Words From いしい⑪
「東京の夜景は残業でできている。」
ども。僕です。
また物撮りをやったので記事にしてみました。
事の発端は空き時間が出来た際に佐々木が所持する不用品のバカラのグラスをメルカリに出品するのに撮影した(しょ、職権乱用・・・?)後に
「自由に撮ってもいいよ。」とお許しが出たので久々に自由に撮る事に。
グラスという事で既に撮りたかったイメージがあって、それを再現してみようと考えておりました。
こういうのを本歌取りと言うみたいでして
「本歌取り」というは元々和歌の作成技法の1つで過去に発表された有名な古歌の1 句を自作の歌に引用する方法で主に本歌を背景に用いることで表現効果の重層化を図る。という技法だそうです。
どっちかというと文系なクセにあたしゃカバー的な事かと思っておりましたが割と違いましたね。テヘペロ☆
「天国はすごくいいところらしい。だって行った人が誰一人帰ってこないのだから。」
背面の白さはグラス自体が透明な透過物であるために背面から透過光として1灯使用。
で、上下の黒はボトル撮影とかでやるようなボトルの輪郭を出すような黒絞めの要領で黒いケント紙や黒いパネルを上下に配置しているようです。
んで、「黒締め」って何ぞや?って話ですが透過光で撮ると撮影物全体に背面から当たる事になるので撮影物とストロボの境界線が光に飲み込まれてぼやけてしまい、切り抜き処理をする際にとぉ・・・っても切り取りにくいのです。
その為に輪郭付近や背面に黒色の紙やパネルを置く事で広がる光を遮ぎつつ(光量を絞る感じ?)も黒が撮影物に反射・透過して輪郭に落ちるという仕組みです。
(・・・わぁ。フォトグラファーっぽい説明文やでぇ)
透過光での黒締めの効果比較!
そしてテーブル手前のひずみを見るに使用していているストロボは背面の透過光1発のみの使用。
通常、物撮りというと3~4発くらいストロボを使用して
その物品のディテールを出すのが常ですが、このイメージに関してはそういった商品撮影みたいに必要なディテールを写すわけではないので物撮りでここまでシンプルなライティングも中々珍しいな~。と感心したものです。
「上巻は上級者が読むのかと勝手に思い、下巻から読んだ。」
以前にも書きましたが、いしいは極端に不器用でしてですな。
その天性の不器用さを遺憾なく発揮する勢いで黒いパネルを雑にストロボの側面に貼ってはまっすぐじゃないのを見ては剝がしてを繰り返し・・・
ストロボの高さを下げたり上げたり調整していると黒パネがまた微妙にズレるので黒パネをまた貼ったり剝がしたり・・・の無限ループに陥る手前にいい位置に黒パネが落ちたのでパシャリ。
ちなみに良い高さのアクリルキューブが無いのでショットグラスを代用。
グラス撮影でグラスを台座にするってのも何だかなぁ・・・
と。これにもにゃもにゃっ!と手を加えると・・・
デデデデン!
オリジナルイメージはやや上から撮っていますが
このグラスにすんばらしい彫刻が入っている為、同じ高さで撮らないと背面の彫刻がズレて幾何学模様を通り越してやかましい柄になりそうだったし、全体的な納まりはコッチのが好きです。
(うーん。ただの自己満足)
ただ何となくあった既視感があって何だろう何だろうと思ってたら・・・
「101匹わんちゃん」の悪役、クルエラっぽくないっすか???