不要。私がすべき事は全力でペンラとうちわを振るのみ。自分の顔より推しのうちわを見せつけて、貴方のファンがここにいるとアピールする事が重要だ。
18年間そのスタンスを貫いてきたけれど、2024年1月は違った。
久し振りに開催された推し②(※推しと同グループのメンバー。グループを箱推ししているのでこちらも基本全力応援中)のソロコンサートの初日に参戦したところ…。
想像以上に推しとの距離が近かった。
客席はじゃが芋畑で、ステージ上からじゃが芋は見えないものだと思っていた。
そこに「ある」事は知られていても、個々が認識されるとは思っていない。じゃが芋畑の中でペンラと拳を振り回し、1本のうちわでファンの存在を伝えられれば良いし、アイドルとファンの距離感はそういうものだと思っていた。
思っていた、のに。
そのソロコンサートは会場が狭く、オールスタンディングでおしくらまんじゅう状態ではあるがステージが近い。つまり推し②が近い。推し②がMCで客席を見て、居る人を認識して、特徴で指名して話しかけてくる。
何これ近ぁぁぁっっっ!!!!!!
あ、これはヤバい。
ドームやアリーナで防振双眼鏡越しに目が合った、というレベルでは無い。これは本当に、声が届いて、認識されて、目が合うやつだ。
距離感でキャパオーバーになっている私に、「俺の為にお洒落してきてくれた皆が可愛い」と笑顔で言う推し②。勿論それは私個人宛では無く、客席を広く見渡してからの言葉だけれど、その一言が私に刺さった。
勿論コンサート中に目が合った程度で推し②の記憶に残れるとは思っていないし、認識されたとも覚えられたとも思わない。私は数多のじゃが芋の一つに過ぎない事に変わりは無い。
しかしそのライブ会場前方席では、一時的に推し②に「認識される」のだ。
白くて可愛いふわふわの女の子が大好きな推し②が、己のソロコンサートに来てくれたファン皆を可愛いと褒めている。普段のグループコンサートより狭い客席を見渡して、満足そうににこりと笑う。
自分のファンは自分の為にここまで来て、自分に会う為にお洒落をして、自分を見て全力で楽しんでくれているのだと信じて疑わない笑顔。
そんな推し②の顔を見て、私はふと思う。
「私は推し②の希望に沿う努力をしているだろうか?」
頑張っていない訳では無い。
頑張っていなかったら、東京在住の私がわざわざ1月上旬の札幌遠征に行くわけが無い。2024年正月早々の災害と事故で混雑している羽田空港を利用し、雪予報で飛行機の運行状況が怪しいと分かっている中で札幌まで来て、チケットを当日ギリギリまで血眼で探し、雪対策と体調管理もきっちりこなし、帰りの便が欠航予定だと知らされてキャンセル待ちをしつつ、何ならこの後の地方だって全箇所チケットを確保して、仕事に穴を空けないよう遠征予定を組んでいる私は私なりに頑張っていた、と評価している。
しかしそれだけで良いのか。
推し②は「女の子は可愛い」「可愛い女の子が好き」「ファンの子は可愛い」と口にする。それは個々のファンの容姿では無く、「自分に会う為にお洒落をして来てくれた自分を好きな女の子達」を可愛いと褒めているのだ。(と私は思っている)
そこに化粧もせず、服も適当で、見た目に気を遣わない私が含まれて良いのか?
周りの可愛い子達に埋もれた私が、その褒め言葉のお溢れを頂いて良いのか?
