Words From いしい⑨
今はワケあって廃止になりましたが、ちょっと前までいしいは「職場のお菓子買ってくる係」でした。
割とセンスが試されるのでその都度手を変え、文字通り品を変えでお菓子を買ってました。
ただ、お菓子の減り具合を見たりして個々の人気の有り無しを把握しつつ
次のラインナップを考えたりする感じがプロモーターやインフルエンサー、はたまた先読みという意味ではデイトレーダーみたいな感覚に浸れてたのでこの業務(?)が意外にも好きでした。
(見方を変えればただのパシリ・・・?とか嘘だ・・・ろ・・?)
んでんで。主導権がある分「遊び」と称して名称やパッケージがふざけてたり、味のチョイスが狂ってる変わったお菓子をネタ成分としてすべり込ませていたのですが大体が普通に食える味なので「ただ奇をてらった普通のお菓子」で落ち着くのが常でした。
・・・だが「うまい棒 ドラゴン味(ジンジャーエール味)」、テメーは別だ。
「ドラゴン味」というそもそも架空の生き物で食べ物ではないモノの味ってどういう事だし?
っていうかパッケージにある「シュワっとジンジャーエール」ってドラゴンとジンジャーエールとの関連性がガチのマジで意味不明で逆にどういう経緯でこれに落ち着いたのが未解決事件よりも謎が深い。
かくして肝心の味はどうかというと・・・
ウィルキンソンのジンジャーエール(辛口)ばりの生姜の風味を更にエグくして中途半端に甘くて。あげくイタチの最後っ屁ばりに申し訳程度にシュワっ・・・と、までしやがる。
とどのつまり、よくコレでGOサイン出したなってくらい地獄のズンドコ級にマズイんです・・・
(ふざけたお菓子に慣れた周りも珍しく全員一致で「まずい」の太鼓判でした。)
もうね多分、飢えてる発展途上国の子供にあげても怪訝(けげん)な顔するんじゃねえの?ってくらいマズイ。
さらに宮崎駿に言わせたら「極めてなにか生命に対する侮辱を感じます」くらいのレベル。
何でこんな物が世の中に流通したか調べた結果、パッケージにもあるようにどうもパズドラとのコラボ商品でいて、うまい棒発売40周年の品らしいが味が最悪過ぎてこんなん両者になんのプラスにもならねんでねえの?と思った次第。
むしろこれが記念の品で良かったのか?やおきんさん・・・
氷菓子界の王者であろうガリガリ君も過去にナポリタン味やシチュー味などといった、ふざけにふざけきった味を出していたがこれはベクトルが「明らかに狙っている」感があるから何となく許容出来る。
(・・・うん。まぁ、いずれも美味しくはなかったけどさ)
そう。ただマズイだけだったらシンプルに「久々にマズイの食べたわー」くらいの熱量で済むところですが個人的に駄菓子界の安打製造ポジションのうまい棒がネタに走って派手に滑ってたのが普通にショックなんすよ・・・
何というか自分の好きな漫画が実写化して、設定やらキャラやら話やら勝手にデフォルメされて死亡級にスッこける感じに似ているというか何というかそんな感覚。