珈琲店タレーランの事件簿2 岡崎琢磨
サブタイトルは「彼女はカフェオレの夢をみる」
純喫茶タレーランのバリスタ、切間美星のところへ夏休みを利用して、妹の美空が遊びに来た。京都駅に一緒に迎えに行ったアオヤマだったが、内気で物静かな美星とは正反対の性格の美空に驚く。美空は、そのまま伏見稲荷大社に行きたいと言い出し、二人は付き合うことになる。
ここからネタバレ含む感想
京都に遊びに来ているように装っていた美空ですが、実はある人に会うという大きな目的がありました。しかも、姉の美星には内緒で…。
日常の謎系のミステリーもあり、伏見稲荷と京都駅に同時に存在した修学旅行生の謎や藻川のおじいちゃんが安請け合いしカフェアートの特訓をした女子高生の本番で起きたトラブルなど謎を解きも面白いです。
そして、何やら内緒の行動が多い美空、そして、その美空が巻き込まれる事件最後の方が急展開に次ぐ、急展開で面白く読むことができました。
気になったのが前回、本名が出ていたのに今作またアオヤマに戻っていた語り手、前作の最後で転職するような感じでしたがそうでもないらしい。これは、前作を楽しく読むための工夫か、まだ何か隠し事があるのか…とつい考えてしまうのですが真実がわかるのはもっと先なのかな…と思います。前作も今作も結構意味深に隠してあることもあったので読んでいて気になりました。