着ているツアーパーカーもペンラもうちわも人混みに埋もれてしまい、ステージに顔しか見せられていない、この状況で。
「私も私が出来る範囲で、推し②の希望に沿う努力をしなければ」
コンサート中にそう思った。
初日公演を存分に楽しんだ後、翌日の夜公演までに何が出来るかを考えた。
これまでは身なりなど如何でも良かったけれど、そうも言ってられない。
今回のコンサート会場規模では推し②の視界に入るのは顔だけ。まずは顔だけでも人並みの努力をしたい。しなければ。
しかし持ってきたケア品はマスクシートと洗顔フォーム、某ワセリンリップのみ。スキンケア商品を明日買っても夜公演には当然間に合わない。造形に関して今嘆いても無意味だ。自分に出来る範囲での努力をしたい。
となれば、まず買うべきは化粧品か。
今回も基本すっぴん参加で、化粧品は手荷物に入っていない。当然自宅にも無いので、買い足し候補は無限大だ。
いつも通り百均で一式買い揃えてしまったら何も変わらない。
遠征先で荷物が増える事など想定していないトートバッグは、適当に買った化粧品が入る余地など存在しない。ライブが終わり次第、ただの荷物となって処分してしまうだろう。
今回はその場凌ぎで買うのは違う。折角推し②の一言で化粧への興味が湧いたのだ、「失敗したら捨てれば良い」では無く、今後とも大事に出来るもの、せめて1ヶ月続くツアー中は使い続けようと思えるを買いたかった。
一晩考えて購入対象をファンデーションに狙いを定め、翌日駅ビルの開店と同時に化粧品コーナーへ突撃し、デパコスと呼ばれる部類のお店を片っ端から回った。
最初からデパコス一点に絞ったのはBAさんにタッチアップしてもらえるので、肌荒れしやすい化粧初心者だからこそデパコスの方が良い、と考えたからだ。
今まで近付いた事の無いお洒落な空間と、お洒落なBAさん方に圧倒されつつも、一夜漬けで詰め込んだ各ブランドのおすすめファンデーションを名指しして見せてもらった。肌荒れしやすい事、化粧初心者である事、今日すぐ使いたい事を伝え、何店舗かタッチアップをしていただきながらも、迷いに迷って購入したのはケースが可愛いDiorのクッションファンデーションだった。
ファンデーションの購入を決めた後、「折角なので」とフルメイクを施して頂いた。ついでにあれこれ質問をするがどれも丁寧に答えていただき、アイシャドウやチークの入れ方、色の選び方、クレンジングオイルでの丁寧な落とし方とケア方法のメモ付きでサンプルもいただいた。10年以上昔で止まっていた私の化粧知識を一挙にアップデートされた瞬間だった。
好きな色を綺麗に載せていただき、肌にあう色味とは別に、推しカラーの取り入れ方を教えていただき、そうやって話している間も都度都度「お肌の様子はいかがですか?」と気遣っていただけて、とても良い思い出となっている。
その日の夜公演も前方ポジションを確保し、初日同様に推し②との近さに慄いたけれど、「今日の私は化粧をしている!推しの考える『可愛い子』になる為の努力をしている!」としっかり顔を上げていられたのが誇らしかった。
実はこの時点ではまだ推しの一大発表はされていなくて。
偶然だったのだけれど、これがきっかけで「ライブで化粧をする事」に意味を見出し、自分の為に良いものを選ぶ楽しさを知れた事は大きい。
この後も遠征先で化粧品を1つ購入していくと、ツアーが終わる頃には化粧品の基本セットが揃っていた。
どれもこれも「これから推しのライブに行くんです!どの色が良いですかね!」とウキウキして買ったものだ、適当なものは一つも無い。
コンサートは1ヶ月で終わったけれど、化粧品は無事手元に残っている。
肌荒れが起きないのなら手放す理由は無いので、思い出として持ち続ける事が出来るだろう。しかしこのまま綺麗な思い出として保管しては劣化してしまい、また次の機会で捨てる事になりかねない。流石にそれは勿体なさすぎる。
だったらこれを使い切ってやろう、という新たな気持ちが芽生えてきた。
これから先も推しの現場はあるのだ、私は推し②の望む『可愛い子』になる為の努力をして会いに行きたい。その為にも練習を続けなければ。という理由を付けて外出時は化粧をするようマイルール化した。
結局推しが理由の一端となってしまったが、化粧を続ける事で後述の変化に繋がり、今では純粋に化粧自体が楽しくなって、少しでも上達するようメイク動画を眺めるようになっている。
きっかけと続ける理由をくれた推し②には感謝しかない。
変化2:スキンケア
