わたし百景③ 太郎くん(仮名)
さすがに本名は出せないので、太郎くんにしよう。全く何も関係ない名前。ネーミングセンスがないのはセンスの神様を訴えてほしい。
この前たまたま彼の話になったので、③は太郎くんで書こうと思う。
一言で表すなら、彼は不思議な人。
そして、彼は私の初恋の人でもある。
小学1年生。入学式での一目惚れである。
人生最初の一目惚れであり、これ以来一目惚れは経験していない。
自分で言うのもなんだが、可愛い小さい子のちいさな恋である。いつのまにか幼い恋心はどこかへ行き、何かあるわけでもなく、友達となった。
私のイケメン好きはここからスタートしたと言っても過言ではない。
この数年後、ジャニーズに出会う。
私からジャニーズは切り離せないので、いつかこのシリーズに出てくるだろう。
そこからどっぷり沼に浸かることになる。
つまり、不変の根幹がここに現れているのではないかと思う。
太郎くんはイケメンだった。おまけに、性格も明るかった。
高校時にスカウトされ、上京した。
それと同時に、仲のいい友達から、どこか離れた遠い人になった。
今は芸能界で雑誌のモデルや俳優業をしている。(あまり全国的には有名ではないけど)
太郎くんの映画やドラマの出演が決まれば、噂はすぐに周り、友達同士で「みた??」と話題になる。友達との縁を繋ぐ不思議な存在である。遠くから友達を見守る神様みたい。
そして、巡りにめぐり、22歳になって新たに同期の中で太郎くんの友達と出会う。太郎くんの話題で仲良くなり、彼とも友達になった。不思議な縁だ。
彼は不思議な人だ。
縁を呼ぶ不思議な人だ。
そして、わたしの本質的に変わらない部分も写し出してくれた存在でもある。
一言で言い表しきれない人なんだ。
だから不思議なんだ。