マツリカ・マジョルカ 相沢沙呼
あらすじ
高校1年生の柴山祐希は、高校から帰るときに自殺しようとしているように見える女子高校生を止めるために廃屋のビルに潜り込んだ。そこにいたのは、マツリカと名乗る高校生だった。勉強を教えてくれるという条件と引き換えに学校で噂されている「全力疾走する原始人」の調査に駆り出されることになるが…。
ここからネタバレ含む感想
学校で出てくる謎の噂の真相を解明するシリーズ。探偵役はマツリカ、助手柴山という関係ですが、高校生らしいマツリカが学校へ行っている様子もなく、一人廃屋ビルの中に住んでいる(ようにみえる。)不思議な高校生ですが、観察力と推理力抜群で、学校内で起こる不思議な現象の真相を推理します。
柴山は、クラスにも馴染めず、帰宅部で、一人寂しい高校生活を送っているのですがマツリカと出会ってから、マツリカから言われた指示にしたがっていろいろな調査を行います。
相沢さんのシリーズは、2作目なのですが、さえない男子がテーマなのか、ちょっと変わった男子が主人公で、主人公なのにヒーローではなくそれでも時々勇気を出して行動するといういなさそうで、いそうな、男子が書かれています。男子が読んだ読むとめちゃめちゃ共感するのかな。ちょっと感想聞いてみたい気がします。複雑そうなキャラクターが多くて、今回のマツリカもかなり謎が多くて、行動も謎、生い立ちも謎と謎だらけで最後に少しだけマツリカの話が出てきます。
少し複雑なキャラクターがかかわってくるいろいろな事件ですが、いじめにつながっているものも多くて、リアルな高校生の日常をうまく映し出しているのかもしれない…と思います。
続編でマツリカの謎も少しはわかるのかな…。