化粧に手を出したならこれもやらねば、くらいの気持ちで始めたスキンケア改革だが、2024年一番力を入れた気がする。
Before:オールインワン信者
大学入学前、化粧を覚えると同時に基本のスキンケアも覚えた。
しかし横着者故にどんどん簡略化されていき、20代には適当な洗顔料+某オールインワンジェルで固定化していたが、30代になって某リーノ系シートマスクで朝洗顔を省略する事を覚えてしまい、早々に30枚入り1000円のシートマスクのみに切り替えてしまう。
とにかくスキンケアに手間を掛けたくない。
朝はギリギリまで寝ていたいし、びちょびちょになるから朝洗顔も出来ればしたくない、という私にオールインワン製品はうってつけだった。
化粧をしないのだから入念なクレンジングやケアも不要だろう、オールインワンが何とかしてくれる、と勝手に解釈して簡略化する事ばかり考えていた。
20代まではそれで良かった。
専門の方が見たら「蓄積が」という話になるから本当は良くないのだろうけれど、元々肌が荒れやすくて化粧品・スキンケア品難民していた私としては、トラブル発生せず安定して使える物があるだけで十分だった。
しかし30代になると一気に肌が乾燥しやすくなり、洗顔時の手触りが変わり、目元の小皺が気になるようになった。そばかすもこんなにあったっけ?肌ってこんなにカサカサしてたっけ?と気になる所が増えていき、ググって見つけたおすすめプチプラ品を試してみるも目立った改善はされず、「加齢とはこういうものか」「今更抗っても無意味だろう」と敢えて見ないふりをしていた。
After:POLA重課金
(※全て個人の感想です)
化粧をするならスキンケアも。と初めて化粧した時に言われたからか、化粧品が揃えるのと並行してスキンケア探しを始めた。
Diorでファンデーションを買った時、他ブランドでも色々とお話やらタッチアップやらさせていただいていて。その合間にPOLAにも立ち寄り、ファンデーション狙いだったが「肌荒れしやすい」という話題から、是非一度試して肌の状態を確認して欲しい、とスキンケアの試供品をいくつか貰っていたのだ。
札幌滞在中もシートマスクしか持ってきていなかったし、折角だからとその日の晩に使ってみると、今まで使ってきたスキンケアとは明らかに違っていた。
化粧はするりと落ちるし、落とした後の肌のひりつきや赤らみ、突っ張る感も無い。ツンとした香りも無くほんのりと花の香りがして、独特ではあるが好きな部類だった。
香り重視のスキンケア品は過去に何度か試した事がある。大体はひりつきや赤らみが出る事が多かったけれど、今回はそんなトラブルも無く。好みの香りでトラブルも起きない洗顔料にじわりと気分が上がった。
しかし何よりの驚きは化粧水と乳液だ。
シートマスクを外した直後のようなビシャビシャ感や、頬に触れた手を離した側から乾いていく感覚が、一切無い。乳液を付けてもベタベタ感が無くすっきり、しかしちゃんとしっとりとした肌が出来上がった。乳液やクリームはベタベタする事で保湿しているのだと思っていたし、それが嫌いでクリームは避けていたけれど、そういう事では無いのだと初めて知れた感動はかなり大きい。
スキンケアは、2024年のテーマとして掲げた「自分に課金する」にマッチした。
化粧に力を入れても元々化粧をする頻度が少ない。自分に投資する事が目的ならスキンケアの方が毎日使えるし、毎日状態を確認出来るだろう。
実際他ブランドで貰った試供品も含めて1週間ほどデパコスを使用した結果、頬の手触りが改善したし、乳液を使用したお陰で乾燥による痒みもぴたりと治った。
手間が増えるのが嫌いだったけれど、触れて変化が分かるからか、その手間さえも楽しいと思えるようになった事も、続けられた要因の一つといえよう。
試供品を使い切ってしまうと、元のシートマスク生活には戻れなくなっていて、スキンケアをちゃんと揃えようと決めた。
肌トラブルや悩みについて「自分の顔だから、年齢だから、こういうものだ」と諦めて長い事目を逸らしていたけれど、まだ出来る事はあるのだと知り、人生で一度くらい真剣に自分の肌と向き合ってみても良いんじゃないか。
まずは一年やってみよう。
一年やって何も変わらなかったら辞めれば良い。
ちゃんと継続するならプチプラでも良かったかもしれないけれど、これまでの経験上合うものを探すのが難しく、既に肌に違和感がある今は確かな効果を求めていたので、手が出て一年は続けられる範囲のデパコスに的を絞った。
試供品の中で一番香りが好みで使った時の感動が強く、またブランドとしても好感が持てたPOLAを選び、そこでBAさんと仲良くなり、その上肌荒れも改善したお陰であっという間に重課金勢になりましたとさ。
変化3:洋服
Before:服代年間1万円前後
元々服に興味が無く、服を選ぶ事も面倒だった私。
「服を選ぶ事」に労力を掛けたくない、という理由で独自の制服化を実行していた。
2023年までのクローゼット内訳はこちら。
・ワイシャツ×2枚
・Tシャツ×2枚
・スキニーパンツ
・ニッカーディガン
・スーツジャケット
・コート
文字だと今のクローゼット内訳とほぼ変わりないのだが、こちらは大体1着2000円前後のセール品で、試着をせずにネット購入したものばかり。
仕事日も休日もワイシャツ×スキニーを基本とし、寒くなったらTシャツやカーディガン、コートを重ねて年中同じ組み合わせで過ごしていた。
ローテーション服で「外に出るのは恥ずかしい」と感じる程にへたったり汚れたりした場合、それを破棄して同じもの・似たものを買うのがお決まりだ。買い換えは大体年2着程度。それ以外で服を買う事は滅多に無い。必要最低限しか手元に置かないので、クローゼットの内訳は8年以上変化が無かった。
その間の年間服代は1万円前後だったと思う。
このローテーションが維持出来なくなったのが、2023年。
価格だけで買うと品質が良くなくて、品質を求めると価格が上がってしまうという状況に陥り、某通販アプリで新しく買ったお手頃服が1ヶ月もたないという緊急事態が発生した。
ご時世的に仕方ない、と理解して予算を少し上げてみても、やはり肌に合わないものが多く、試着しないで買う事が怖くなってしまった。
元々服に興味が無く、服を選ぶ事も面倒だ。
しかしこのままだと服選びの時間と苦痛が増える一方で、ストレスが溜まる。
これは危険だ、と気付いて買い方を変える事にした。
After:好きな服を3セット
化粧と肌の手入れをするようになってから、鏡を見る機会も増えた。
服を嫌いになった原因のコンプレックスも緩和しつつある今だからこそ、折角なら服も「適当に無難」では無く、「自分で選んだ気にいるもの」を着たい、と思うようになりつつある。
今なら昔よりちゃんと服を選べそうだ、と意欲は湧きつつも知識は勿論無いままで。このままお店に行ってもまた失敗する未来が見えたので、まずは自分を知る為にパーソナルカラー診断へと向かった。
有名な先生や人気店など様々なパーソナルカラー診断実施店が多くて目移りしたが、取り敢えず勢いがあるうちに受けたかったので、予約が一番早く取れる所で受けた。色々話を聞き、理由を聞き、説明もしてもらったけれど「似合う形・色は把握したが、それが好みでは無い」という問題にぶち当たってしまった。
それに似合う色や形を複数提示されても、私としては何パターンも服を選ぶつもりは無い。元々制服化での最小限を良しとしていた考えは変わらず、制服化と言う単語で調べていたところ、自問自答ファッションへと辿り着いた。
言語化されたファッションの選び方に目から鱗が何枚も落ち、これなら出来そう!と前向きにファッションについて考える事が出来た。
ちゃんと欲しいものを理解していれば試着もそれ程怖くない。
…嘘です、まだちょっと怖い時もあるけれど、ノー勉強で挑むよりは幾分かマシになりました。
独学で自問自答ファッションを取り入れた結果、今まで持っていたものを全て処分して一年ですべてを新調しちゃう爆速ガールになりましたとさ。
総括
1月に一大発表があった時点で、今年の推しのグループ活動は少なそうだと察し、この1年は現実逃避も兼ねて自分と向き合う!自分を大事にする!これまで放置しててごめん!という気持ちで駆け抜けた2024年。
スキンケアは自分との相性を確認ながら固定化しつつあるし、服も一式揃えた事で物欲が結構薄れてきた。心ときめくものはあるけれど、絶対手に入れなければ!と燃えるような勢いは無くて心の中に平和が訪れた。年1回するかしないかだった化粧も外出時は毎回するのがデフォルトとなって、ホリデーや季節ごとの新作情報も楽しく見れている。
この1年間、推し関連で心揺さぶられる事は何度もあったけれど、その悲しみに食い尽くされる事は無くなった。……とは言い切れないが、立ち直るまでの時間が短くなったように思う。
1年間自分と向き合う、という目標は達成出来たんじゃなかろうか。
2024年の私、よく頑張りました。
2025年はこれらを維持しつつ、ゆるゆるとやっていきましょう。